バイオ株の特許IRは売りか買いか?発表後の株価(短期)をまとめたぞ!

いつもお世話になっております!

いよいよ秋ですね。

秋といえばバイオだろう。

これからバイオ株が盛り上がっていってくれることを期待しています。

 

ところでバイオ企業が出すIRとして多いのが特許。

翌日上がったところで回転すべきか、それともホールドすべきか迷う人も多いでしょう。

そして特許に飛びつくべきか迷うイナゴさんも多いでしょう。

 

というわけで今日は特許IRを出したバイオ銘柄の翌日・翌々日の株価を適当に抜き出して調べてみました。

適当に抜き出したってところがポイント。

統計学的には「有意差なし」です。

目次

バイオ株の特許IRは「売り」の法則は本当か!

基本的にはIRが出た翌日の朝一の始値よりも、終値が高ければホールド組勝利。

終値のほうが低ければ回転組勝利と判断していきます。

ちなみに当たり前ですけど株って言うのはIRだけで反応するものではないのです。

地合いとか、その後に予想されるイベントなどにも大いに影響されます。

今回はそういった事情はほぼ無視していますのでご了承を。

ブライトパスバイオ

・2017年7月24日 iPS細胞由来の若返り抗原特異的T細胞に関する基本特許が国内で成立
日付 始値 高値 安値 終値
2017年7月24日 526 527 523 525
2017年7月25日 580 594 543 544
2017年7月26日 538 552 534 538

さすがiPS。

24日の終値から翌日は45円の大幅高でスタート。

株価は一時594円をつけましたが終値は544円となりました。

ちなみに、翌日以降もじわじわと下げていく結果に。

「IR翌日の始値」の壁はやはり高いのか!?

 

・2017年4月11日 がんペプチドワクチンの薬剤選定に用いる検査試薬に関する特許査定(日本)
日付 始値 高値 安値 終値
2017年4月11日 571 574 540 547
2017年4月12日 567 570 537 540
2017年4月13日 520 550 510 541

同じくブライトパス。

がんワクチンの検査試薬の特許査定です。

うーんまさかのマイ転。

前日の終値よりも下げちゃうという結果に。

ホルダーの精神に最もダメージを与えるパターンとなりました。

 

ラクオリア創薬

今、一番ホットなバイオ銘柄ともいえるラクオリアさんはどうでしょう。

・2017年8月9日 カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)の日本における特許査定
日付 始値 高値 安値 終値
2017年8月9日 1300 1372 1195 1267
2017年8月10日 1357 1357 1185 1201
2017年8月14日 1141 1233 1093 1215

これまた厳しい結果……。

このときって確か北朝鮮がグアムがミサイル打つぞ計画を発表したときですよね。

10日は地合い最悪です。

そういうこともあってマイ転となりました。

ちなみにこの日、ワタクシは東京ドームで阪神巨人戦を観戦しました。

キリンの売り子が可愛かったです。

どうでも良いですね。

 

・2017年5月23日
選択的ナトリウムチャネル遮断薬(ピラゾロピリジン誘導体)の欧州における特許査定
選択的ナトリウムチャネル遮断薬(アミド誘導体)の米国における特許査定
・2017年5月24日
選択的ナトリウムチャネル遮断薬(ピロロピリジノン誘導体)の日本における特許査定

ちょっと特殊な例を。

同じくラクオリアです。

5月23日に特許IRを2つ出して、さらに翌日にまた出したケースです。

さすが特許の宝庫のラクオリアさんだぜ。

こういうこともあるからね。

日付 始値 高値 安値 終値
2017年5月23日 801 818 752 806
2017年5月24日 910 956 896 956
2017年5月25日 1029 1106 1013 1105

やったぜ!

両日ともにホールド組勝利という結果に。

やはり2発同時IRは威力があったようです。

・アンジェス

次はコラテジェンの進捗が期待されるアンジェスさん。

もう1本のパイプラン「デコイオリゴDNA」に関する特許取得IRです。

・2017年9月15日 尋常性乾癬を対象としたNF-κBデコイオリゴDNAに関する特許が欧州で成立
日付 始値 高値 安値 終値
2017年9月15日 603 625 603 622
2017年9月19日 639 642 629 631
2017年9月20日 628 657 621 651

始値よりは下げましたが意外と粘ったアンジェス。

そして20日は大きく上げました。

そもそもIRは関係なく株価が動いたような感じ。

ただ今回はあくまでもIR翌日の始値と終値との比較なので、一応回転組勝利ってことで。

 

・2017年9月17日 11時30分 高血圧DNAワクチンに関する特許が国内で成立

同じくアンジェスさん。

前場終了と同時にIRが出たケースも見てみましょう。

日付 始値 高値 安値 終値
2017年1月17日 235 296 235 259
2017年1月18日 259 260 242 243
2017年1月19日 244 246 240 240

IRが出て大きく上げましたが、その後、しぼんでいきます。

翌々日にはほぼIRがなかったこと状態に。

まぁバイオをいじっていると「あるある」な結果となりました。

 

メドレックス

ワタクシも大好きな松村会長のメドレックス。

帝人との共同研究契約は解消したけど、マイクロニードルアレイには今でも期待しているぞ!

それに関する米国特許成立IRです。

・2017年2月22日 マイクロニードルアレイに関する特許(米国)査定
日付 始値 高値 安値 終値
2017年2月22日 552 580 546 578
2017年2月23日 646 678 644 678
2017年2月24日 668 714 622 623

や、やりやがった。

翌日の始値よりも終値が高い。

てか高値引けじゃねーか。

すごいぞメドレックス!

あ、だけど24日の714円をピークに、その後株価はズルズルと下げていったけどね……。

ホールド組勝利かどうかはビミョー。

 

3Dマトリックス

お馴染みの3Dマトリックスさんです。

現在の主戦場である欧州での組織閉塞に関する特許IRです。

・2017年3月2日 新規自己組織化ペプチド配列の「組織閉塞」に関する欧州での特許取得
日付 始値 高値 安値 終値
2017年3月2日 910 916 892 909
2017年3月3日 991 1022 945 959
2017年3月6日 961 981 951 965

当然のことながら全戻しだろうと思ったけど、意外と頑張ったマトちゃん。

半戻しくらいにとどめました。

15日に期待されていた決算発表が控えていたのもあって何とか耐えた感じ。

……ちなみに15日の決算は最悪で当然のことながら株価は暴落しました。

いずれにしても回転組勝利。

 

カルナバイオ

お次はカルナさん。

ヤンセンとの契約解除から株価は低迷していますが、期待しているよ。

・2017年9月13日 CDC7キナーゼ阻害薬に係るオーストラリア特許登録
日付 始値 高値 安値 終値
2017年9月13日 1226 1230 1202 1223
2017年9月14日 1232 1237 1200 1203
2017年9月15日 1197 1218 1195 1210

うーむ。

マイ転ですね。

そもそもIRへの反応も弱かった。

まぁオーストラリアですからね。

基本的には特許IRも、市場規模が大きい国での成立のほうが反応しやすいと思います。

当たり前っちゃ当たり前ですね。

 

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所

眼科領域で新薬開発に取り組むDWTIさんです。

眼科用の鎮痛剤の特許になります。

・2017年5月25日 眼科用鎮痛剤に関する特許査定(日本)
日付 始値 高値 安値 終値
2017年5月25日 520 551 519 533
2017年5月26日 583 590 559 565
2017年5月29日 562 565 539 539

やはり特許IR翌日の始値は強い……。

ふんばりましたが終値は565円という結果に。

ちなみに上には載っていませんが30日の終値は529円。

全戻しです。

回転組勝利。

 

カイオムバイオサイエンス

世界初の抗体作製システムにより一世を風靡したカイオムさん。

掲示板で「ノーベル賞」なんて言われてた記憶が懐かしい。

・2017年9月6日 ヒト化TROP-2抗体に関する欧州特許付与
日付 始値 高値 安値 終値
2017年9月6日 361 368 360 364
2017年9月7日 392 392 368 369
2017年9月8日 369 372 358 360

さすがカイオム。

見事な全戻しだ。

完全に回転組勝利です。

まぁTROP-2抗体については、以前に中国やアメリカでも特許を取っているので、サプライズ感がなかったのも要因だと思います。

やっぱり既に知られた特許を「他の国」でも取ったよっていう特許は寄り天率が高い気がします。

 

ナノキャリア

期待されながらも惜しいところで上市までいけないナノキャリアさん。

育毛剤や化粧品がナノの本業じゃないんだぞ。

ってことで下記の特許。

・2017年9月14日11時30分
スタウロスポリン(ノーベル賞受賞の大村智先生が単離)を同時封入したエピルビシンミセルに関する国内における特許査定

大村先生の名前を出すところがナノキャリアらしい……。

あとこのIRは11時30分に出ました。

日付 始値 高値 安値 終値
2017年9月14日 642 699 635 655
2017年9月15日 653 667 647 657
2017年9月19日 665 675 660 672

お昼のIRは大きく反応しますね。

700円にタッチしかけました。

 

やっぱり日中のIRには気をつけたほうが良いな。

結果的には地合いの影響もあってナノの株価は戻ってきました(9月29日現在)が、下手をするとかなりの高値掴みになっちゃう可能性も。

 

サンバイオ

世界のサンバイオさん。

特許IRは少ないですが、去年の例を見てみます。

・2016年11月9日 再生細胞薬SB623の外傷性脳損傷用途特許をオーストラリアで取得
日付 始値 高値 安値 終値
2016年11月9日 1369 1385 1235 1307
2016年11月10日 1367 1420 1362 1393
2016年11月11日 1412 1413 1362 1375

さすがサンバイオ。

強いです。

アメリカや日本、欧州ではなく、オーストラリアでの特許ということもあって寄り天な香りがプンプンしましたが、強かった。

この後もサンバイオはしばらく株価を上げていきました。

これはホールド組勝利って言っちゃって良いでしょう。

まとめ

・特許IR翌日の始値の壁はなかなかに高い。

総じてこんな結果でした。

もちろん全ての結果を網羅しているわけじゃないですし、時間軸(今回は特許後の翌日・翌々日という短期)をどの程度とるかも人によって違うので、一概には回転すべきとかホールドすべきとかは言えません。

最初に書いたようにIR以外の影響もありますし。

 

そのときの「雰囲気」も大きいですね。

バイオバブルの時は特許IRで平気でストップ高とかあったよなぁ。

 

既に知られている特許か?

ですとか

特許が成立した国はどこか?

なんかも検討する必要があるでしょう。

 

いずれにしても特許に寄りで飛びつくイナゴさんは気を付けた方がいいぜ。

というか全然割に合わないと思う。

 

反面、ホルダーの立場からすると、忘れちゃいけないのは特許が出たことで一旦売った後、仮に暴騰しちゃった場合の「心理的な絶望感」。

これは侮れない。

絶対に侮れない。

ホールド期間が長ければ長いほどきつい。

そう考えれば確率論的には、特許IR後の翌日の朝一寄りで売る方が勝てる可能性が高いとしても、そんな小さな利ザヤを取るための売る選択が正しいかっていうと微妙な気もします。

というわけで最終的には自己判断で、という全く無意味な結論でしめさせていただきます……。

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4 件のコメント

  • yukiyukiさん、こんばんは。
    すごくわかりやすい資料です!
    結論としては、多くのケースで「特許IRは花火」なんですね。
    とても為になりました。
    私はバイオを5銘柄しか持っていないので、特許IRに巡り合うことも少ないんですが、その時には「成売り」することにします。(できるかなあ?)
    5銘柄には、含み益も含み損もあるんですが、オンコリスだけは酷い含み損です。
    損切っちゃおうかなとも思うんですが、パイプラインが詰まった訳でもないので放置したままです(悲しい)。

    • もぐらさん、いつもありがとうございます!
      総じて特許は行ってこいのケースが多いですねー。
      ただ全部のデータを拾ったわけではないですし、特許の内容にもよるかと思いますので売るのが正しいとは言えないかと思います(笑)
      特許が出ただけでストップ高になるような景気の良い?時代が再び来てくれれば良いんですが。

      オンコリスはテロメライシンの治験結果が出るまでは我慢のときかもしれませんね。
      腫瘍溶解ウイルスは魅力的だし、時価総額も小さいし、楽しみな銘柄ではあるんですが……。

  • yukiさんこんにちは(^^)
    いつも解りやすいまとめ有難う御座います!
    いつもどのIRが暴騰して、どのタイミングが売り時なのか悩んでる1人です。
    黒字化なのか上市なのか…悩ましいですね。

    • みいやさんいつもありがとうございます!
      東京日帰り出張から帰ってきてクタクタでございます。
      明日仕事行きたくねー。
      それはさておき、バイオの売り時は本当に難しいですよね……。
      永遠の課題です。
      買い値から2倍になったら半分売って恩株化できれば精神的にも楽に長期で持てるんですが、そもそも簡単に2倍になんてなりませんしね。。
      難しいところです。

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