逆日歩とは【ド素人のための株講座】

いつもお世話になっております!

本日は「逆日歩(ぎゃくひぶ)」について勉強します。

結論からいうと、「逆日歩」は空売りすることによってかかってくる株の「レンタル料」のことを言います。

以下にもうちょっと詳しい解説です。

逆日歩とは?

以前、この記事で「日証金残高」について解説しました。

日証金残高とは?偏差値31の僕が分かりやすく解説するぞ!

2018.09.11

日証金残高で、貸株残高が融資残高よりも多い状態を「株不足」と呼びます。

その場合、日証金は外部の機関投資家から株を調達してくる必要が出てきます。

日証金は証券会社などに

(日証金)
「おーい、株あまってへんかなあ? あるいは自前でなんとかならへんかなあ?」

と追加の申し込み受付を行います。

(証券会社)
「困ってるようやから、ウチで余裕を持っとった分を貸したげるで」

っていう証券会社や、

(証券会社)
「ほんなら自前で何とかするから、申し込みを取り下げるわ」

っていう証券会社が現れれば、うまく株不足が解消されますね。

この場合、レンタル費用である「逆日歩」は発生しません。

これを「満額」と呼びます。

 

同時に、日証金は株不足が解消されないことを見越して、機関投資家に株の入札を行います。

(日証金)
「2000株足りないから入札するよー!」

すると機関投資家は……

(機関投資家1)
「2円で500株を貸したげるで!」
(機関投資家2)
「1円で1000株を貸したげるで」
(機関投資家3)
「2円で800株を貸したげるで」

と応募。

 

日証金はレンタル料が安いところから順番に調達します。

上の例だと、まず2のお方から1,000株借りて、次に1のお方から500株借りて、最後に3のお方から残りの不足分500株を借りて、おめでとう2,000株すべてゲット!となります。

なお逆日歩は採用されたうちの最高額になりますので、今回の場合ですと2円に決定。

 

ただ実際は、入札が行われても半分以上の銘柄では逆日歩は発生しません。

レンタル料を払うことなく株を調達できちゃってるんです。

これを「零銭」といいます。

なんで零銭で入札するの?

なんで「零銭」、つまりゼロ円で入札するのかというと、機関投資家の多くは証券会社だからです。

もうちょっと分かりやすく説明します。

「逆日歩」というのは、空売りをする場合に借りる株のレンタル費用でした。

 

日証金は、株を調達してきたレンタル費用を自腹で負担する気はありません。

証券会社に「寄こせ!」と請求します。

一方、証券会社は日証金から請求されたレンタル費用を、株を借りて空売りをしたいというお客さんに「寄こせ!」と支払いを求めます。

 

つまりは、結局のところ逆日歩の負担者というのは「空売りをする個人」になるわけです。

 

ふざけんな証券会社!

 

と思うかもしれませんが、そもそも「空売りをしたい」というお客さんのために株を借りてきて、そのためのレンタル費用なので、負担も空売りをする個人に掛かってくるのは当たり前ですね。

逆に言うと、もともとの株の貸し手である「信用買い」をしている人は、レンタル料がもらえます。

 

証券会社は、信用売りをしている人から「逆日歩」を集めて、信用買いしている人に「逆日歩」を払ってバランスを取っているわけ

ただし、もちろん常に「信用売り=信用買い」になっているわけではありません。

 

まず、空売り残高>信用買い残高になるケース。

これは逆日歩が発生したら、空売りをしている人から逆日歩を調達して、信用買いをしている人に配れば良いだけなのでなーんも問題はありません。

 

一方、信用買い残高>信用売り残高になるケース。

証券会社は「日証金」を利用して株や資金の調達をすることもできますが、当然、自社でも調達しています。

特にお金については、儲かっている証券会社は余裕があるので、日証金を使わないでも顧客の「信用買い」に応じることは良くあること。

 

これを「自己融資」と呼びます。

下記のような形ですね。

この場合は空売りをしている人から逆日歩を集めて、信用買いをしている人に配ってもまだ足りないので、証券会社が自己負担して信用買いをしているお客さんに払わないといけなくなくなります。

つまり証券会社にとってはコスト。

 

証券会社からすると避けたいですよね。

そこで、信用買いをして顧客から担保として預かった株を、日証金にゼロ円で入札して逆日歩が掛からないようにするわけです。

 

これが「零銭」になることが多い理由。

特に大型株の場合は株券がじゃぶじゃぶしていますので、日証金も比較的不足している株数をすべて「零銭」で調達しやすかったりします。

 

一方で発行株式も少ない小型株の場合は、より調達しにくいと言えますので、「空売り」が集中すると逆日歩がかかりやすいと言えるかもしれません。

 

逆日歩が発生すると株価はどうなる?

空売りをしている人にとって、そのままずっと決済しないでいると「逆日歩(レンタル料)」を払い続けないといけなくなります。

ということは、空売りを増やさずに、株を買って返そうとうする人が増える傾向にあります。

ただし不祥事などが起きて、「レンタル料分を加味してもさらに下がり続けるぞ!」と考える人が多ければ、もっと下がっていきますので、あくまでも参考の指標と捉えておくのが良いでしょう。

 

空売りが増えれば、さらに株不足が発生し、逆日歩は高くなっていきます。

いずれは「さすがにレンタル料高すぎー!! 空売りを決済(株を買うぞ=株が下げ止まる)するぞ!」って場面は来るでしょうが、それがいつになるかは誰にも分からないということです。

 

まとめ

・「逆日歩」は空売りをするときに借りてくる株のレンタル料。

・「逆日歩」は株価の下げ止まり要因になり得る。

 

まあこう覚えておけばよいでしょう。

ちなみに逆日歩については、「銘柄名 逆日歩」で検索すればすぐに出てきます。

 

下記は某銘柄の逆日歩と日歩日数(逆日歩が掛かる日数)。

出典:日経会社情報DIGITAL

赤く枠で囲ったところを見ると、逆日歩は2.20円、日数は4日間です。

もし1,000株を空売っているとすると、2.20円×4日間×1,000株=880円の逆日歩が掛かります。

株価が安い定位株なら結構なお値段ですね。

 

悪材料が出て、下がりまくっている株に逆日歩が発生しそうなときに、「買っちゃおうかな?」的な目安の材料にしても良いかもよ。

 

ちなみになんで火曜日だけ日歩日数がこんなに掛かるかというと、株は注文をして「買った」日や「売った」日にもらえるわけじゃなくて、買ってから3営業日後が受け渡し日になります。

火曜日に空売りをして、翌日の水曜日に買い戻して決裁をしたとしても、その受け渡しは土日を挟んだ翌週になるので、それまではずっと逆日歩が掛かるよってことですね(この年、9月24日(月)は祝日だったので、火曜日から3営業日後の「金・土・日・月」と日歩日数は4日間)。

なお、2019年の春から、各証券取引所は受け渡し日を3日間後から2日後に変更予定。

逆日歩に関しても、これまでの火曜日から水曜日の数字が注目されることになりそうです。

 

逆日歩についてはこんなところで!

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