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3Dマトリックスが恒例のクソ決算を発表したぞ!【2019年4月期2Q】

いつもお世話になっております!

今日はぼくの大好きな3Dマトリックスさんの2019年4月期第2四半期決算短信がありました。

そしたらですね。

まーーーーったく期待していないぼくの心まで抉ってくるようなクソ決算っぷり!

勘弁してくださいよ……。

 

目次

止血材の売上は計画未達!

はい、いつもの通りでーす。

安心しちゃうよ。上期で1億5800万円の販売予定が、1億2000万円でしたー!

ありがとう大幅未達

ほんといつになっても全然売れねーなあ。

保守的保守的、今回こそ保守的って言っときながら達成できないってスゴイよね。

いかにもコンサルがやりそうなことだぜ。

キミたちのことだぞ、中小企業診断士さん!

 

欧州の売上伸びず!

主要市場のヨーロッパでの販売進捗ですが、マトちゃんはこう言っています。

第2四半期累計の製品販売は74百万円と前期比132%と拡大しております。

出典:3Dマトリックス 2019年4月期第2四半期決算短信

 

いや前期比で比較すんなって。

1Qと比較してよ。1Qが3700万円だったんだから、2Qも3700万円ってことでしょ。

 

全く伸びてないじゃんか。

平均台を歩いてるんですか。

ぼくは子供の頃に、ぐるぐる回った後、平均台を渡る競争が大の苦手だったんですよ。三半規管が弱いからね。

いつも2歩目くらいでこけて笑われてたもんだ。

イヤな記憶を思い出させないでください。

ってどうでも良いわ。

 

下記の文言もありました。

~フランスや英国でも拡販の準備が整ってきていることから~

出典:3Dマトリックス 2019年4月期第2四半期決算短信

何回おんなじこと言ってんねん!!

マトちゃんって「準備」の周到さが半端ないな。

夏休みの宿題で親に言い訳する子供かキミは。

気持ちは分かるよ。ぼくもそうだったから。

 

頼みのオーストラリアのゲティンゲと契約終了。

これが強烈ですね。唯一好調(他地域から比較したら、って意味でよ……」)だったゲティンゲさんから切られちゃいました。

2018年10月にゲティンゲグループのバイオサージェリー部門が中国ヘルスケア企業に売却されたことにより、ゲティンゲグループとの販売代理契約は終了する見込みとなり、今後は自社で販売していく予定です。

出典:3Dマトリックス 2019年4月期第2四半期決算短信

まさかの自販宣言

さらにその後の一文。

~中略~自社販売となることで売上額が2倍以上となり利益率も大幅に向上します。~

出典:3Dマトリックス 2019年4月期第1四半期決算短信

ゲティンゲにマージン半分も取られてたんだ(IR確認済み)。

そりゃ原価率も高くなるよね。

 

でもちょっとこの記載は好きじゃないな。

だって「売上額と利益率」(←1本当たりのっていうところがポイント!)だけ伸びても、それに付随する営業マンとかを自社雇用しないといけないんだから、コストだって増える訳じゃん。

オーストラリアってくっそ広いじゃないですか。ゲティンゲの営業網があってこそ成り立つんじゃない?

シンバイオのトレアキシンみたいに標準治療になって薬価ベースで100億円の売上が立っている製品なら自販で回していくのも分かるよ。

だけどさあ、オーストラリアの止血材の売上って上半期で4,100万円だよ。

ちょっと繁盛してる近所のラーメン屋さんレベルの売上だよ。

弱小バイオベンチャーがそんな簡単にうまく行くかなあ?

 

実際、フィスコレポートでは月次ベースで1,000万円超と売上が拡大していると書いてありましたが、2Qの売上は2,700万円でした。

なーんか契約が終了する見込みになって、ゲティンゲ経由の売上が鈍化してるっぽいよね。

そりゃそうだ。どうせ売れなくなる製品の販売に注力しようなんて思わないさ。

こう考えると、新規の顧客開拓はもちろん、既存の医療機関からリピート需要を得るのも壁は大きいと思う。

 

いずれにしても「売上2倍、利益率大幅向上」(←何度も言う。総額とは言っていない。1本当たりの、っていうところがポイント! 代理店への中間マージンが50%だったので、直販すれば1本当たりの売上額2倍になるのは当たり前)って言葉だけを見て、ポジティブだと捉えることは到底できないでしょう。

こういうときは素直に考えたほうが良い。

会社側としては社長もオーストラリアに関しては損益分岐点を超えたって言ってたんですよ。

ゲティングを絶賛していた。

敢えて戦略を変える必然性がないので、ここに記載してある通り、ゲティンゲのバイオ部門が売却されたことに伴って、先方から契約を打ち切られたとするのが自然。

シンバイオのように能動的な選択ではなく、止むに止まれず自販に切り換えたものと思われます。

フツーに考えてネガティブですよね。

売れてれば買収先の中国企業も取り扱いを止める必要ないんだし、別の止血製品を持っていてそちらを選択したと考えざるを得ないもん。

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販売代理店への中間マージンは50%!

今回の発表でポロっと明らかになっちゃったのが、一時金が発生せず、さらには最低購買量も付与されていない非独占販売契約ですら、代理店への最終価格ベースの中間マージンが50%に設定されていたこと。

会計的には代理店に納入した金額を売上に計上していると考えられますので、当然原価率は高くなります(まあ最終販売価格をすべて売上計上して、半分を代理店への販管費に計上しても営業利益的には同じ事ですが)。

【マトちゃん止血材の流通経路(イメージ)】

3Dマトちゃんが原価仕入30万円(仮)→代理店に50万円で売却→代理店は100万円で病院に売却

 

マジっすか……。医療器材ってこんなもんなの?

そりゃ利益率上がんないよなあ。

これはかなりショックでした。

ロットが小さくて生産性が上がんないから原価率が高いって話だったけど、中間マージンが最終販売価格の半分に設定されていたら、生産性の改善による利幅の確保にも限界があるんじゃないか?

製品売上だけで黒字転換するのって逆立ちしても無理な気がするんですが……。

「後出血予防材でジャンプスタート」!言うてる場合ちゃいまっせ。

 

まとめ

・2018年上期はネガティブ決算!

ぼく的には全然良いところなかったなあという感想です。

ただゲティンゲの「売上2倍」といい、やっぱり書き方だけは上手いよなあ。

 

「売上額2倍で利益率が大幅アップ」

そりゃそうだろう。嘘は言ってない。

嘘は言ってないけど、桁外れに大きくなる費用面も含めたリスクについては華麗にスルー

そして何度も言う。

売上額というのは総額ではない。1本当たりの売上額です。

うーむ。

結局、新聞に後出血予防材のドラフト受領の記事が出たのも、決算前になんとか増資を終えたかった意思を強く感じました。

 

ほんと金もうけだけはトコトン上手いな! その才能を四国の貼り薬屋に分けてやれよ!

というわけで相変わらず残念な決算でした。

だけどぼくは売らないよ。なぜなら愛しているからさ(うそ。ニーサだから)!

*あくまでも個人の見解です。株式投資は自己責任でお願いします。

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • yukiyukiさん、面白かったあ。有難うございます。
    特に、<「後出血予防材でジャンプスタート」言うてる場合ちゃいまっせ。> には、吹き出してしまいました。
    2Q決算については、すべてyukiyukiさんのおっしゃる通りです。
    私も豪州の「自社販売となることで売上額が2倍以上となり利益率も大幅に向上」という箇所を読んで、「ウソや~」と思いました。
    でも、ゲティンゲのおかげで「癒着防止材」としての用途が見つかったので、感謝しなくっちゃ?
    以前、Purastat売上にかかる変動費(原材料費、販売手数料など)が5割と仮定して、と書いた記憶がありますが、販売手数料だけで5割だったんですねえ。
    ということは、変動費は6~7割でしょうか?
    やっぱり、<「後出血予防材でジャンプスタート」言うてる場合ちゃいまっせ。> ですよねえ。

    • もぐらさん、いつもありがとうございます!
      笑っていただきありがとうございますw

      「自社販売となることで売上額が2倍以上となり利益率も大幅に向上」

      これってほんと勘違いしちゃいますよねえ。
      そりゃ一本当たりの売上高なら販売マージンが無くなれば増えるの当たり前ですからね。
      総額はどうなりますやら……。
      おっしゃる通り、癒着防止材用途を見つけてくれたのは大感謝ですね。
      ピュラスタットへの評価も高かったので、買収されてしまったのは本当に残念です。

      変動費(売上原価)は製造コストを下げて下げて下げまくって6~7割行けば良い感じかもしれませんね……。
      今期なんて8.5割ですからね( ;∀;)

      頭が痛い日々が続きそうです。
      今後ともよろしくお願いいたします!!

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