こんな日にシンバイオのイオンシス90億円仲裁について考えるぼく。

いつもお世話になっております!

年明けから続いてきたバイオ株わっしょい祭りも、一ヶ月持たずに終わりそうですね。

2月の新興市場は基本的に厳しい月。

そして本日、昨年からバイオを牽引してきたサンバイオさんが、SB623の慢性脳梗塞用途の治験で主要評価項目を達成できなかったと発表しました。

いやあショックだなあ。上市後の売上はともかくとして、今回の治験自体はフツーに勝てるもんだと思っていた。

ほんっと治験って何が起こるか分からないね。怖すぎるよ。

この件があったせいで、今日もですね、シャワーを浴びていると、「後ろに誰かいるんじゃないか小学生あるある恐怖」を思い出してしまったんです。

いい歳をして、シャンプーを洗い流しながら「そこにいるの、分かってますよ! コラ!」って言っちゃってさ。

後ろを振り返ると、当たり前ですけど誰もいませんでした。

 

デ・ウエスタンさんをちょこちょこ購入

とりあえずDWTIさんがかなり落ちてきたので、板に優しく「ふれんちきっす」をする感じで少しずつ拾っている状況。

ちょっと早かったか。まあ、ふれんちだから、ギリセーフでしょ。

PTSでも買いました。

DWTIさんは今期も赤字であれば、ジャスダックの上場廃止基準「10年連続の赤字」に引っかかってくるので、かなりリスクはありますが、個人的にはさすがにそんなヘマはしないだろうと思っています。

会社も綱渡りはしたくないでしょうし、今期の前半にはH-1337当たりの導出契約をまとめてくるんじゃないかなあと、ぼくは大いなる自信を持っているわけ。

今の株価は上場廃止リスクを含んだものだと思っているので、黒字化が確定すれば見直されるでしょう。

 

ただですね、ここでふと思い出す。

そういえば、去年。

メドレックスがマイクロニードル工場建設のために増資を発表したけど、一瞬で株価が下限行使価額を割り込んだときだ。

あのときもぼくは大いなる自信をもって「なんの策もなく、このまま増資を断念するわけないじゃん。ぷぷ」と、高をくくっていたんだった。

 

そうだ。完全に思い出したぞ!!

まっちゃん親子はなんの策もなく、増資期間を半年も残してアッサリとやめます宣言をしたじゃんか。

あぶねえな。ぼくの自信ほど当てにならんもんはないぞ。ボクシングでいうところの圧倒的な「咬ませ犬」感。

 

たださあ……。そこは「アンタ懲りない男ね、そこがかわいいんだけどね」と、夢の中で女神からよく言われるぼく。

さすがに上場廃止とマイクロニードルじゃ危機レベルも段違いじゃん。

株価のコントロールはできないにしても、既存のパイプラインの導出のタイミングとか、契約の中身(一時金を厚めにする代わりに、その後のマイルを少なくするとか)とか、販管費の圧縮とかは経営者が差配できるところなので、何が何でも黒字に持っていくと思うけどな。導出できるパイプラインもあるんだから。

まずは、2月で出されるであろう黒字化予想の売上と販管費のバランスに注目したいと思います。

 

シンバイオの悶絶黒字化中期経営計画にも注目!

それと2月にはシンバイオの中計も発表されます。サンバイオさんと一文字違いのシンバイオさん。

抗がん剤「トレアキシン」の2021年からの直販によって、一気に黒字転換する計画を掲げているシンバイオさん。

自販が本格化する2022年目標に、どれだけの数字を上げてくるかに興味があります。

ちなみにバイオ株大好きのフェアリサーチさんによると、2022年にシンバイオの営業利益は49億円になると試算しており、この通りにいくならば今の時価総額(150億円くらい)はとんでもなく割安ということになります。

ただ現状は上記の数字なんざ完全無視状態で株価はじり下げ中。

やっぱり黒字化までに2回の大規模ワラント増資が控えていることが買い控えの要因だと思われます。

1回あたり30億円の調達、希薄化率はそれぞれ27.8%なので、株価への影響は大いに危惧されるところ。

じゃぶじゃぶじゃん。輪転機さんも大忙しだぜ。

 

ただし!

シンバイオにも一発逆転のチャンスは残されているぞ。

現在、国際商業会議所に申し立てている90億の損害賠償金の行方だ! 治験ギャンブルならぬ、裁判ギャンブルに伸るか反るか。

あ、概要としてはこんな感じ。

【シンバイオさんVSザ・メディシンズカンパニーさんのイオンシスを巡るバトル】

・シンバイオはMDCO(メディシンズ)から、術後の痛みを管理する「イオンシス」という製品の、日本での開発販売権を購入。

・日本でのフェイズ3を実施中、メディシンズは自社で展開するイオンシスのアメリカとヨーロッパでの商業化中止の発表。

・シンバイオによると、メディシンズは「ライセンス契約に基づく適切な義務を履行する旨の明確な保証をシンバイオに与えなかった」ため、90億円の賠償を求めて提訴

・メディシンズは、シンバイオの訴えには根拠がないとして、1,000万ドルの賠償を求めて反訴(シンバイオ側は未公表。メディシンズの四半期報告書に記載あり)。

 

当たり前ですが、90億円満額ゲットできれば、増資は中止。さらにおつりもくるぜってバラ色の展開に。

ただし、そんなにうまくはいかんでしょ、とリーガルハイで培った高度な法律知識を有しているぼくは冷静に考えています。

 

でもせめて、シンバイオがイオンシス開発に払ってきた実費分くらいは回収したいところだよなあ。

契約一時金の10億円と、治験費用2年分の10億円。さらにそれに付随する諸経費を併せて20億円~30億円をくらいは吉田社長も取りたいんじゃないですか?

30億円取れれば、これから黒字化までの間に予定されている大規模増資2本の内、1本をやめちゃうことができます。

これは結構大きいぞ。とりあえずシンバイオさんから感触だけでも掴めないか電話をしてみました。

シンバイオのIRに訊いてみた。

(ぼく)
イオンシスの仲裁の結果ってまだ掛かりそうですか?
(IRさん)
あのー、まずですね、我々が依頼しているアメリカの弁護士に訊いたら、個別事情によって変わるんだけど、一般的な傾向としては申し立てをしてから結果が出るまで1年から1年半という回答は頂いてます。

シンバイオは2017年10月11日に申し立てをしているので、そこから考えるといつ出てもおかしくないことになります。

ただ懐かしのアールテックウエノさんが、同じく国際商業会議所に仲裁を申し立てたときは、2012年8月に申し立てて、結果が出たのが2014年7月なので、IRさんが言うように個別案件によって変わってくるんでしょう。

株を持っている人からすれば2月3月中に結果が出て、4月の2回目の増資が中止になれば最高だけど、そこまで間に合うかどうか……。ちょっときついかな。

(ぼく)
これって、メディシンズがアメリカとヨーロッパから撤退をしたってことなんですが、メディシンズはまぁやらないならやらないで、御社はメディシンズから日本での権利はもう買ってるわけだから、そのまま独自で開発を進めるって選択肢はなかったんですか?

現実的にそんな選択しないだろ、とは思いながらも、素直に「この仲裁の一番の争点ってどこなんですか?」なんて質問をしても答えてくれなさそうだから、こんな訊き方をしてみました。

(IRさん)
うん、あのー、理屈上は出来るんですけども、問題はですね、その実際に販売した場合の、製造をメディシンズカンパニーがやるわけですよ。で、その場合、当然製造業の基本ですけども、マーケットの大きいところで生産をすれば、安くできますよね。
(ぼく)
そうですね。量産化すれば、単価は下がる。
(IRさん)
そう。で、仮に日本だけでやった場合、まぁ最初のうちは、その最初の話だからって、我慢して……も、その内、例えば値上げされて3倍になりますって、これ例えばですよ。例えばですけど一方的に言われた場合、断れないわけですよ。
(ぼく)
代わりはいないですもんね。
(IRさん)
なんです。一方では患者さんもいるわけですから、我々としては買わざるを得ませんよね。そうすると赤字でもビジネスをやらなきゃいけない可能性も当然出てくるので。
(ぼく)
なるほど。そうすると、値段的な保証を向こうがしなかったってことが大きいんですか?
(IRさん)
ことも含めてですね。それだけじゃないんですけど、それも一つの、その、これは一般的にあれですよね。結局、そもそもアメリカとヨーロッパで売らなくなったものを、果たして日本だけのためにっていう話は、まぁ一般的にはありますよね。
(ぼく)
まぁそうですよね。ただ少なくとも当初の契約には、いつまで、いくらでっていうところまでは明記されてなかったんですか?
(IRさん)
それはお話できないんですよ。あくまでも今お話ししたことは一般的な考え方であって、具体的な内容は一切話してはいけないってことになってるんですね。そこはちょっとご理解いただきたいところです。

そりゃそうですね。ただ「最初の話」とか「我慢」ってところは一つのヒントかも。後述。

(ぼく)
分かりました分かりました。ありがとうございました。

ま、裁判も治験と一緒で玉手箱を開けてみるまで分からないですね。ま、シンバイオやメディシンズの中の人だって分からないだろうしなあ。

 

それでも、一般的な話、とは強調してましたけど、内容としては具体的だったので、理由の一つとして「採算が取れる値段で継続的に安定供給をしてくれるのか?」ということはありそう。

メディシンズはそれについての明確な保証をしなかったので、シンバイオとしては博打を打つわけにはいかず、契約を解消するしかなかったという感じですかね。

経営判断としては極めて妥当。

あとは、裁判になったときにどう判断されるか。

こういうのって契約書にどこまで書いてあるんですかね。市販後のロイヤリティは当然決まってあるでしょうが、製品の仕入れ値まで書いてあったのかいないのか。

まあIRさんが、一般論と前置きしながらも、「最初のうちは」って言われたので、製品の納入価格なども決まってはいたけど、当初契約期間後の保証についてまではゴニョゴニョされたんじゃないかと妄想。

で、メディシンズの言い分としては、あくまでも契約を途中で解約してきたのはシンバイオ側で、そのため契約期間内に発生が見込まれていたフェイズ3の治験薬や、承認後の初期ロットを含んだ製品供給などがなくなったことを理由に、対価である10億円を求めて反訴したのかなあとか?

 

長々書きましたけど、結論としてはどうなるかはサッパリ分からん……。

 

ひとまずシンバイオが実費として負担した金額であり、ワラント1本をなしにできる「30億円」をひとつの目安に置いておきます。

もちろん最悪のケースとしては、メディシンズの反訴が認められるケースも無きにしも非ず。

そうなればシンバイオは増資をなしにするどころか、増資をおかわりするパターンも。

輪転機さんが全盛期の伊藤智仁さん並に酷使されることが予想されます。

なんとなくシンバイオの言い分(もちろん想像上の言い分)のほうが理解できるので、10億円を払わないといけなくなる可能性は低い気がするんですが、一応留意しておきましょう。

まとめ

・治験の結果は開けてみるまで分からん!

・裁判の結果も開けてみるまで分からん!

 

サンバイオの時価総額5,000億円かあ。

10%でも株券刷れば、500億円調達できてたんですよね。

完全に結果論ですが、治験失敗のリスクも考慮して、ブライトパスみたいに条件付き増資みたいなことをしておくのも手段としてはあったのかも。

まぁサンバイオの場合は銀行からも借入れできてたしな。言うは易しですね。

2月も動きはありそうですが、バイオ株の株価も下がってきたので、そろそろチャンスがあれば「ふれんちきっす」の回数を増やしていきたいと思います。

*あくまでも個人の見解です。記載内容に責任は持てません。くれぐれも投資判断の参考にしないよう!

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2 件のコメント

  • yukiyukiさん、こんばんは。
    サンバイオの治験失敗の報に接し、悶絶しているアホルダーです。
    私は、サンバイオの利益で早期退職も夢見ていたんですが…
    しかし、なんで外傷性脳損傷では成功して、慢性期脳梗塞では失敗したんでしょう? 治験デザインを欲張りすぎたんじゃないのか? あぁ、わけワカメ…
    シンバイオは、私も賠償金期待でNISA500株を握っています。
    DWTIも営業黒字化期待でNISA1000株です。
    あぁ、しかしシンバイオやDWTIでは、サンバイオのリカバリーはできません。(当然3DMでも…)

    ところで、フレンチキスって軽い接吻のことだったんですね。私、ねっとりしたフランス風のディープキスのこととばかり思っていました。
    あぁ、サンバイオが復活してくれたら、カエルとでもナメクジとでもフレンチキスするで~

    • もぐらさん、いつもありがとうございます!
      サンバイオはえぐいですねぇ……。
      バイオ博士の皆さんの意見としても、「サンバイオ側が患者さんを集めやすくするために条件を広くしたのでは」というものから、「サンバイオとしては脳損傷と同じデザインでやりたかったけど、FDAがより厳格な基準を設定したのでは」というものまで様々ですね。
      ぼくとしては、慢性脳梗塞でもリハビリで10pt以上改善するのか、それともSB623+リハビリでも10pt以上の改善ができなかったのかなど、詳細なデータを知りたいです。

      シンバイオもDWTIもおもしろいですよね。
      ぼくは今日はメドレックスとDWTI、それと3DMも癒着防止材期待でちょっとだけ買いました。

      まだキャッシュポジションには余裕があるので、これ以上下がる局面があれば深めのきっすをしてリスクをとっていきたい思います。
      今後ともよろしくお願いいたします!!

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