ジーエヌアイ(GNI)の今後の株価は?中国に拠点を置くバイオベンチャーに注目!

こんにちは。

今日もど素人のワタクシが勝手に注目している株を取り上げるぞ! 

今日は研究・製薬の基盤は中国に置き、社長も中国人で、だけど日本のマザーズで上場してるっていうジーエヌアイ(GNIだ!

 

GNIってどんな会社?

GNI2001年創業のバイオベンチャーです。先述したように本社は日本にありますが、研究開発、製造販売の拠点は中国においているという珍しいベンチャーです。

 

一時は資金不足による倒産の危機に見舞われながらも、現社長のルオさんが徹底したリストラを行うとともに、エンジェルさんへの資金調達に奔走することで何とか会社を維持

20142月にはついにGNIにとって初めての上市薬となる特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」の販売を中国で開始しました。

 

特発性肺線維症(IPF)とは簡単に言うと通常は柔らかい肺が線維化して固くなっちゃって、うまく働かなる病気。

息切れや、痰、呼吸困難などが主な症状です。

 

症状発生から5年後の生存率が50%、10年後に至っては20%という恐ろしい病気で、現在のところ根治するには肺移植のみ。

 

というわけで現実的な治療法としてはお薬を使って進行を抑えるしかないというのが現状なのです。

GNIが上市した「アイスーリュイ」はこのIPFの治療薬。

 

そもそもなんでGNIは中国を拠点にしているかというと、なんと言っても莫大な新薬開発費用が中国なら安く抑えられるということと、一方で経済は急成長を続けていることがあります(最近は減速してるけどね……)。

費用対効果がとても良い!と判断したわけですね。

 

非常に妥当性のある戦略だと思います。

 

そしてIPF適応の「アイスーリュイ」も最初から中国でしか販売する気なし!

なぜならば中国では他に治療薬がない!

競合品がない!

つまり独占!ということ。

黒字化はもう少し?今後の行方

中国でのIPF患者数は50万人

PM2.5の問題もあり、これからも増えていくんじゃないか?とも言われています。

そんでアイスーリュイが唯一の治療薬!ってなわけだったらあっという間に黒字化しちゃうじゃんっていう話なんですけど、なかなかそういうわけにはいかず。

 

というのもアイスーリュイは保険適用されていないので庶民には手の届かない高価なお薬なのです。

日本でいう重粒子線治療のようなものか。

 

自己負担では命に関わると分かっていても簡単には受けられませんよね。

 

なもんでGNIさんは赤字が継続中です。

とはいってもアイスーリュイの売上は伸びていますし、今後はアイスーリュイの他の疾患への適応拡大も目指しています。

そのためにGNIは製造販売後調査、フェイズ4を実施中です。この試験は国家食品薬品監督管理総局(CFDA)から求められたもの。

アイスーリュイを投与された20病院500名の患者に対して継続調査を行うことで、より的確に有効性や安全性を確認するものです。

この結果が良いものとなれば、アイスーリュイの保険適用もグッと近づくことは間違いないですし、さらにアイスーリュイの適応拡大にも繋がると想像できます。

そう、適応拡大。

実はこのアイスーリュイ、特発性肺線維症だけではなく、糖尿病腎症や間質性肺疾患、強皮症などにも有効性が期待されており、治験開始の承認も受けています。

全く新たな化合物から新薬開発を行うよりも、既存薬の適応拡大に注力することは費用対効果の観点からも妥当性のある戦略と言えるでしょう。

この治験が順調に進展すればGNIの企業価値は激変するぞ!

*追記(2017.02.22):アイスーリュイの保険収載が発表されました!

GNIが株価暴騰必至のIR!アイスーリュイが中国で保険収載されたぞ!

2017.02.24

 

・F351

さらにさらに、次世代線維症治療薬として期待されているのがF351

 

これまでよりも効果が高く副作用も少ない線維症治療薬(F351)を開発しています。

線維化というのは、肺と同じように肝臓や腎臓にも起こります。

あらゆる線維症の先端治療薬として成功すれば、中国以外にもアメリカや日本などグローバルに展開していく計画です。

ここまでくればとんでもないことになるでしょう!

 

ま、まだまだ!

GNIは希少疾患に焦点を当てた創薬の研究開発にも努めていくとしています。

希少疾患を対象にした治療薬はファストトラック制度という優先審査の対象となり、臨床試験も小規模で済むことがあります。

 

・タミバロテン

例えば急性前骨髄球性白血病(APL)治療薬、タミバロテン。

こちらは東光薬品によって日本で承認・販売されているお薬です。

GNIはこの中国での開発権を東光薬品のパートナーから買い取って、東光薬品とともに臨床試験を開始。

臨床試験の結果はかなり良好だったよう。

中間解析の段階で「このお薬の効果はもう十分だろ」ってことなり、中国のお薬承認機関であるCFDAに輸入薬としての承認申請を行いました。

既に日本でも長年の臨床実績がある薬ですし、スムーズな承認が見込まれます。

アイスーリュイやF351のように莫大な売上、という訳にはいかないでしょうが、安定した収益源になってくれるでしょう。

 

・F573

アメリカのEpiCept社から導入した肝細胞死阻害剤。

具体的にいうと急性肝不全および慢性肝不全急性化といった病気の治療薬になります。

肝炎が重症化すると、幹細胞死が起こり、最悪の場合治療方法は「肝臓移植」しかなくなることに。

GNIのF573は肝機能を改善する効果が期待されており、動物実験では大きな効果が確認されています。

現在、ヒトでの臨床試験を実施中。

良い結果となればこちらもGNIの企業価値の向上に繋がります!

 

創薬はめちゃくちゃリスクが高い分野。

ある意味では失敗して当たり前、みたいなところがあります。

中国を拠点にすることで、研究開発費は圧倒的に抑制可能!

リスクマネジメントがしっかりしている会社!という印象を受けますね。

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GNIがすごいのはそれだけじゃない!

通常のバイオベンチャーというと創薬に特化して、後の製造販売は他の企業にお任せー、売れた分のロイヤリティだけくださいねー!ってとこがほとんどですが、GNIは創薬だけじゃなく、この製造販売も自前でやっちゃうんです。

 

なもんで粗利率はめちゃくちゃ高い

 

もちろん、創薬が臨床試験の段階でポシャったときは今までの開発費がパァになるリスクもあるわけですが、GNIの場合はすでにアイスーリュイという上市品を持っていますから問題ありません。

固定費の回収も見えてきました。

これからさらにアイスーリュイの売上が伸び、さらに他の上市品なども増えてこればまさにグローバルな製薬企業として大化けする可能性を秘めた会社です!

【追記】

2018年12月期、GNIがついに黒字化を果たしました!

税引前で1億3700万円の黒字です。

特に2018年4Qのアイスーリュイの売上の伸び率がすごかったですね。

3Qの3億8800万円から4Qは6億5000万円に急増しました。

粗利益率がめちゃくちゃ高い!

18.7%です。損益分岐点売上高はザックリと24~5億程度と想定されます。

2019年以降、売上はどこまで伸びていくのか楽しみです!

 

まとめ

というわけで非常に独自性のあるビジネスモデルを展開しているGNIにはこれからも注目していきたいです。

ただ中国に拠点を置いていることで研究開発費の低減といったメリットはある一方、いわゆるチャイナリスクといったまた別のリスクにさらされる可能性はあります。

 

医療制度がまだ確立されていない印象なので、政府の政策によっては上にも下にもぶっ飛ぶ印象です。

 

特にマイナスのほうに行っちゃったときは、GNIの特色でもある自前で製造拠点を持っているというのが逆に大きな重みになってビジネスモデルが崩壊しちゃう恐れも。

 

中国への依存度はかなり高いですからこのリスクは無視できないなあという感じ。

それを差し引いても夢のある銘柄ではあると思いますが。

 

例えばアイスーリュイが保険適用されれば大暴騰だろうなあ。 

この利益を次のパイプラインに投資して、グローバル展開まで持っていければ相対的に中国依存も低下するわけですから。

*追記(2017.02.22):アイスーリュイの保険収載が発表されました!

GNIが株価暴騰必至のIR!アイスーリュイが中国で保険収載されたぞ!

2017.02.24

さらにこれに気をよくした(?)GNIは、アメリカに本社を置くBABという会社の買収を発表しました。

BABの株式70%を、65億で買っちゃいますよとのこと。

BABは代替骨の製造を行っているアメリカの会社です。

アメリカやヨーロッパで、整形外科や脊椎外科の手術で使われる移植可能な生体吸収性のある人工骨を開発、販売しています。

一般的に買収の目的というと、既存事業とのシナジーを図るか、もしくはあんまり関係のない企業を買収することで、経営の多角化を図るかです。

GNIの場合は後者が主目的で、アイスーリュイやF351、そして中国への依存体質からの脱却を図ることで経営リスクを低減し、さらにBABからの安定的な収益により、黒字化も早まると買収の意義を説明しています。

BABは黒字企業。

直近の28年12月期決算では、純利益で7億弱の黒字です。

で、単純計算でこのままの利益が続くと仮定します。

GNIの持ち分は7割なので7億×70%で、GNIの決算に反映される利益は5億いかないくらい。

購入金額65億/利益5億弱で、買収金額を回収するには13~14年くらいかかることになります。

DCF法なんて使えばそれ以上ですよね。

はい。めちゃくちゃ長いです。

飲食店だと、2~3年程度での回収を目安にしていると聞きますので、異常なくらい割高感があります。

ただ、BABも将来の成長性が期待できる「黒字バイオ企業」として捉えるなら、決して高くはない買い物のような気もします。

今のところ情報があんまり出ていないので、ど素人には判断が難しいですね。

IFRS採用企業にのれん償却は発生しない?GNIのBAB買収を事例で解説!

2017.05.21

いずれにせよ、最後にこれは自分への戒めでもありますが、バイオは絶対に現物余裕資金で投資すべきですよ。

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_

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4 件のコメント

  • yukiさんいつもありがとうございます
    ひさびさに最初のgni記事読んでましたがyukiさんがルオさんのブレーン⁉️
    って思う位、保険収斂以降の展開がそのままですね(笑)
    違うのはより短期での成長戦略を重視したことかな。
    意外と早く世界のgniになるかもです♩
    此処からの下げは買い場だと感じてますがどうでしょう?(≧∀≦)

    • みつさま
      いつもありがとうございます!
      これから先は正直全く読めませんね……。
      このままだと増資は全然調達予定額に達しないので(買収資金の65億はなんとしてでも調達すると思いますが)、
      短期的な株価は、無理やりにでも上げてくるんじゃないかという思惑からくる買いと、増資大失敗の恐怖からくる売りのガチンコ勝負になりそうな。

      下がれば下がるほど資金調達は苦しくなって、増資失敗を嫌気する投資家が売って、でも65億は調達しとかないといけないので予約権は無理やり行使されてっていう下げの連鎖が起きそうな気も……。
      少なくとも、株価が暴騰してる内に、研究開発費も抱き合わせで集めとこうというルオ社長の目論見は大きく外れましたねえ。

      って思いながらも、僕も1枚買っちゃいました笑
      仮に短期で急騰すれば欲張らずに売るし、短期的に下がれば下がるで、アイスーリュイの売上とF351の進展に期待して放置するってスタンスです。
      とりあえず中国の保険適用の効果がどれくらいあるもんか、今後の投資にもとても参考になりそうなんで、GNIには大注目していきます!

  • はじめて拝見しました意外にマトモな内容だったのでおどろきました。
    要約うまく纏まっていて読みやすいです。
    これからもがんばってください。

    • ごーるどまんふぉっくすさま
      あ、ありがとうございます!
      うれしいです。
      今後ともどうぞよろしくお願いします_(._.)_

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