シンバイオがトレアキシンの自販体制構築へ!

本日はシンバイオさんが主要製品である悪性リンパ腫の治療薬「トレアキシン」の自販体制構築を目指すと発表し、株価はストップ高となりました。

備忘録として残しておきます。

シンバイオ製薬(4582)の株価に期待!バイオ界のニッチャーが難病に挑む

2017.03.05

トレアキシンを直販する意義!

シンバイオの現在のビジネスモデルのイメージは「卸」です。

アステラス・ドイチェランド社という格好良い名前の会社からトレアキシンの薬剤を仕入れ、エーザイに降ろしています。

今期のトレアキシンの薬価ベースの売上は100億円いくかどうか。

一方、シンバイオの今期売上予想は42億円なので、薬価に対して40数%しかシンバイオには入ってきません。

 

アステラス・ドイチェランド社への仕入れもシンバイオが行っています。

原価率は65%くらい。

ということは、トレアキシンは薬価ベースで100億円売れている薬なんですが、シンバイオの粗利は下記の通り。

100億円-エーザイへの卸値(100億円×42% )-アステラスからの仕入値(100億円×42%×65%)=15億。

 

これをエーザイに降ろすんではなく、自販すると……。

100億円-原価(100億円×42%×65%=27億円)=73億円になります。

とんでもなく売上・収益性ともに改善します。

 

もちろん、自販するならMR(営業マン)もたくさん雇わないといけませんし、全国への流通コストもシンバイオが負担しないといけません。

 

これがどの程度の金額になるかは分かりませんが、トレアキシンは2000年12月から再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫とマントル細胞リンパ腫を適応症(リンパ腫にもたくさん種類があります)として販売を開始。

さらに2016年には慢性リンパ性白血病と未治療(初回治療)非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に対する効能追加の承認をゲットして、大きく売り上げを伸ばしました。

 

医薬品に限らずですが、新製品は販売開始直後にズッコーンとお金を掛けて認知度を上げて、顧客開拓していくのがセオリー。

新規顧客の獲得は、既存顧客を維持するよりも5倍のコストがかかる、なんて言われますね。

 

一部の悪性リンパ腫では、R-CHOPという療法(抗がん剤リツキシマブと3種類の抗がん剤、副腎皮質ホルモン併用療法)から、トレアキシンを使ったBR療法(トレアキシン(ベンダムスチン)とリツキシマブの併用)が標準治療となりました。

既にトレアキシンを使っている医師が多く存在しているのは営業としてはかなり楽。

モノは一緒なので、お医者さんからすればエーザイ経由だろうがシンバイオ経由だろうが関係ないです。

あとは使っていないお医者さんへのアプローチですが、臨床結果がなによりの営業ツールになるので「イチから売り出していくぞー!」っていう状況から比べると、比較的にスムーズに開拓できると想像します。

 

今後はさらなるリンパ腫の適応症の追加も予定されています。

さすれば市場規模は一気に倍に。

既存の適応症におけるシェア獲得実績からいって売上200億も現実的な数字です。

 

ただし自販は2021年から。

そう。

スムーズにいっても、自販は3年後の話。

それまでは赤字が続きます。

さらに大規模増資も控えている。

 

とにかくですね、今のそーせいさんの株価とかを見ていると、夢じゃないかと思うんですよ。

一寸先は闇なのがバイオ株。

本来、創薬なんて景気とあんまり関係ないはずなのに、地合いの影響をモロに受けるのもバイオ株。

 

3年後って遥か彼方な気がするぞ。

キミたちはそんなに待てないじゃないですか?

まったくせっかちさんなんだから。

 

 

ということで、短期的には株価は神輿みたいに担ぎ上げられた挙句、どっかでズドーンと落とされる局面が来るような気もします。

自販体制は賛成ですし、とても楽しみですが、今後の値動きもとても勉強になりそうなので注目しておきます。

 

まとめ

・シンバイオがトレアキシンの自社販売へ!

・収益性は大幅改善の見込み!

・でも高値掴みには要注意!

 

シンバイオにはぜひとも黒字化をしてほしいです。

トレアキシン以外のパイプラインの行方や、イオンシスの違約金などにも注目しています。

がんばれシンバイオ!

関連記事

シェアしてくれたら泣いて喜びます。


自作小説販売を始めたぞ!

出版社の新人賞で最終選考まで残ったけど、結局落ちちゃった小説をkindleで発売してみたぞ!

値段は吉野家の牛丼に合わせて380円!

大特価だ!!


3 件のコメント

  • yukiyukiさん、こんばんは。
    シンバイオの自販IRが、これほど株価にインパクトがあったとは、私もビックリです。
    SBI証券が目標株価を340円と試算しましたが、ほんまかなあ?
    たしかに、スムーズに自社販売体制に移行でき、適応拡大も実現すれば、かなりの黒字が達成できるんでしょうね。
    イオンシスの違約金もお楽しみです。
    ちなみに私は、120円台で買った1000株の半分を、今日売りました。(NISAの500株は、今日の株価でもトントンです…)

  • yukiyukiさん、こんばんは。
    シンバイオは自社販売方針のIRで株価が大きく動きましたね。
    私は、@120円の1000株を売りました。
    自社販売の方針はすでに何度も公表されていたのに、ここまで反応するんですね。
    私はてっきり販売方針と3年後の利益見通しがセットでIRされるんだと思っていましたが、利益見通しは先の中計の通りということのようです。
    トレアキシンは適応拡大の可能性も高いし、今後も売上が伸びるでしょうから楽しみなんですが、今一つ吉田ホラ男爵の発言に確信が持てなくて(自社販売による利益額が不確かなので)、塩漬けNISA500株を残して退却しました。
    これで来期のMSSOも確定したので、また下がったら違約金90億円を楽しみに買い増しするかもしれません。
    それにしても、3DMの嬉しいIRはいつまで待てばいいんでしょうか???

    • もぐらさん、いつもお世話になっております!
      コメントが全てスパムに入っており、気づかずにお返事が遅くなりました。
      大変申し訳ございません!

      ほんとに分からないもんですねー。
      既存の株主からすればサプライズでもなかったんですけどね。

      もぐらさんもナイストレードだと思います。
      メドレックスに資金拘束されているぼくからすれば、羨ましい限り……。
      黒字と言っても先は長いので、一旦利確は正解な気がします。

      3Dは今年中に1本はほしいですよねー……。
      首を長くして待っております。
      今後ともよろしくお願いいたします!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください