【会社四季報の読み方】浮動株比率・特定株比率とは

会社四季報の読み方講座。

今日は見逃しちゃいがちな【株主】欄について見ていきます。

 

浮動株比率とは

会社は株券を発行していますが、すべてが市場で流通しているわけではありません。

創業者や会社の社長、取引先の金融機関、会社自身が保有しているいわゆる自己株式などは、基本的には売りに出されることなく、長期で保有されます。

このような株を「特定株」または「固定株」などと呼びます。

会社が黒字から赤字に転落したり、不祥事起きたり、リーマン○○みたいなことが起きても、社長が株を売る訳にはいきませんよね。

売りに出されることがないということは、株の値動きには影響を与えないということです。

 

一方、「浮動株」とは市場に出回っている株のことです。

会社に悪いニュースが出ると、浮動株は一気に売りに出されるため株価は下がります。

言い方を変えると、発行株式のうち、浮動株の割合が大きいものは少しの出来事で値動きが激しくなると考えることができます。

 

会社が発行している株式のうち、浮動株が占める割合が「浮動株比率」です。

 

(配当好き)
「配当金」や「優待」目的で株がほしい。値動きが激しい銘柄は好きじゃないなあ」

 

こんな方は、浮動株の比率が低い銘柄を選ぶのも一つだと思います。

浮動株基準はバラバラ

余談ですが、ただどこまで「特定株」、どこまで「浮動株」とするのは難しいところです。

 

四季報では、

・特定株「大株主上位10名の保有株と役員持株および自己株式の合計」

・浮動株「1単元以上50単元未満の株主が保有する株式」

としています。

 

東証では、

・特定株「大株主上位10名の保有株」、「東証が浮動株とみなしたもの以外」

・浮動株「上記以外」

としています。

東証基準では、特定株+浮動株は総株式数になりますが、四季報基準では総株式数にはなりません。

 

つまり何が言いたいかというと、基準はバラバラということです。

上位10名の大株主には、信用売りをしたい個人に貸し出すために保有している証券会社なども入っています。

必ずしも大株主だからといって安定株主とは言えません。

 

四季報の浮動株基準は、浮動株は1~50単元未満の株主が保有する株式とされていますが、当然、1~50単元という少数株主の中にも安定株主はいます。

もっと言えば50単元以上の株主でも、短期トレーダーは山ほどいます。

 

つまり明確に「浮動株」、「特定株」と分けることは不可能ということです。

んじゃあ役に立たないかというとそういうことはありません。

指標である以上、絶対ではないけど「目安」としては十分使えます。

 

大株主の中に証券会社などが入っていれば、過去の四季報と見比べてみましょう。

ずーっと大株主になっていれば「安定株主」と言えるでしょうし、そうでなければ顧客への貸出し用として「一時」持っているだけだから、実際の浮動株の比率はもうちょっと高そうだぞ、とか自分なりに計算することでさらに精度を高めることができます。

自分なりの基準を作れたなら、これであなたも「浮動株」マスターです。

 

まとめ

・浮動株が少ない株は値動きが安定している。

・浮動株が多い株は値動きがしやすい。

どちらが良い悪いではなく、投資の考え方によるでしょう。

先述したように、配当や株主優待を重視して値下がりリスクを抑えたいなら、浮動株比率が小さい銘柄を選ぶのがセオリー。

浮動株が少なければ、地合いが悪くなっても「売り物」には限りがあるので、値下がりリスクを回避できます。

さらに高配当、株主優待が魅力的であれば、株価が安ければ安いほど配当・優待利回りの割合が高くなりますので、ある程度のところで配当目当ての買いが入りやすいです。

 

一方、短期でリスクを掛けてでもリターンを取りたい人は、浮動株比率が高い銘柄を狙うと良いでしょう。

その際、出来高もあわせてチェックすると、より銘柄の人気度が分かります。

発行済み株式数に四季報の浮動株比率を掛けた数と、一日の出来高を比較し、同程度以上なら過熱してきていると言えます。

 

見過ごしがちな四季報の【株主】欄ですが、必ずチェックしておきましょう!

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