でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相 福田ますみ【僕の読書日誌】

いつもお世話になっております!

最近、記憶力の低下が著しい。

本を読んでも数日もすれば軒並み忘れてっちゃうぜ。

というわけでブログの場を借りて記録しておくことにしよう。

インプットとアウトプットの繰り返しが知の巨人を作ってくのだ!

*なもんで、あくまでも自分の備忘録記事の意味合いが強いです。

 

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相を読んだ。

小説ばっかり読んでたんだけど、最近ノンフィクションにハマっています。

出張中にキンドルで読んだ北海道警の裏金問題を書いたノンフィクションがあまりに面白かったもんで。

 

というわけで次に手を出したのがこの本。

 

「でっちあげ」

 

我らが池井戸大先生が帯で推薦しているよ。

こんなん絶対面白いだろってことで買いました。

 

プロローグ

福岡市には史上最悪の「殺人教師」がいるそう。

この教師、まさに最低最悪。

受け持っていたクラスの児童(当時小学4年生)の曽祖父がアメリカ人であることを聞き出すや否や、家庭訪問の場で「穢れた血」と言い出します。

そして即日、児童への強烈ないじめが始まりました。

帰りの会で、児童に対し10秒で机の中のものをランドセルに片付けろと命令。

 

10秒位以内に片付けられないと……

 

アンパンマン:両頬を指でつかんで強く引っ張る

ミッキーマウス:両耳をつかんで、身体を持ち上げるように引っ張る

ピノキオ:鼻をつまんで鼻血が出るほど振り回す

アイアンクロー:手のひらで顔面をおおって指で圧迫。そのまま突き飛ばす

グリグリ:両拳でこめかみを押さえ、強く力を込めて圧迫

 

上記の中から「罰」を選ばせたとのこと。

罰を受けた児童は、鼻から大量の出血をしたり、耳が千切れて化膿をしたり、歯が折れたり。

連日、ひどい暴行を受けます。

 

児童が10秒以内に片付けそうな場合、教師はわざとカウントダウンの速度を速めるという陰湿さ。

 

まさに「イジメ」です。

 

当初、「どこで怪我をしたのか」と問い詰める母親に対して、児童は口を濁します。

それでも虐待は2週間も続いたことから、不審に思った母親は児童の同級生から話を訊くなどして教師の暴行を確認。

学校に対して強く抗議をしました。

 

抗議を受けた学校は教師による体罰を認め、担任に「監視役」の教師をつけることを決定。

しかしそれでも暴行は収まらない。

 

担任教師は、監視役教師の目が届かないところで児童に暴行を続けていたのです。

さらに教師は、「血が穢れた人間は生きている価値がない」と言葉でも自殺を強要

実際に児童は自宅マンションから自殺未遂を起こします。

 

さらに、教師からの虐待の結果、児童はPTSDを発症

虐待がブラッシュバックし、身体の震えや嘔吐、腹痛、下痢などの症状が止まらず、学校に通えなくなってしまいます。

 

福岡市の教育委員会と教師本人もいじめを認め、両親と児童に謝罪。

教育委員会は、教師に対して停職6か月の懲戒処分を下しました。

 

児童の両親は、教師と福岡市に対して民事訴訟を福岡地裁に起こします。

連日、マスコミも教師を糾弾。

さらに義憤にかられた全国の弁護士が大弁護団を結成します。

その数なんと550人。

法廷において事件の全貌が明らかにし、凶悪なこの教師を教壇の場から永遠に立ち去らせよう。

そんな空気の中で始まった第1回口頭弁論……。

 

以降、法廷の場で思いもよらなかった事件の「真実」が明らかになっていきます。

 

感想

まぁ帯にも書いてありますが、上記のことはほとんどが児童の両親による「でっちあげ」だったのです。

*一部、児童が同級生への乱暴を止めないことから、手の甲で当該児童の頬を軽く叩いたことや、いつまでたっても片付けをしない児童のランドセルをゴミ箱の蓋の上に置いたことは教師も認めています。

 

小説みたいな展開に、とにかくページをめくる手が止まらん。

モンスターペアレンツという言葉はかなり一般的になりましたが、子供のいない僕にはなんとなく他の世界の出来事のように感じていました。

本書を読んで、リアルに背中が冷たくなった。

教師と親の関係って「対等じゃない」現実を痛感。

 

一流私大を出た上司とかも、地元の国立を出た担任のことをバカにしてたりするんだよなぁー。

学校も教育委員会も親からの反応を過度に恐れている。

今回の事例は特殊でありますが、そんな近年の「風潮が生んだ」特殊ともいえそう。

いずれ教室にも監視カメラを付けるとかいう話になってくるかもね。

 

とにかく先生って大変だわ。

良かった先生にならなくて。

先生になれるほどの頭がなくて。

 

ただ、先生じゃなくてもこういうクレーマーっていますよね。

ワタクシも仕事で毎日毎日、恫喝されたことがあったもん。

会社は守ってくれないし、本当にこっちがPTSDになりそうだった。

なんかその時のことを思い出して、ちょっと気が重くなったぞ。

 

ただ、若干、著者が明らかに教師側に立ちすぎているとは感じました。

教師側の証言の変遷などを「気が良すぎたから」とするのは、まぁその通りなんだろうけど、ズバリ明記しちゃうのはちょっと違和感があった。

あと学校側が生徒にとったアンケートで、「4月から 先生がたたいたことが ある ない」について、児童の80%があると回答したこと。

上述した、教師も認めているように手の甲で児童の頬を軽く叩いことがあるから、この回答もむしろ「当然」としています。

解釈の妥当性については同意なんだけど、本当に80%が「手の甲で軽く叩いたこと」を指しているのかどうか分からない以上、「当然」ではなく「可能性がある」くらいにしとけば良いんじゃないか、と思ったり。

ちょこちょこ著者の立ち位置が気になる表現が見られましたですです。

 

それでも、そんなのは些細なことかもしれない。

とにかく次の展開が気になってあっという間に読めちゃいます。

教育現場の現実、思い込みに基づいたマスコミの取材と論評、根拠に薄い診断書を出す医師とそれを過大評価する風潮、事実が明らかになりながらも強引に初期の持論を押し通そうとする弁護士などなど……。

ノンフィクションだからこそ怖くなった。

ヤバいぞ、これ。

 

間違いなく良書です!!

最後にもう一度。

教師になりたくてもなれないくらい頭が悪くてよかったー!!

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