いつもお世話になっております!
最近バタバタしているぼくです。
今日は14日にデルタフライさんの決算が出たので、自分のために整理しておきます。
デルタフライさんは来期3億の売上予想!
決算を見ておくと言っても、今期についてはすでに3月24日に修正済み。
予想よりも2,000万円くらい赤字幅が拡大していましたが、バイオベンチャーにとって2,000万円なんて、ぼくたちにとっての20円くらいのもんなので、気にしてはいけません。
それよりも来期予想だ。
はい、こんな感じ。
出典:デルタフライファーマ決算短信
今期は売上予想を立ててきましたね。
3億円です。
この3億の中身がなんなのかはもちろん非公開。
協和化学からの14323のP2成功マイルか、日本新薬からの10917の日本治験開始マイル(2億円)か、はたして新規ライセンスアウトに伴うものか。
なお、上場初年度は売上2億予想⇒結果、ゼロ。
去年は売上ゼロ予想⇒結果、売上は1億。
売上予想についてはそこまで保守的なイメージもないし、かといって甘々なイメージもありません。
今回はどうなるか注目していきましょう。
普通に考えれば「確度が高いから入れているはず!!!」と信じたいところですが、いうてもバイオだから……。
[ad#co-9]研究開発費も来期は縮小へ!
利益面については8.5億円の赤字予想。
思ったよりも研究開発費がかかってこないんだなあという印象です。
14323の治験が2019年に順調に進んだこととあわせて、パイプラインの進捗を見ると、2020年度に実施予定だった11207や10825を2021年度開始に遅らせてきたことが要因と思われます。
出典:デルタフライ決算説明資料
これに伴い、各パイプラインの上市スケジュールも、14323は23年から25年に、11207は24年から26年にサラーっと2年遅らせてきました。
出典:デルタフライ決算説明資料
バイオベンチャーにはこういうセコイところがあります。
名付けて「予定」が近づくにつれて、サラリと「予定」自体を遅らせる術です。
ただ最重要パイプラインの10917については22年上市予定に変更なし。
もちろん、これは治験組み入れ予定数がマックス450人のところを、150人の段階で中間解析して、カナーリ良好な結果を出れば早期承認申請できんじゃね?という最速パターンが前提。
そもそもコロナの影響で治験が遅れていることを鑑みると、150人でも22年というのはタイトなスケジュールだとは認識しておく必要があるかもしれません。
さすがに会社としても10917の承認予定を期ズレ明記させちゃうと、キミたちからの怒られインパクトが大きいからね。
空気を読むことは大事です。
なお先日、日本ケミファとの提携を発表した17729は今2Qに治験開始、24年上市を見込んでいます。
[ad#co-9]増資のタイミングに注目!
治験ギャンブルが割にあうかどうかはさておき、治験結果のカタリストは今年後半に2本。
バイオベンチャーによる「治験はじめました」はイッテコイ定番イメージですが、治験成功はバリュエーションをグイーンとあげてくれます。
あとは増資をいつしてくるか。
キャッシュフロー的には、業績予想通りいけば期末時点で10億ほどになる見込み。
バイオはリスク回避の観点からか、治験結果が出る前にファイナンスをしてくるところも多いので、やはり今期中にあるのではと思っています。
デルタの場合、昨年の販管費は当初の予想から60%増。
14323の治験が順調に進んだことが要因でしょうが、とはいえスケジュール感(2021年3月期:1Q組み入れ完了、2~3Q経過観察、4Q発表)としては大きく変わってはおらず、そもそもの経費の見込み自体が甘めなんじゃね?説もあるので、この辺も決算ごとにキャッシュの状況をチェックしていきましょう。
なんのせIPO後からまだ一度も増資をしていないので、クセが分かりにくい。
増資が来て悪材料出尽くしで上げれば良し、反対に株価暴落!!となれば買い増しと、どっちもいいやスタンスで行く方針です。
まとめ
・売上3億円予想!
・一部PL治験翌年ズレもあり販管費も大幅減。
・でも増資はあると思うけどな。
1年後くらいが治験結果もポロポロ出てきて楽しみですね!
逆にいえば、新規ライセンスアウトがなければ本格的な上げは来年以降でしょうか。
増資リスクをやわらげる意味でも、もう少し株価が上がってほしいなあと思います。
もしくは個人投資家がちょこちょこ集まってきてるので、このタイミングでさっさと増資やっちゃうのも一つかと。
売上予想だって、去年同様「不確実性があるからゼロ」でも良かったんだよな。
仮にほぼ確だったしても、ゼロで出しといても良かったわけです。
でも3億で出してきたと。
増資のために株価維持を目的としてるんならやり手だなと思うんですが、どうなるか。
いずれにしてもがんばれトンボ野郎!!
本ブログは特定の銘柄の売りも買いも推奨するものではありませんし、記載内容は100%事実とも限りません。投資判断の参考にしないよう、よろしくお願いします。
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