いつもお世話になっております!
今日は刈り上げ野郎の再々再々再々再々再々大暴走もあって新興の下げがひどかったですね。
そんな中、ラクオリアさんは胃食道逆流症(GERD)の治療薬「テゴプラザン」の3相成功報道や、谷社長の「買い煽り?」もあって大きくプラスで引けました。
ラクオリアの谷社長が時価総額1000億宣言!
バイオベンチャーの社長にしては風呂敷を広げないイメージのラクオリアの谷社長。
そんな谷社長が「19年の黒字化なんて当たり前。20年には時価総額1000億目指すぞ宣言」を行いました。
ここんところの谷社長は自信に満ち溢れていますね。
外部環境が落ち着けばまだまだ行きそうです。
様々な情報は飛び交っていますが、個人的にはもうテゴプラザンの成功は99%決まったと考えています。
テゴプラザン成功の事実1本だけで、時価総額500億くらいはあって良いかなと。
というわけでラクオリアに関してはそんなに心配もなくホールド継続です。
保有株数は何だかんだで1600株(単価1000円ちょい)。
今後は上がり下がりはあるでしょうが、目先の株価はあまり気にせず、安心して正式なテゴプラザン成功報道が出ることを楽しみにしております!
怖いのは刈り上げ野郎とトランプの動きだけですかね……。
これが怖いので、やっぱりキャッシュも持っておきたい。
3Dマトリックスの岡田社長の17年4月期決算説明動画を見たぞ!
そして最も長い付き合いの3Dマトリックス。
こちらも、今日は下がりましたが、基本的に株価は上昇基調にありますね。
本日は楽しみにしていました岡田社長の17年4月期説明会動画がUPされました。
資料自体は既に公開済みでしたので、情報にはサプライズ感はありませんでしたが、やっぱり社長のプレゼンは上手ですね。
コミュ障ペーパー診断士としてはそっちの面でも勉強になりますです……。
以下、自分のためにも岡田プレゼンを整理しておきます。
止血材が伸びなかったヨーロッパの主要5か国の要因と今後を整理します
・イギリス
各病院ごとに新しい製品を入れるときに病院に登録をしないといけないそう。
この登録事務に非常に時間がかかるとのことで、当初、半年程度と見込んでいたけど、実際は1年くらいかかってしまったとのことです。
これに関しては、ようやく前期の末に登録の目途が立って、購買を始めてくれた大きな病院があるそうな。
この成功例を基に、他の大きな病院にも拡販していきたいと、岡田社長も決意を示しています。
ある程度、イギリスについては拡販の目途が立っている様子が伺えました。
・フランス・ドイツ
「非常に不運な要因が重なった」
↑と岡田社長。
PCの画面を見ながらなんとなく笑ってしまうワタクシ。
さて、フランス・ドイツに関しては、ほとんどのメーカーは直販体制を引いていて、独立系の代理店があまりないそう。
で、フランスについては非常に密に折衝していた大きな代理店が買収されちゃったと。
ドイツの代理店については、外科の領域で契約をして、契約が終わって今からプロジェクトを始めるぞー!!ってしてたときに、その代理店が外科部門を売却してしまったらしい。
……池井戸潤の小説かよ。
ただ、フランスでは内視鏡(GI)の分野では前期末にペンタックス社と契約、ドイツではニコライ社と契約し、こちらは順調に売上も伸びていきていると強調していました。
というわけで、マトちゃんは今期は内視鏡分野を中心とした売上計画を立てています。
内視鏡以外の外科分野は直販的な人材やエージェントを使いながら、次の代理店契約が締結できるまで繋いでいく戦略です。
イタリア・スペイン
イタリア・スペイン両国については販売体制も準備万端で、代理店も売りたくて売りたくて仕方ないんだけど、公共入札が始まっていないんだって。
全体の8割を占める公共病院に新しい製品を売るときには、公共入札に応募する必要があるんです。
で、この入札。
通常、2年に1回くらい行われるそうなんですが、遅れまくっている現状だそう。
今の時点でも1年くらい遅れている。
代理店の話によると、今期中には入札が始まるのではないか?とのことですが、開始時期が読めないので、今期の計画では私立病院への販売を中心に組まれています。
これは良いですね。保守的に行きましょう。予見できないことは盛り込まない。
公共入札が早い段階で始まって、公共病院への販売が開始されれば、売上のアップサイド要因になりそうです。
整理すると……
・イギリスは課題解決しつつある。
・ドイツ、フランスはGI分野(当初見込んでいた分野から半分の領域)では販売できる体制が整った。
・イタリア・スペインでは入札待ち。
こんな感じです。
アジア・オーストラリアの止血材販売動向
岡田社長の言葉を端的にいうと「オーストラリアは成果が出てきてるからお前ら心配すんな!」です。
前期の後半から花開き始めていて、耳鼻咽喉科領域から始まった利用が、腹腔鏡分野や内視鏡分野に広がっています。
オーストラリアを中心としたアジアの販売計画については、高い確率で達成できそうな印象を受けました。
ただ、遅れている韓国申請には言及がなく。
特に問題は生じてはいなくて、あくまでも承認待ちの状態なのか、それともあんまり良い感じじゃないのかは不明。
カナダ
あんまり重要視していませんでしたが、結構期待できそうですね。
販売承認を申請済みで、今期中には承認見込みです。
一切触れなかった韓国とは違い、社長は「ヨーロッパ主要国1か国分くらいの市場規模があると考えているので、カナダ市場には非常に注目をしている」旨の発言をしましたので、カナダについては自信&期待が窺えました。
日本
内視鏡分野においての治験計画届を出して、今期の初めに治験開始予定に変更ありません。
今期中に治験を終えて承認申請まで持っていきたい。
「やっと治験計画が決まったぞ!」って胸を張ってた岡田社長が印象的でした。
で、他の領域についても内視鏡領域での臨床開始と同じくらいのタイミングで、当局と治験計画についての協議を開始したいとのこと。
欧州でこれだけ進んでるんだから、次世代止血材で勝負をかけてほしいと思ってるんですが、どうなりますか。
ただ、欧州で整備が進んでいる次世代止血材の生産設備を、日本の治験で利用することは難しいのかも。
purastatの国内パートナーである扶桑薬品との絡みもあるし。
扶桑と次世代止血材についても製造販売の契約を結んで、日本で製造設備を作ってもらって、治験に臨む……みたいな展開が理想かなぁと思っているんですが。。
扶桑もあれだけpurastat用の生産設備に投資してるんだから、今更手を引けないと思っています。
粘膜隆起材
これは結構サプライズでした。
正直、粘膜隆起材は事実上、もうぽしゃったパイプラインだと思ってたんですよ。
それが、岡田社長から「ようやく物質の改良の目途が立った」との発言。
改良した物質を使って、日本の医者と動物実験に入っていくところに来ているそうです。
グッドニュースです。
後出血予防材(purastatの適用拡大)
purastatの適用拡大としての後出血予防材。
内視鏡の手術をした後に、一定の患者さんはまた出血をしてしまいます。
そうなると、再手術。
日本では1%くらいだけど、ヨーロッパでは5%~10%の患者さんが後出血が生じるそうです。
関係ないですけど、この差ってなんなんですかね……。
やっぱり日本の外科医の腕ってスゴイのかなんなのか。
それはともかく、こんな状況なので、欧州の多くの医者から後出血予防材のニーズが高まっています。
内視鏡の手術は年間300万件くらい行われていて、止血材を使われるケースはその内15万件。
ただ後出血予防に適用される手術はその8.5倍の130万件くらい!
100万件を超えてくると、売上高として100億円をこえるような規模になるそうです。
承認されれば、オンリーワンの製品として、この潜在市場に打って出られる可能性があります。
ちなみに単独試験で130件行ってCEマークの承認申請を行いましたが、やはり比較試験を求められました。
イギリスで90症例の試験を実施中。
前期の半ばに開始され、現状で半分以上終わったところ。
夏から秋にかけて終了し、良い結果が出れば今期下期の再申請が予定されています。
次世代止血材
先ほども少し触れた次世代止血材。
purastatと違う種類のペプチドで、溶液の濃度も違うそう。
色んなドクターと動物実験をやっていて、「止血材としての効果は間違いなくこちらが高いだろう!」と高評価。
コストもpurastatよりも低いです。
「利益率が何倍も高くなるだろうと考えており、できるだけ早くpurastatを代替していきたい」と岡田社長。
ヨーロッパのパートナーに製造ラインを建設中で、今期半ばにかけてバリデーション(規定の品質を達成できる製造工程の検証・文書化)されたものを完成させ、今期下期から臨床試験に入る予定となっています。
治験は半年くらいが見込まれています。
創薬の治験期間を見慣れているから、ものすごく早く感じますよねぇ。。。
経過観察期間がないので、非常にスムーズな展開が期待できます。
癒着防止材
ワタクシも非常に期待している癒着防止材。
1回目の手術で癒着をしてしまうと、2回目、3回目の手術の難易度が跳ね上がるそうで、1回目で癒着を防止する医療機器の開発が待ち望まれているとのこと。
なお、癒着防止材については、第1世代の製品が出てきていて、毎年8%以上で伸びているとんでもない成長市場です。
既存の製品はフィルム状で、切って患部に貼り付けると必要があるといった扱いの難しさが問題となっていますが、マトちゃんの癒着防止材TDM-651はゲル状なので扱いが非常に簡単。
あとは、既存の製品と比較した肝心要の「癒着防止率の高さ」を治験などで実証できれば、かなり可能性のある製品になると考えています。
歯槽骨再建材
資料通り、十分な骨の再建は確認されました。
今はインプラントが埋植されて、今後数か月にわたって問題がないか確認をするそうです。
この製品のキモは新しい骨をどれだけ生み出せるか。
新しい骨(バイタルボーン)がたくさん生み出されていれば、インプラントを支える強度も強く長くインプラントを保つことができます。
治験を担当しているハーバード病院の先生は「生体物ではなく、人工物でこれだけバイタルボーンを生み出せる製品は見たことがない!」と高い評価。
あとは埋植したインプラントの経過待ちですね。
何事もなくガッツリ骨が支えてくれて、承認に繋がることを期待しています。
なお、気になっていた資料に書かれていた「有意差検定は行っていない」の文字は、やっぱ単に統計的な優位を出せるほどの治験数じゃないってことらしい。
治験数については、FDA側から求められた2回目の治験ですので、当然のことながら事前に当局と相談済みだと考えます。
なのでこれはそんなに問題ないんじゃないかと思っているんですが……。
核酸医薬品
下記の記事を……↓
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まとめ
今日のまとめは、岡田社長さまのお言葉。
「止血材の販売は前期計画比で未達だったが、製品ポテンシャルについては全然変わっていない。製品販売の過程において、このポテンシャルを下げる事象は見られていない。むしろアップサイド要因がずいぶんある!」
この一言に限る。
買い煽るねぇ。。
相変わらず自信満々。
ただ、いつものことながら、質疑応答をカットしないでほしいな。
むしろカットする意味が分からないんだよね。
個人投資家と機関投資家との情報格差はなんとかなんないもんですかねぇ。。。
それと岡田社長、説明は非常に分かりやすいんですが、「横文字」がお好きですね。
ときどき、日本語で言ってくれって思いました。
中計①で言っていた「ぶれいくういんぐ」ってどういう意味?
まぁ黒字化ってことなんでしょうけど。
【追記】……ブレイクイーブンって言ってるんですね。損益分岐点のこと、英語でブレイクイーブンっていうって初めて知りました。恥ずかしい(;”∀”)
か、格好よすぎるぜ。
はい、英語ができないおバカなワタクシの僻みでした。
いずれにしても今後の展開が非常に楽しみです。
いよいよ真価が問われる一年(毎年言ってるような気がしますが……)
今年こそ数字の実績で「ポテンシャルの高さ」を実証してください!
頑張れ、岡田社長!
*この記事は特定の株の購入を推奨するものではありません。株式投資はリスクが付きまといますので、自己責任・余剰資金で行うことを心からおススメいたします_(._.)_
yukiyukiさん、早速upしていただきお疲れ様です。
yukiyukiさんは文章の書き方が上手だなあと前々から思っていましたが、小説家を目指されてたのですね。納得。
私も18年程前にすばる新人賞に応募しました。勿論一次選考で落ちましたが。
3DMの飛躍も楽しみですね!数年後にはお互い笑ってますよう。