いつもお世話になっております!
マイクロニードル工場建設に伴う増資発表によって株価暴落中のメドレックスさん。
増資の下限行使価格が見えてきてっぞ。
やべっぞ。
で、会社も何とかしたいと思ってるんでしょう。
連休明けにさっそくIRを投下!
……マイクロニードルの投与装置についてマイクロニードル国際学会でポスター発表するんだってさ。
メドレックスが渾身のIR!
本日発表したメドレックスさんのIR。
マイクロニードル国際学会での発表に関するお知らせ
このたび、当社開発中のマイクロニードル投与装置に関する成果について,第5回マイクロニードル国際学会、MICRONEEDLES 2018(https://www.microneedles2018.org/)でポスター発表することになりましたのでお知らせいたします。
出典:メドレックスホームページ
内容としては、「ディスポーザブル型マイクロニードル投与装置の開発」ってことで、手で押し込むだけで挿入できる低コストで簡便なディスポーザブル型の投与装置を開発したので、その発表をするよーってもの。
意図的かは分かんないけど、何となくメドレックスの増資期間中に株価引き上げたいぞ感が伝わってきて嬉しいぜ!
ちなみにPTSは無反応!!!!!
まぁ内容はサポインの成果報告書で既知だからね。
このときからどこまで開発が進展してるのかは不明。
メドレックスのマイクロニードルの強みについてまとめると……。
出典:中小企業庁 サポイン研究開発成果等報告書
左側がですね、メドちゃんに軽くディスられたアメリカのZOSANO社さんのデバイスです。
値段もたけーしよ、何回も使うから安全性にも課題があるし、なんかごちゃごちゃしてて複雑だし……結局臨床試験には入ったけど進展ねーんだよ!ってことで、川下企業(ワクチンメーカーとか)の「ニーズに不適合」とまで書いちゃってます。
全く、メドちゃんって他社には厳しいんだから。
んなわけで、右側がメドちゃんの製品。
僕でも描けそうな画を出してきたぞ!
かわいいぜ。
上側をポチって押すと、マイクロニードルが皮膚に刺さるんですよ!!
分かりやすいなぁ。
おバカな僕にも優しい会社だ。
これなら技術もいらずに簡単に使えるし、低コストで、さらに使い捨てなんで安全面にも配慮されてるよって自慢の開発品。
今回の発表の「投与装置」も基本的にはこの「ポチっとシステム(僕命名)」の発表だと思います。
特許とかもチラ見しましたけど、そんな複雑そうじゃなかったですね。
この装置で針が刺さりやすくなる原理っていうのは……
①上側を指で押します
②そしたら側面が外側に広がります
③それによって皮膚がピーンってなります
④針が垂直に刺さります
なんか超絶ザックリ言うと、↑みたいな感じだと理解したんですが、違うぞということであればぜひご教授ください_(._.)_
い、いずれにしても。別に複雑なのが良い訳じゃないもんね。
単純だからこそコストも安くできるってもんだ。
やっぱり分かりにくい!
構造は分かりやすいけど、分かりにくいのはやっぱりビジネスモデルだ!
これが株価が悲惨な状況になっていると思うぞ。
補足資料が余計に混乱を招いたんじゃなかろうか。
特に下記の部分ね。
当社では、MNの最大のターゲットコンテンツの一つとしてワクチンを想定しており、ワクチン用途だけでも、500億~1兆円の潜在市場規模を見込んでいます(5兆円[2022年におけるワクチン市場規模]×10-100%[MN採用率]×10-20%[ワクチンメーカーへの供給価格、対ワクチン末端価格])
出典:メドレックス「マイクロニードルアレイ事業についての補足説明」メドレックスは、対象とする市場規模
これやっぱり分かりにくいよなぁ。
まず潜在市場規模が500億~1兆円という想定しています。
幅がありまくり……。
なんでこんなに差があるのって話ですが、算出根拠を見てみると分かりますね。
まずワクチン市場全体の規模を5兆円と想定しています。
この5兆円っていうのは、お医者さんが患者に投与するときの接種料(日本でいうと3,000円くらい?)×患者数。
世界中の消費者(患者)がワクチン接種のために支払っているお金の総額と考えればよいでしょう。
当然、全部がメドちゃんの対象市場になるわけじゃありません。
まず5兆円にマイクロニードル採用率10%~100%を掛けています。
いきなりの「どんぶり試算」……。
なんだよ10%~100%って。
多分、マイクロニードル自体がまだ医薬品を載せた形で世に出ていないので、会社としてもどれくらい浸透するのか分からないっていうのがあるんでしょう。
それにしても、注射から100%マイクロニードルに置き換わるなんてことは今の時点ではちょっと考えにくい。
あくまでも「市場規模」ですから、マックスまで書いておくのは分からんでもないですが、そうすると今度はじゃあ10%って何の数字だよってツッコミを入れたくなります。
市場規模をこういうふうにレンジで書かれるとちょっと混乱しますね。
まぁとりあえず納得したとして……、5兆円に10%~100%を掛けますと、5000億から1兆円の「市場規模」になります。
これだけじゃない。
さらに、ワクチンメーカーへの供給価格、対ワクチン末端価格を10%~20%としています。
これも分かり辛いよなぁ。
そもそもこれってなんの供給価格なのか?
マイクロニードルアレイ単体の供給価格?
それだったら相当めちゃくちゃおいしい商売ですよね(マイクロニードルアレイの原価自体分かんないけど……)。
でも個人的には多分違うだろうと思います。
ワクチンの提供を受けて、先端にワクチンを塗ったり、充填したりして、最終製品になったものをワクチンメーカーに提供する価格だろうと。
ワクチンの原価自体はそんなに高くなくて(それこそ末端価格の10%~20%)、メーカーから販売会社→問屋→お医者さんと各サプライチェーンでそれぞれコストが掛かってきて最終的に3,000円くらいになるという認識です。⇐これも誤りがあればご指摘ください。
なので、確かに「市場規模」という表現なら間違ってもないんでしょうが、メドレックスの取り分の目安(末端価格に対するメドレックスの利益)がイマイチ分かんないので、工場の投資額に対して回収可能性があるのかもサッパリ判断できない。
さらに怖いのが、会社自身が500億~1兆というめちゃくちゃ上下の差のある市場規模を出してきたことが、明確な勝算があるわけじゃなくて、博打を掛けてきた証左じゃね?的な不信感を持たれたのかなぁと。
という訳で説明を!
やっぱりもうちょっと具体的に説明をしてほしいな。
こんな市場規模を出されても混乱するだけだと思います。
……まぁまだ承認された例がないからな。
薬価も当然分かんないし、メーカーとの協業契約がどうなるかも分かんないし、なんとも言いようがないってことも理解はしてるんだけど。。
ただ、メドちゃん的にもこの半年の踏ん張り次第で入ってくるお金が決まるわけだから、ある意味全力で買い煽ってほしいぞ。
まっちゃん親子が説明会を開いて良いレベルだと思うんですが。
とにかく、もう増資はやることに決まったんだから、機関だろうが個人だろうが、自社のマイクロニードルの優位性を訴えまくって、できるだけたくさんお金を集めてほしいところです。
バイオベンチャーにとってお金ってとても大事なので、この半年間、経営層はこれに注力するに値すると思うんだけどなぁ。
もちろん、根拠のない風呂敷広げろって話じゃないんですが、もうちょいできることもありそうな気がします。
あ、今日のポスター発表IRは、株価は上がんないと思うけど、とても良かったと思います!!
まとめ
・久しぶりのまっちゃん節を求む!(ジュニアさんでも良いよ)
GW、暇なときにポチポチ見てましたけど、何だかんだいってマイクロニードルの市場って魅力的ですね。
当たればデカいのは間違いない。
ただやっぱり中々投資家には2023年に上市って言っても、評価されないってことも勉強になりました……。
あー、最近バイオが元気がないですね。
懐も寂しくなってきた……。
どこかからセクター全体が明るくなるような良いお知らせが届くことを期待しております!
……特に3Dマトちゃんの後出血予防材の承認取得と癒着防止材の動物実験の成功に期待しています。
*投資が自己責任・余剰資金で_(._.)_
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