いつもお世話になっております。
どうもワタクシです。
いやぁGNIのジェットコースターはすごいですね。もう見ているだけで目が回ってきます。
ポジションを大きくとってるホルダーさんは毎日気が気でないでしょうね。
さてさて、そんな喧噪もどこ吹く風で沈黙状態を貫いていた3Dマトリックスさんがついに材料を出しましたよ!
韓国承認や、後出血予防材のCEマーク取得や、中国での販売パートナー契約の締結や、日本での再治験に関する材料を待っているんですが……「特許」でした。
組織閉塞剤(次世代止血材)の欧州での特許取得!
いつものように夕方に3Dマトリックスさんのホームページを開いたんですよね。
日課になってるんで、ドキドキ感もなにもなく。
そしたら2017年3月の文字が。
ついに来たか!と思ったら特許かぁ。。
せめて特許くらい出せよって思ってたんですが、上記の材料と比べればやっぱり見劣りしますね。
人間とは贅沢なもんだ。
まぁそれでも気持ちを切り替えて、ともかく中身を見てみました。
中身的には4月に発表された日本での特許取得と変わらないですね。。
次世代止血材ともいえる「PM03」に関する特許です。
現在のpuramatrixと同様、アメリカのMITから独占実施権を取得している「ペプチド」で、止血材だけでなく粘膜隆起材や血管塞栓材としての利用が想定されています。
というわけで既知の内容ですので、特にサプライズ感はありませんでした。
それでも注目すべき点はあるわけで!
それでも何点かプラスの材料もありました。
まずは将来のパイプライン候補として胆汁や肺からの空気の「漏出防止剤」と並列で、手術後の「臓器癒着防止剤」を明記していること。
これは先日の決算説明会でも発表されましたが、「耳鼻咽喉科領域の手術において、3Dマトリックスの自己組織化ペプチドを止血材として使用した場合、癒着や残留物が確認されなかった」事実が、やはり今後の経営戦略にも大きな影響を与えているという点です。
他社製品では患者の半数が鼻甲介切除術等の後に異物感や癒着を感じており、この問題の解決には高いニーズがあります。
このニーズを満たすはじめての医療材料に、3Dマトリックスの「purastat」がなり得る可能性がでてきたのです。
これまで全く注目していなかった領域で、予期していなかった効能。
会社としては本気で新規パイプラインとしての開発を検討していることが明確になりました。
もちろん、術後の癒着防止は耳鼻咽喉科での手術だけではありません。
自己組織化ペプチドの癒着防止効果が実証されれば、今後は癒着防止のための専用商品としての開発はもちろんのこと、止血材へのプラスアルファの効能として打ち出すこともできるようになります。
止血材の市場は大きい分だけ競合品も多く存在し、競争環境は激しいです。
ピュラスタットやPM03には癒着防止効果が本当にあるのか? そしてそれはどの程度のものなのか?
今後の研究開発に大いに期待が集まりますね。
空白領域の耳鼻咽喉科領域におけるアンメットメディカルニーズを満たす癒着防止剤で安定的な売上を上げながら、大きな止血材市場も徐々に獲得していく……。
そんな日がいつかやってこればいいよなぁ……(遠い目)。
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PM03はすでに製品化に向けて前臨床を進めている!
もう一つ、4月に発表された日本での特許取得の発表文章から追記されている点です。
PM03は「製品化に向けて前臨床を進めている」そうな。
順調に進捗している様子が伝わってきます。
これは欧州でのことですが、アメリカでのピュラスタットの治験にも影響が出てくるかもしれません。
というのも、困難なFDAからの承認を得るために、会社では治験デザインについていくつかの選択肢を検討していると思われるからです。
例えばピュラスタットの簡便性や操作性を活かし、既存の止血剤では適用が難しかった分野に領域を絞ることや、後出血予防効果などに焦点を当て既存薬との優位性を示すこと。
そしてもう一つが、ピュラスタットではなく、より止血効果の高い次世代止血材(PM03のことだと思われます)で治験に臨む方法。
まだまだPM03は前臨床の段階ですので、選択肢の中ではリスクも高いと思いますが、もちろんその分リターンを最も大きいと考えられます。
今後の臨床研究がスムーズに進み、かつ高い止血効果が見込まれるなら……、場合によってはアメリカについては「PM03でガチンコ勝負!」って決断もあるかも。
うーん、メジャーリーグに挑戦する55番みたいだぜ。
マトちゃんの満塁ホームランが見れたら泣いちゃうぜ。
こちらも注目されますね。
まとめ
・マトちゃんは癒着防止剤の実用化を確実に意識!
・PM03が欧州で前臨床の段階!
・「難関」FDAにはどう挑む?
というわけでさほど大きな材料でもないですが、うれしい情報もありました。
ただ決算前のこの時期の発表。
去年も大幅下方修正の前に、特許やタイといった小粒の情報を出してきて、期待が膨らんだ状態での株価暴落がありました。
なんだか嫌な雰囲気もぷんぷんするわけで……。
どうなるでしょうか。
とりあえず決算発表前に期待していた材料が出てくることを祈っております。
そして多分そんな材料は出ないであろうことも分かっております。
伊達にマトちゃんと長く付き合ってるわけじゃない!
3Q発表は15日。
たまには良い方向に裏切ってくれよなぁ……。
あ、何度も言ってますが、バイオ投資は現物余剰資金をおススメするぞ!
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
こんばんは!yukiさん。
いつもマトちゃん投資の参考に拝読しております。
PM03の欧州特許IRは、意外にインパクトがあったような印象を受けました〔出来ればもっと上がって欲しかったが〕。 それより、中国パートナーからのモテモテ状態はいつ結実するんか期待と不安で一杯ですわ。
嗚呼、早く貴殿のブログに、スリーディマトリックスが中国代理店と販売契約を結んだぞ!ストップ高3連チャンだぞ!という文面が躍り出て欲しいものですね。
P.S.
診断士の試験勉強ですが、貴殿のご助言にあるように、財務会計!に傾注してます。なんか、会計の勉強って、理系出身で社会人になって知財法しか勉強しなかった小生には新鮮に感じます。