いつもお世話になっております!
yukiyukiでございます!
ゴールデンウィーク明けの週がようやく終わりました。
な、長かった……。
そんな今週末の金曜日ですが、ワタクシが注目しているシンバイオさんが大きく下げました。
「SyB P-1501」のフェイズ3の一時中断を発表したからです。
確かに大きなマイナスの材料ではありますが、やっぱり魅力的なんですよねぇ、シンバイオさん。
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「SyB P-1501」の治験が一時中断! 経営計画の見直しは必至だ!
シンバイオの3本柱のパイプラインの一つが折れかかっています。
自己疼痛管理用医薬品「SyB P-1501」が、導入元のザ・メディシンズ・カンパニーが「SyB P-1501」に関する事業提携、譲渡を検討していて、6月までに譲渡契約が成立しなければ「商業化を断念するかも」というディープインパクトな発表がなされました。
6月までってあと二ヶ月もねーぞ!
こんなのまとまるのか!?
まさかフェイズ3に入って患者の組み入れが進んでいる段階で、導入元が事業譲渡を検討するとは……。
これはネガティブサプライズっすねー。
本当にバイオの世界は予期せぬことが次々と起こるから怖いです。
でもさ、こんなの治験に入ってて、お金もかかってるのに今更やーめたってできるの?
もちろん契約内容が明らかになっていないので、何とも言えないんですが。まさかこれまでの治験費用もシンバイオさんが見なきゃいけないんじゃないでしょうね。
いずれにしても、シンバイオは今後の経営戦略の見直しが必至な事態となりました。
日本だと売れると思うんだけどな「SyB P-1501」。
メディシンズの感染症分野へ経営資源を集中したいという考えによって、現在FA選手みたいな状態に。
どっか買ってくれよ。フェイズ3だぞ。上市間近な製品だぞ。
ってかシンバイオ、買い取っちゃえば?
そうなればまた増資だろうけど……。
トレアキシンは順調な売上を維持!
シンバイオの上市済みのパイプラインである抗がん剤のトレアキシン。
こちらの売上は順調ですね。
29年上半期で1786百万の売上。
トレアキシンは、従来からの再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫への治療に加え、28年8月・12月にそれぞれ慢性リンパ性白血病及び未治療(初回治療)の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に対しても、処方されています。
この適応症の拡大を受け、売上も増大した格好。
ある程度、ロットで販売提携先のエーザイに売ってるんだろうから、もしかしたら四半期の単位では大きく下がることもあるでしょうが、少なくとも3〇マトリックスさんの止血材みたいな悲惨なことはない。
というか極めて順調です。
やっぱりこういう数字を見ると、市場規模って製品競争力があってこそだなぁと痛感しますね。
トレアキシンは、会社資料によると、現在適応されている市場規模(薬価ベース)で150億いかないくらい。
それでも2017年上半期だけで17億8000万の売上を上げています。
もちろん17億8000万っていうのは、シンバイオがエーザイに卸した金額。
エーザイが薬価で販売して、その一定割合がシンバイオに入ります。
ちなみに薬価では33.3億売れているとのこと。
まさに治療薬が存在しない「空白領域」での新薬開発を行うというシンバイオの戦略がハマっていることが窺える数字ですね。
ちなみに欧州における止血材市場は1,078百万ドルですが、昨年1年間のマトちゃんの止血材欧州売上額は1億っす……。
シンバイオはトレアキシンの4つ目の適応症となる、再発・難治性の中高悪性度非ホジキンリンパ腫の開発も進めています。
現在、フェイズ2を無事通過。
適応症の拡大に成功すれば、市場規模は200億に近くなりますので、さらなる売上拡大が見込めるでしょう。
もう一つのパイプライン、抗がん剤「リゴセルチブ」は?
3本柱の最後、抗がん剤「リゴセルチブ」は注射剤については、国際共同治験(フェイズ3)を実施中。
特に不具合も生じることもなく、患者の組み入れが進んでいる模様。
もう一つの経口剤の日本におけるフェイズ1ですが、導入元のオンコノバ社から治験薬が供給されないという訳分からん状態が続いており、未だ治験開始に至らず。
「SyB P-1501」にしても「リゴセルチブ」にしても、何でこんなに導入元がやる気ねーんだ……。
やっぱりある程度大きな会社になると、「空白領域」のような細々した市場には興味が薄いんですかね。。
シンバイオさんにしても、マトちゃんにしても、ベンチャーは足元みられるのは一緒のようです。
リゴセルチブの注射剤は2019年までに日本で承認申請の予定。
このリゴセルチブに関しては、販売権を導出するのではなく、自社で販売する計画となっています。
実現すれば利益率の大幅な改善が見込めます。
リゴセルチブの治験結果は、黒字化実現への大きなキーになる。
「SyB P-1501(イオンシス)」とリゴセルチブの注射剤、この2つのうちどちらか片方でも成功すれば、少なくとも今の時価総額100億程度でウロウロしているレベルじゃないと思ってるんですが……。
というわけでこのヤバいタイミングで買ってみた
この「SyB P-1501(イオンシス)」の先行き不透明な状況でシンバイオを買っちゃうのは無謀ともいえるんですが、逆に株価が下がった今がチャンスとも思ったので、ひとまず打診買いしました(現時点のお話)。
シンバイオの不手際や目利き力の問題ではないと思うので。
2,000株くらいしか買ってないので、イオンシスの動向によって逃げるも良し、突撃するも良しの状態。
度重なる増資で株はジャブジャブ。さらに黒字化までには大規模な増資がありそう。
なもんで大きくは突っ込めないけど、現時点でも年間8億くらいの粗利を稼げそうなトレアキシンの魅力は大きい。
悪性リンパ腫の従来の標準療法CHOP-Rに対して、トレアキシンを利用したB-R療法なら無増悪生存期間が倍以上伸びて、かつ副作用が少ない。
アメリカの血液学会において、同領域の権威であるドイツのルメル教授は「もはやCHOP-Rを使うことは許されない」と米国の血液学会での発表。
その後、わずか3週間後にアメリカのNCCNが診療ガイドラインを更新し、B-R療法を推奨しました。
これをきっかけに欧米では急速にCHOP-RからB-Rに切り替わっていきました。
日本においてもB-R療法(トレアキシン)への切り替えが進み、今後さらに市場を取っていけると思います。
ソレイジアの1/5の時価総額ってことはないと思うんだけどなぁ。。。
まとめ
・イオンシスの一時中断は痛恨の一撃
・だけどトレアキシンはまだまだ売れると思う
・リゴセルチブの注射剤は今んところ順調
・2020年の黒字化は多分無理。早くても2021年か。
キャッシュポジションを多くとっているとついつい買いたくなるのが悪い癖。
まだまだ外部環境は不透明だと思っているので、しばらく保守的に行きます。
はぁそれにしても暑い。暑いと本当に疲れやすい。
気温の変化で風邪もひきやすいですが、体調管理には気を付けましょう。
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_
株は自己責任・余剰資金で!
いつもありがとうございます
今回はyukiさんが行きましたね(笑)
ニッチャーは市場規模がニッチャーですから黒字まで資金が持たないと考え私はここは増資待ちしてます(o^^o)
今はgni.gumi.エイシアンスターにつぎ込んでます。ペプチは何かヤバそうでリリースしてました。リボミは安売り王になってしまい残念
gniは際どく決算待ちですがどうですかね?