こんにちは。
いつもお世話になっております。
どうもワタクシです。
出張等でバタバタしていて株価チェックもままならない中、カイオムから驚きの発表があったんですねぇ。
バイオバブルの象徴だったともいえるカイオムさん。
完全ヒトアドリブシステムを完成に導いた藤原社長がここにきて辞任。
そもそもアドリブシステムの収益化はもう無理なのか……。
藤原社長が突然の辞任を発表!理由は不可解……
カイオムが発表したIR文書では辞任の理由として2つが示されています。
一つ目は固定資産に3億超の減損が発生しその責任を取るため、ということ。
二つ目は業績回復のために人心の刷新を図るため、ということ
今更3億ぽっちの減損で責任もなにもないと思いますので、単純に業績不振の責任を取った(取らされた?)、ということかと思います。
というか説明不足な感じを受けます。
いくらなんでも社長が辞めてるんだから、もっと具体的に説明するべきだと思います。
固定資産の減損ってザックリし過ぎて、どの固定資産のことなのかさっぱり分からない。
もっとも、最近ワタクシはカイオムを注目してなかったので把握してないだけかもしれませんが、それでもあんまりじゃないですか、という感じ。
藤原社長もこれまでMSSOやったりして、株主にとんでもなく協力してもらったんだから、何らかのメッセージくらい出してもいいのにね。カイオムを信じて、経営理念に共感して長期投資してる株主に対して、少しは誠意を見せてほしかったなぁ。
「この技術が本物なら残りの人生を賭けてもいい」って発言、信じてたんだけどな……。
アドリブシステムは「本物」じゃなかったのか?
「完成」とはなんだったのか?
「医療革命」「究極のオーダーメイド医療の実現」「100%の治療効果」「がん細胞の完全な死滅」とかなんだったのか。。
悲しいな。
今まで株主から集めて投じてきた莫大な研究開発費。それを今更たった3億の減損を理由にして責任を取るって、それでみんな納得しないんじゃないかな。
3月の総会で会社からも離れるのは、責任を取ってるっていうよりもむしろ「無責任」な気が……。
10年かけてやっとアドリブ完成させたんだろ。
本当に技術に自信を持ってるんならこれからじゃん。
製薬会社からも金額的な折り合いがつかないだけで、問い合わせはバンバンきてるんだろ。
何で今、辞める必要があるんですか!!
3Dの髙村社長もそうだったけどね……。
まぁ疲れちゃったんだろうな。
やっぱりバイオベンチャーの社長なんて、そーせいの田村さんみたいに鋼のメンタルを持ってないとやってけないんだろうな。。
もちろん、実際は「辞めさせられた」可能性もあるのかもしれないけど、取締役間の内紛や大株主なんかとの対立があれば、何らかの情報が漏れてきてもよさそうなのに、今回は全くない。
やっぱり藤原社長が自ら辞任を申し出たんじゃないかなぁと個人的には想像します。
新社長には小林茂氏!
小林さんは慶應の大学院を卒業後、協和発酵工に入社し、最終的にはKyowa Hakko Kirin Pharma Incの社長に。
カイオムには平成21年に入社し、翌年には取締役に就任しました。
27年からは取締役 執行役員 COO・CTO 研究開発本部長を務めている方です。
協和発酵キリンも独自の抗体作成技術を基にした日本における抗体医薬品開発の分野ではトップを走ってきた会社。
能力的には非常に高そうな方ですが、今後どのような成長戦略を再構築していくのか注目ですね。
古巣の協和発酵バイオとの提携なんかがあれば面白い。
もうすでに長くカイオムの役員を勤めておられる方なので、社長になっただけで急に状況が変わるとも思えないですが。
カイオムの今後の展開は?
カイオムとしては依然としてアドリブシステムの導出には自信を示しています。
いつだって導出しようと思えばできるけど、条件面で安売りしたくないので、ライブラリの多様化などに務めているとのことで……。
ただ一旦導出して技術レベルの高さを実証してから、徐々にライセンス料も引き上げていく戦略もあるのでは……と思います。
むしろ一度実績を見せたほうが良い条件で契約できるんじゃない?
会社としては契約金額の基準が出来てしまうことを恐れている、的なことを言っていますが、イマイチ腑に落ちません。
ど素人の考えでは、いきなり名もなきバイオベンチャーがデカい金額をふっかけても、無理があると思うんですが。
医薬品の分野に限らず、別に最初の金額がどうであれ、その後の結果によって技術的な評価は変動するものだし、その都度交渉すればいいだけの話。
3Dマトリックスも止血材の販売パートナーがまとまらなかったので、最初は代理店経由の直販で実績を積んでいく戦略に切り替えました(別にそれが良いってわけじゃなくて、一つの選択肢としてあるってこと)。
うーむ。
2017年中の導出に向けて、動物実験での薬効評価は順調に進んでいるそうなので、今年中には大型契約が発表されて、カイオムの戦略が正しかったことが実証されるかもしれません。
しれませんが……でもそんな見通しが立っているなら、なおさら藤原社長、辞めなくても良いじゃんって気もしますがね。
株主に袋叩きにあいながらも、ようやく導出手前の状況に来て辞めるという選択がやっぱり理解できないよなぁ。
さて、どうなりますやら。
小林新社長の動きに注目ですね!
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まとめ
・藤原、カイオム辞めるってよ
・新社長は小林茂さん
・今後のアドリブ導出戦略に注目!
夢のあるバイオベンチャーの中でもとびっきりの夢に溢れた会社だったカイオムさん。
アドリブ完成前に飛び込んで、利益を出させていただいたことをありがたく覚えております。
今度の総会で藤原社長は取締役からも退任し、完全にカイオムから離れることになります。
結構、藤原社長は好きだったんだけどなぁ。
なんだかんだで真面目な印象があったし。
本当に医療を変えたいという強い想いを持ってたのも知ってるし。
ひとまずお疲れさまでした。とりあず藤原社長時代に「完成」させたアドリブシステムが、今後究極のオーダーメイド治療に繋がっていくことを心から祈っております。
そう、藤原社長の夢はいったん終了しましたが、カイオムの夢は終わらない。
……ってか終わってほしくない。
会社が掲げているビジョンは、社会的にもとっても意義のあるものですし。
カイオムの今後の大きな成長を心から期待しているぞ!
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
【追記】やはりアドリブシステムの導出は厳しそうです。カイオムはビジネスモデルを転換をしました。
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