3DMがBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)関連銘柄に踊り出る!

いつもお世話になっております!

今日はぼくが愛する3Dマトリックスが、岡山大学中性子医療研究センターとの共同研究契約を締結したと発表しました。

なんだかすごそうだけど、最近の共同研究IRは特許なみに株価に影響を与えません。

もう、短期的かつ明確に収益に結び付く材料じゃないと厳しいですよね。

バイオブームのときならストップ高になってたんだけどなあ。

 

 

株価には無反応な材料をいつもありがとう。

 

 

でも3年後にピョコンと「お金」になることを期待して、とりあえずまとめておこう。

 

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは

訊いたことなかったけど、次世代の有力ながん治療法になる得るのではと注目されているそうです。

歴史自体は長く、1967年に日本で初めてBNCTが開始されています。

そもそもBNCTってなんじゃいって話ですが、共同研究先の岡山大学のHPによるとこんな感じ。

中性子とホウ素原子(10B)が衝突することで大きなエネルギーを生み出す「アルファ崩壊反応」を活用したがん治療法です。あらかじめホウ素薬剤を用いてがん細胞にホウ素原子を取り込ませた後、中性子を照射することで、がん細胞のみにアルファ崩壊反応を起こし、これを破壊します。中性子自体もエネルギーは小さく、正常な細胞へのダメージが少ないため、副作用の少ない「切らずに治す」がん治療となることが期待されています。

出典:がん治療法・ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の新たな薬剤開発で共同研究契約を締結

は、はぁ。

分かったような分からんような。

ぼくのようなおバカさんにはビジュアルで説明してもらわないとね。

大阪医科大学さんがとても分かりやすいイメージ図を出していました。

出典:大阪医科大学「(仮称)関西BNCT医療研究センター」の設立について

これはとても分かりやすいね。

ホウ素薬剤をがん細胞が取り込んで、中性子線を照射。

がん細胞の中のホウ素との核反応によって放射線が発生し、がん細胞だけが破壊されるという仕組みです。

高い効果が得られる一方、副作用は小さい新たな治療法として長く注目されてきました。

 

ところで、BNCTに使用されるホウ素薬剤にもいくつか種類があります。

第一世代は1974年に発見されたBSH。

ただしBSHはがん細胞周辺には分布するものの、がんへの選択性は低く、また細胞内の集積性も低いという問題がありました。

これではBNCTの効果も発揮されず、かつ正常細胞への影響も大きくなってしまいます。

BSHの課題は解決されず、BNCTという治療法自体も一旦廃れましたが、1987年に発見された第二世代のホウ素薬剤BPAによって再び脚光を浴びることになります。

BPAはアミノ酸にホウ素を付加した薬剤です。

がん細胞は正常細胞に比べアミノ酸を取り込む能力が高いため、BPAもがん細胞により多く集積します。

 

一方、3DマトリックスによるとBPAも「がん細胞に有効に効果を発揮するためには大量の薬剤の投与が必要であり、周辺の正常組織や血管内にホウ素薬剤が残留している必要があるため、標的とするがん周辺の正常組織への影響が無視できない」とのこと。

そこで立ち上がったマトちゃんと岡山大学。

今回の発表によると、共同研究ではホウ素薬剤に第一世代のBSHと、がん細胞への取り込みと集積性を促進させる3DマトリックスのDDS「A6K」を混ぜ合わせて使用します。

これによって、少ない薬剤投与で効果が高く副作用が小さいBNCT療法を確立したいということです。

なおA6Kの詳細は下記に記載しています。

核酸医薬品TDM-812の動向を解説する!

2017.08.23

 

BNCT療法の特徴

BNCTもすべてのがんに適用できるわけではありません。

以下、BNCT療法の特徴になります。

・「浅い」がんに効果的

中性子線は身体の深いところまでは届きませんので、皮膚に近いがんに効果的とされています。

・放射線が効かないがんにも効果が期待

ホウ素薬剤ががん細胞に取り込まれるなら、中性子線を当てることで細胞内で放射線が発生します。一般的な放射線治療で用いられるエックス線やガンマ線と比べ、生物学的効果は2~3倍とも言われていて、浸潤性が高く、放射線が効きにくいがんにも効果が期待できます。

・副作用が小さい

これも中性子線はホウ素薬剤に反応しますので、BSH(またはBPA)が、がん細胞に特異的に取り込めるなら、副作用も小さくできます。周囲にデリケートな臓器がある場所でも使用できる可能性があります。

 

というわけで、すべてのがんに対して適用できるわけではありませんが、これまで一般の放射線治療や外科手術で対応できなかった、悪性度の高い脳腫瘍や頭頚部がん、皮膚悪性黒色腫、悪性中皮腫、肝癌、肺癌などに適応できるのではないかと、一部のがんでは臨床試験に入っています。

*例えば、これまでに脳腫瘍・頭頸部がん・悪性黒色腫(メラノーマ)・肺がん・胸膜中皮腫・肝臓がん、乳がんなどの臨床例があり、南東北BNCT研究センターでは現在、頭頚部がん、再発悪性神経の治験が実施中です。

 

なおBNCT療法は未だ薬事承認を受けているものはありません。

日本は同療法で世界の先頭を走っているとのことで、3Dマトリクスさんにもその一翼を担ってほしいと思います。

まだまだ時間が掛かりますし、これからの治療法なので現時点で評価はできませんが、うまくいけばとても面白いですね。

 

まとめ

・現時点で株価への反応は薄い。

・BNCT療法自体は面白い。

・一度は廃れたBSHを使うのも特異性があって面白いぞ。

 

A6Kはがんセンターのトリプルネガティブ乳がんを適用とした核酸医薬品TDM-812のDDSとしても使用されています。

とにかく上記の関連記事でも書いたように、A6Kは徐放性に優れていることはもちろんですが、何よりもコストが安く使いやすい点が魅力的です。

今回の研究に限らず、製薬企業に使ってもらうにはコスト面の比重はかなり大きいと思います。

がんセンターや広島大学、そして今回の岡山大学と、大学などの研究機関での使用例は増えてきているだけに、今度は製薬企業への導出が期待されるところです。

がんばれ、3Dマトリックス。

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2 件のコメント

  • yukiyukiさん、よーくわかりました。有難うございます。
    3DMのA6Kにとって、大変喜ばしいです。
    たぶん、株価への影響はすごーく控えめでしょうが…
    Y掲示板には「こんな、金にならんことをやってる場合かッ!」という意見もありましたが、A6Kの運び屋さんとしての有能さを示してくれることは、うれしいことです。
    その一方で、このまま株価が低迷して、MSSOが進まないとエライことになるので、心配もわかります。
    バイオ株への投資は、PERやPBRといった一般的な指標が無意味なので(どれぐらいが適正株価=妥当な時価総額かワカラナイ)、yukiyukiさんのブログと自分の勘しかあてにできません…

    • もぐらさん、いつもありがとうございます!
      製薬企業に使ってもらわないと株価への反応はないでしょうねー。
      競争も激しい分野なのでまだ今後化けるか結局何にもならないか、どちらもあり得ると思います。
      共同研究ならそんなお金もかからないし、まぁ種まきとして良いことではないでしょうか。
      3年後に製薬企業に導出されて治験に入れれば良いですね、っていうくらいの気長な気持ちで待っています。

      個別銘柄の適正価値もそうですが、今は改めて地合いの怖さを痛感しています。そーせいですら3桁ですもんね…。
      余力を残しておくことと、こまめな利確が大切だと思います。
      今後ともよろしくお願いいたします!

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