こんにちはー! どうもぼくです。
先日、初の製品売上の上方修正を発表したマトちゃんが、新しい中期経営計画を発表しましたよ。
サラッと記録しておきます!
3Dマトリックス、初?の26年4月期黒字化予想に変更なし!
3Dマトちゃんと言えば、近年、毎年毎年2年後に黒字化しまーすとスライドしてきた黒歴史。
今回はついに1年後の黒字化計画に変更なしという中計を出してきました。
しかも前回は214百万円というちょびっと黒字化の計画でしたが、それも上方修正。
来期は423百万円、その次の年は1,548百万円と、なんというか今までの成長確度に沿ったまともな計画を出してこられました。
むしろ、今期についてはやっぱりかなり割り引いてると思うんだよなあ。
特に去年大爆発したアメリカの施設内使用量はまだまだ伸びるはずなので、ぜひ勢いを継続してほしい。
もうここに注力して、最短でピークまで持っていってくれれば収益基盤も強固なものになります。
会社もアメリカだけは営業リソースを拡大するといっているので、当然その狙いなはず。
内視鏡は市場成長率自体が10%/年くらいあるので、デファクトになれれば勝手に伸びていくぞ。
なお下記が今期の計画。
特に4Qは円安の影響が1割くらいあったとしても、前期比で10%弱くらいの増加しか見込んでいないので、マトちゃんフリークのぼくの見立てによると結構上振れてくると予想。
うまくいけば1Qから上振れ貯金が得られるような気もしますが、どうなりますやら。
コスト面については従前からの価値確度高い領域重視の方針は変えず。
欧州の心臓も、昨期に「欧州最大規模の病院も順次開拓したものの、営業人員獲得が進まず計画未達」とのことでした。
結局のところ、KOLとめっちゃ繋がりのある敏腕営業マン以外は成果が出ない状況は変わっていない模様。
その営業人員の獲得がボトルネックになっているということでしょう。
去年から実施した経営戦略の大転換。
簡単に言えば、今までは計画と言いながら、うまくいくか微妙な領域も含めて全方位戦略を取っちゃってたんだよっと。
けど、結局は内視鏡以外はズッコケ。
一旦は成果が読みやすい内視鏡にリソースを振って、まずは赤字縮小・黒字化を達成するとしています。
これはもうどうしようもない
株価も下がりまくって、バイオ全体も低迷しているので、今まで通りの売上優先・お前ら希薄化耐えてくれ!!!はもう成り立たないのは明白です。
黒字化は遠のく、希薄化は進む、株価は下がる、資金調達が困難になる、開発費を抑制しなきゃなんないのスーパー悪循環。
欧州心臓などについては、黒字化までにもっと明確に刺さる使い方とか手技が確立した上で再チャレンジということになればいいなあというところです。
いずれにしても、そんなフトコロ事情ではありますが、研究開発についてはもちろんマトちゃんの社運がかかるみんな大好きIBDは進展させる計画。
今後1年間程度の間に見込まれるイベントとしても、「本格開発」という文言が見られるので、「POC取得ー!」、みたいなもんもいずれ出てくるのではないかと(複数やっているので、一本はうまくいってほすい……)
ひとつ気になっていた前4Qの販管費の急騰についても、翌期計上する予定だったボーナス(好調なアメリカを受けてのものと想定)を発生主義で処理した関係で膨らんだとのことで、一安心。
あと黒字化の最大ハードルだった高原価率も今や昔。
アメリカ比重が高まっていくこと、生産量が拡大することを考えると、もっと下がりそう。ドイツの製造所のスケールアップについても計画には盛り込んでないとのことだしね。
原価率が半分になる次世代止血材も、徐々に外科領域にも広めていくとのことなので、このまま長期にじりじりと下がっていってくれることを超期待!
北海道大学との国産ワクチン開発を目的とした共同研究開始!
金曜日に出てきたネタをついでに紹介!
東京大学(フラッグシップ拠点)、北海大大学、大阪大学・千葉大学・長崎大学(シナジー拠点)に国産ワクチンを作るぞプロジェクトです。
共同研究とはいえ、シナジー拠点も1拠点あたり5年間で38億円とそこそこの予算がつく事業。
北大の拠点ではHPで、メンバーの原島先生が研究概要として「新規のDrug Delivery System (DDS)の開発を目指し、新規脂質ライブラリーを構築して、mRNAワクチン用に最適化を図る」と記載されており、下記のページでも「原島秀吉教授(薬学研究院)を中心とする北大の薬剤分子設計学研究室は20年近くの長きに渡り、独自のドラッグデリバリーシステム(DDS)を研究。世界をしのぐ研究成果をもとに北大産学・地域協働推進機構の大きなバックアップにより臨床応用が進んでいます。」と紹介されています。
出典:【分野横断で描く未来#3】時代を先取りしたナノ医薬で北大を遺伝子医療の拠点に
そんなプロジェクト、そんな機関からマトちゃんの「自己組織化ペプチド」が選ばれたことは価値があるじゃん。
2年前から始まっているTulane大学とのワクチンデリバリーシステムの共同研究でも全く箸棒なら今回の共同研究にも至らなかっただろうことを考えれば、マトちゃんが将来の飛躍的成長分野として再生医療領域と並んで掲げるDDSについても進展していくことを期待しているぞ!
まとめ
・実績で見せるしかない!(2,000回目)
あとはQ&Aで聞きたいこととしては、中計における数字の国別とか領域別の数字ですね。
次世代とかどれだけ入れてんのか、今回もほぼGIのみで構成しているのか。
いずれにしても、大幅に資金需要は減っていっているので、なんとかこのままワラントをさばいていって、一刻も早く悲願の黒字化達成を。
そうすればぼくは泣いてしまうかもしれません。
それでは今後もマトちゃんと止血している株主の検討を祈る!
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