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カルナバイオがヤンセンとの契約解消を発表!株価はどこまで下がるのか!

こんにちは。

いつもお世話になっております。

どうもワタクシです。

土曜日ですね。でも明日は仕事なので今日だけ休み。明日の仕事は精神的にくる業務のため今から憂鬱。

まあいつも憂鬱なんだけどさ。

 

さて、バイオでも憂鬱なニュースが。そーせい、ペプチに続く成功バイオさんになる可能性があると密かに注目していたカルナバイオさんがジョンソン&ジョンソンから切られちゃいましたよー。

 

目次

カルナバイオが低分子キナーゼ阻害薬のJ&Jヤンセンとの契約終了を発表!

思えば去年、カルナが大相場を演じたきっかけとなったのが、創薬候補となる化合物をメガファーマのジョンソン&ジョンソン ヤンセンへ導出したことでした。

キナーゼ阻害薬の低分子化合物の全世界における独占的開発権・販売権をJ&Jに供与することで、多額の契約一時金(5~8億程度?)がカルナに入り、こりゃ本物だと投資家たちが飛びついたわけです。

ワタクシも「カルナやりやがった……」そう思っていました……。

 

ところが一年たたずにJ&Jはこの開発中止を決定。カルナとの契約も終了したということです。

理由はJ&Jの戦略上の理由とのこと。まあ普通に考えればテンプレ的な文言で、思ったほどの効果が出なかったのでしょうが……。

 

ただこの思ったほどの薬効というのがどれほどのもんなのかはJ&Jにしか分からないところ。

お薬の前臨床の段階から実際の上市するまでの期間や費用というのはご存知の通り莫大で、さらにほとんどは失敗するというのが現実です。

 

J&Jがなぜフェイズ1にも進まなかったのかは、「こりゃ全然あかん化合物やないか」と思ったのか、「ちょっと考えてたほどじゃないな……。成功するかもしんないけど、リスクも高そうだからここは無理に突っ込まないでおこ」と思ったのか。

 

はたまた本当にJ&J側に、例えば経営資源の配分構成(無限に創薬開発に取り組めるわけではないので常時取捨選択はされます)について何らかの戦略的な変更があったのか……。

吉野社長は確か総会時にも導出したプログラムは有効性が高くJ&Jからの評価も高いと言っていた記憶がありますので、可能性はゼロとは言えないかも……。

 

カルナのキナーゼ技術は終了か!?

今をときめくそーせいのヘプタレスはStaR技術によってさまざまな薬剤の候補物質を生み出しては他社に導出していますが、田村会長も「こんなの全部成功するなんて思ってない。1本でも2本でも成功すれば十分もとが取れる」と発言されています。

 

創薬の成功確率を飛躍的に高めるというStaRをもってしてでもそのレベルなので、今回の件をもってしてカルナの技術がポンコツだとは言い切れないと思います。

実際、金額は小さいですがカナダのProNAi社にも導出していますし、創薬支援では小野薬品とも契約しています。

 

ペプチドリームも上場直後にファイザーとの契約解消を発表して株価が40%も急落しましたが、その後はノバルティスやメルクなどメガファーマと次々と契約を結び、急落前を大きく上回る株価になりました。

 

今後、カルナは今回のプログラムの他社への導出を目指していくとしています。J&Jに切られたということで条件面では足元を見られることはあると思われますが、ほかにも多くの化合物を持っていますし、今後の導出活動次第ではまだまだ復活の可能性はあると思います。

 

ただ気になるところは……

最初に戻りますが、そう、フェイズ1にも入ることなく開発を中止したことがどうしても気になっちゃいますね。

しかも1年程度での開発中止。

 

うーん。

 

化合物そのものに致命的な欠陥があったのか、有効性には問題ないが、J&J側で他の創薬でより注力すべきパイプラインができたからなのか。

この辺は会社側からより詳細な説明が聞きたいですね。

 

今後の株価と企業価値を大きく左右するポイントになりそうです。

【追記】会社側の発表によると、今回の契約解除の理由としは以下があげられるとのこと。

・ヤンセンはリウマチを適応症として前臨床試験に取り組んでいたが、カルナの化合物は「溶けにくい」問題があったため。
⇒契約解除後、この問題を解決する方法を確立。動物モデルの蓄積に努めている段階にある。再導出なるか?

・競合のドイツのメルクが同じ作用機序の治療薬候補の開発で優位に立っており、競合品と比べて数年間、上市の遅れが懸念されたため。

 

カルナとしては「溶けにくい」問題も解決したことから、2018年に臨床試験威入り、POCを取得。再導出を目指していきます。

 

それにしても……。

今回のJ&Jへの導出はかなり時間をかけました。これが一年ちょいで……。バイオって本当にハイリスクということを再確認。

まとめ

しばらく株価は大きく下げてくるでしょうが(一時的には1,500円を割ることもあるかも)、将来的にも低迷が続くかどうかは今後の導出次第。

創薬支援では安定的な収益を確保できていますので(現時点では……)、まだ比較的健全なバイオ銘柄だという見方は変わってないんですがどうなることやら。

 

そういや創薬支援のパートナーである小野薬品にも悪材料が出ましたね。

カルナには辛い時期ですが、なんとか乗り越えてほしいと思います。

がんばれカルナバイオ!

【追記】カルナが大腸がんに対する新規化合物創出を発表しました! 創薬力の高さは揺るがない?
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