こんにちは。
いつもお世話になっております。
どうもワタクシです。
今日もめまいがするほど忙しかった。。
ああ楽になりたい。任天堂の下げはきつかったですねえ。。社畜のワタクシとしては花金にあんなIR出すなよおおという感じ。
さて、話はいきなり変わりますがナノキャリアのBIND買収オークションの結果が楽しみです。
入札は3社!
ググったらナノとファイザーのほかにもう1社がオークションへの入札を行ったようですね。
http://www.reuters.com/article/idUSFWN1AB0AF?type=companyNews&feedType=RSS
いやてっきりナノとファイザーの一騎打ち、もっと言えばなんとなくナノとファイザーとBINDの3社で話ができてるんじゃないかという気もしていたんですが、こりゃ思いっきりガチンコな感じですね。
まあ法律に基づく手続きなわけで適正にやるのは当然なんですが……。
ただそれならば尚更ナノはよくIRを出したなあと思います。
よほど自信があるのか、負けたとしても積極的な姿勢を投資家にアピールしたかったのか、単純に重要な事項だから開示したのか。
はたまたやはりナノとファイザーの間では話がついていたが、まさかストーキング・ホース(ファイザー)以外の入札参加者が自社以外にいるとは想像していなかったのか。
色々考えてしまいますが、とりあえず明日の結果は大いに注目されますね。
そもそもナノはなんでBINDに目を付けたのか!?
まずはBINDのパイプラインとナノ・ポリマー技術の獲得としています。
これはわかります。
次に書いているのが米国における活動拠点および人材の確保としており、米国を中心とした海外事業の強化も買収の目的ということです。
現在、ナノのパイプラインでアメリカで展開しているのはNC6004とNC4016の2本。
いずれもフェイズ1の段階で自社開発品として治験を進めていますが、買収が成功すれば導出の可能性も見えてくるでしょう。
BINDは多くの企業と提携の実績があります。アメリカでの拠点や人材確保によって、一からではなくすでに構築されているナノ粒子技術に関するビッグファーマとのネットワークを一気に獲得できるのはかなりオイシイ。
先日、ナノはNC6004の日本でのフェイズ1の結果が、米国癌腫瘍学会の抄録集に掲載されたことを発表しましたが、これも海外展開を意識したものだと考えます。
もちろんこの前ブログで書いたようにナノ粒子分野への依存度が高まるというリスクはありますが、まあベンチャーですからね。
そしてもし、仮に、ナノキャリアが本当にBINDを買えたのなら……提携やパイプラインの導出候補先としてファイザーを意識せずにはいられないわけで。。
まとめ
NK105の失敗によって正直ナノキャリアのDDS技術が抗腫瘍効果を高めるということには疑問を持っています。
ただ副作用を軽減させる効果はありそう。
先ほどの米国癌腫瘍学会に掲載されたフェイズ1の結果を見ても、あのとんでもない副作用を持つ抗がん剤「シスプラチン」をミセル化したNC6004の副作用は有意に軽減されています(まあサンプル数12人だけど……)。
特にシスプラチンは90%以上が吐き気や嘔吐の症状が出ると言われていますが、ナノのNC6004は制吐剤の前投与なしでもグレード3以上の悪心・嘔吐がみられなかったとのことですので(どうでもいいけどワタクシは重度の嘔吐恐怖症ですのでこれってかなり衝撃的だったんだよー)
というわけでNK105の失敗は確実に痛かったけど、全盛期のタイソンの一発食らってダウンするくらいの痛さだったけど、それでもKOされたと判断するには早いかと。
特に今回の買収がどうなるかはわかりませんが、目の付け所としては素敵だと思います。
ナノキャリアの場合は老舗バイオとしてバイオ界全体に与える影響も大きいですから、個人的にはぜひ買収が成功することを祈っています。
が、どうなりますか……。
うーんファイザー以外にもう1社か。
どこだろうな。っていって普通にファイザー落札しちゃったりしてね……。まあ通常はストーキング・ホースが有利らしいし、資本力でも桁違いなんだけど、ワタクシ的にはどうしても土曜日のあのタイミングでのIRが気にかかって仕方ない。。
「いつも予想外しているお前が言うな」って言わないでね……。
それでは明日を楽しみに。。
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