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株で損ばかりしている人が投資スタイルを見直すヒント【生涯投資家】

いつもお世話になっております!

旧村上ファンドの村上世彰さんの「生涯投資家」を読んでみたぞ!

面白かったー。

*あくまでも半分は自分の備忘録記事です。

目次

生涯投資家を読んだ(キンドルでね)。

ワタクシが株を始めて買ったのは大学生の頃。

今でも覚えているぞ。

地元の証券会社に口座を開いて、「浜松ホトニクス」を買ったんです。

理由は全然覚えてない。

多分、株の本を買って、その中で紹介されていたからとかそんなレベルだったと思います。

 

株価はビギナーズラックで上がって、ど貧乏大学生のワタクシは数日で数万円を儲けたのでした。

それで株投資にハマった……というとむしろ逆で、小心者のワタクシは完全にビビってしまった。

 

「こんなあっちゅーまに数万円儲かるんなら、あっちゅーまに数万円損するってことだぞ!」

 

短絡的な思考の砂嵐に巻き込まれ、口座からお金を全部引き落としたワタクシ。

それから10年間、全く株をやりませんでした。

 

あーあ、やっときゃ良かった。トホホ。

 

一方で、小学生の頃に100万円、お小遣いを「前借り」して株投資を始めたのが村上世彰さん。

毎日新聞で株価をチェックし、経済欄に目を通していたそうです。

どんな小学生だよ。

こんな村上さんが自身の投資家人生を交えて書いた「生涯投資家」

実にタメになる本でした。

 

いくつか心に残った言葉を上げていきますと……

〇失敗しない投資など投資とは言えない、~中略~ 投資家として大事なことは、失敗したと気が付いた時いかに素早く思い切った損切ができるか。

損切りの重要性を説いています。

損切りが重要なんて当たり前の話で、今更感満載じゃん!

っていう話はあるんですが、「失敗しない投資など投資とは言えない」ってその通りだなぁと。

損切りを躊躇うのは、損が確定することはもちろん、「自分の誤りを認める」行為だからだと思います。

だけど、本当は投資において失敗は恥じゃないんですよね。

素直に「参りました」ができる人間は素敵だと思います。

 

〇「期待値」による判断なので、0円になる確率が5割を超えていても、勝率が1勝4敗でも、トータルリターンが1.0を大きく超えるかどうかで判断する。

これってどういうことかというと、例えば株価500円の株があったとします。

そんで、その株の株価が0円になる可能性が90%。

10,000円になる可能性が10%あるとすると、10,000円×10%=1,000円なので、期待値は1,000円/500円=2.0となります。

村上さんは、この期待値が1.0を超えていないと投資をする意味がないと書いています。

そりゃそうだ。

 

人間ってついついゼロになる可能性を重く見ちゃうんだけど、「期待値」で投資判断を行うことってとても重要だと思います。

バイオ株投資なんて、特に「期待値」で投資をする観点を忘れちゃダメですね。

 

〇私は上場企業の経営者に、常々「自分の会社の株式を一定程度持つべきだ」と提案してきた。~中略~ 経営手腕に自信があって企業価値を上げていく自信があるのなら、自社株に投資をすることが一番だ。

もーう、自分の気持ちを代弁してくれた!

これって本当にそうだよなぁ。

全然自社株持ってない社長っているけど、そんな社長に限って簡単に株券刷ったりするんだよねー。

自信があるなら自分で株を持って、株価を上げれば自分も儲かるじゃん。

大株主の中に役員が一人も入っていない会社なんかは不安になります。

そしてそんな会社は株価にも興味がないので、往々にして株価は上がらないってことがよくあるって話です。

 

〇悪い経営者とは、会社を私物化し、~中略~ 会社の余剰資金についての使い道を明確にせず、株主と対話もしないような経営者のことだ。

村上さんは、従業員から経営者になるケースが多い日本では、株主目線での経営がなされていないと主張しています。

だからこそ投資家が経営者を監督し、「モノ言う」ことが重要です。

多大なリスクを背負っている株主は言う資格があるし、むしろ言わないといけないと思います。

否定的な意見を言うと、すぐに「売り煽り!」なんていうのは健全な株主とは言えないぜ。

 

日本経済復活のためには「資金の循環」が必要というのも同意(村上さんが主張する内部留保課税までは反対だけど……)。

現金の使い道がないなら投資家に積極的に配当として支払う。

それを得た投資家はさらに成長期待が高く、資金を必要としている会社に投資をする。

「資金循環」が円滑化すれば、日本経済はもっともっと良くなっていくと信じています。

 

 

上記のことは極一部。

これ以外にも投資家にとって参考になることがゴロゴロ書いてあります。

既に投資をしている人はもちろん、投資をしていない人にも読んでほしい良書です。

まとめ

ライブドアのニッポン放送株取得に伴うインサイダー事件の「真相」など、読み物としても面白かったです。

もちろん、意見が違う部分もありましたが(移民受け入れとか)、多くは共感できました。

もっと株式市場が活発化してほしいし、そのために上場企業には株価にこだわった経営に努めてほしいと思います。

 

村上さんの「売買されるのが嫌なら上場辞めろ!」

インサイダー疑惑のときのインタビューで叫んでいた言葉の真意が分かりました。

投資の勉強になり、投資をしている自分に少しだけ誇らしくなる本です。

おススメ!

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