いつもお世話になっております!
先日から増資の可能性を指摘していた3Dマトリックスさん。
早速やってきましたね。
個人的には総会まで粘るかと思っていましたが、早かった。
まぁお金も全然なかったからね。
とりあえず増資について整理だけ。
3DマトリックスがまたまたMSワラントを発表!
今回の増資について大事なところだけ拾っていきましょう。
*MSSOの概要については下記の記事を参照。
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で、今回の増資の概要は以下の感じです。
細かいことは色々書いてありますが、基本これだけ
【株式の割当先】SMBC日興証券
【新規の発行株式数】450万株(希薄化率18.77%)
【資金調達額(概算額)】26億5000万円
【行使価額】前日終値の90%
【下限行使価額】353円
【期間】2018年7月18日~2020年4月30日
ほんと、もうこれだけですね。
50万株だけはファシィリティ契約とかって日本の治験「終了」後に発行するそうな。
終了後かい!
たかが50万株なら、せめてブライトパスみたいに「成功したら」にしときゃよかったのに。
そもそも治験終了前に残りの400万株は捌けるんかいな、なんて思ったりね。
で、一応バイオベンチャーが過去にやったMSワラント後の株価の推移を参考までに載せておきます。
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全部網羅してるわけじゃないし、その他の外部要因なんかは加味してませんのであくまでも参考にしかなりませんが。
とりあえず一つの目安は希薄化率。
本日の終値595円×(100%-18.77%)=483円。
おめでとう上場来最安値だ!!
わ、笑えねー。
今だとメドレックスさんなんて下限行使価格を割ってるんで、行使すらできない悲惨な状況。
マトちゃんも483円を楽勝で下回る可能性もあるかもしれません。
この辺は、今後秋以降にかけて出てくるであろうパイプラインの進展を適宜開示して、株価をなんとか維持するしかないですね。
*今回の3DマトリックスのMSワラントの条件として、20連続取引日で下限行使価額を下回ったら、新株予約権を取得して消却すると書いてあるので、それは一つの歯止めになるかもしれません。
マトちゃんについては今さら慌ててもどうしようもないので静観するのみです。
今後の勉強のためにもどうやって行使していくのか注目しています。
追記:株券貸借に関する契約
MSワラントで一番怖いのが引受先(割当先)による空売り。
引受先としては、単純に10%引きで株を買ってすぐに売るよりも、先に空売りをしておいて思いっきり株価を下げた後に、新株予約権を行使して株を購入。
その株で、借りていた株を返せば一番儲かります。
……ホルダーにとっては地獄だけど。
今回の「株券貸借に関する契約」は下記のようになっています。
当社は、割当予定先であるSMBC日興証券との間で、本新株予約権の行使により取得することとなる当社普通株式の数量の範囲内で行う当社普通株式の売付け等以外の本案件に関わる空売りを目的として、当社普通株式の借株を行わない旨の合意をする予定であります。
なお、SMBC日興証券は永野恵嗣氏との間で株券貸借取引契約の締結を行う予定でありますが、現時点では契約内容に関して決定した事実はございません。
出典:3Dマトリックス 第三者割当による第19回新株予約権の発行及びファシリティ契約の締結に関するお知らせ
す、すんげえ分かりにくい……。
前段はごにゃごにゃ言っていますが、とりあえず会社としては無茶苦茶なことはやりませんよ、っていうことで良いのかな。
ただし後段は会長で筆頭株主の永野さんと「株券貸借取引契約の締結を行う」けど、その内容は「決まってないよ」と言っています。
何らかの条件を付けて「貸借をするよ」っていう契約なのか、それとも「貸借をしないよ」という契約なのか。
ここは大きな問題なので、もうちょっと具体的にかつ分かりやすく、さらに決まった段階で追加情報を示すべきだと思うんですが……まぁ会社としてはしないでしょうね。
ただホルダーは気にしておく点かと思います。
まとめ
・3Dマトリックスが毎度同じみの株券スリスリを発表!
いやあこれほどサプライズ感のないワラントも珍しい。
セオリーでいえばいったん売りが正解だけど、メドレックスみたいにスーパー不意打ちの「工場建設」って訳じゃなく、マトちゃんの場合はあーだこーだ資金使途は書いていますが、結局のところザックリ言っちゃえば単なる運転資金だからね。
すでに信用も崩壊してますので、逆の意味であんまり下げなかったりもするかもしれません。
この辺は神様以外は分かんないですね。
結論としては、今日くらい株価のことは忘れて日本代表を応援しようぜ!ってところです。
本日もありがとうございました。
yukiyukiさん、早速の記事、有難うございます。
私は、増資発表前に、何らかの材料を発表して、下限行使価額を少しでも釣り上げてくれるのかと思っていました。(前回のように…)
ということは、岡田社長のパフォーマンス決算説明会が、手持ちの札の中で最も高グレードだったんでしょうね。
もう、ボー然と放置いたします。