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エトリートの開発中止!メドレックスの今後の経営戦略は?

いつもお世話になっております。

どうもワタクシです。

ついにメドレックスがエトリートの開発中止を決定しました。

2010年に開始した足首の捻挫への治験から6年。

新薬開発に取り組み始めた07年から数えるとおよそ10年。

 

本当に創薬とは難しいものですね……。

目次

エトリートの開発中止が正式決定!

膨大な時間とお金を費やして取り組んできて、一時は上市間近と思われていた最重要パイプラインが、本日正式にぽしゃりました。

もっともDOMSの1本目に失敗してから、開発が中止されるであろうことは明らかでしたが。

完全に織り込み済みなのでPTSでもさほど下げていませんね。

 

それでも正式に決まるとやっぱりガックシ来ますねえ。

松村社長が「これが上市されれば、ホンマに1,000億の会社になるでー!」って期待を寄せていたエトリートですから。

上場当初はワタクシも大いに期待したものです。

だって会社は「肩の痛みへの治験が成功してて、あとは腰の治験に成功すれば上市だ!」としか言ってなかったんだもん。

 

それが調べてみると、足首の捻挫の治験に失敗しているという事実が分かり、怖くなったのと会社へのモヤモヤ感が出てきて手放しました。

結果、腰の結果は微妙。追加の臨床試験の筋肉痛でも失敗。

そして開発中止。

 

結果的には良かったんですけど、まったく喜ぶ気にはなれないです。

なんだかんだ言って、貼付剤に特化したビジネスモデルは他の創薬にはないユニークさがあるし、アメリカにしか興味がないぜっていう戦略も適正だと思っていました。

成功してほしいなぁと心から願っていたので、やっぱりこの結果は残念でなりません。。。

 

しかしメドレックスはまだ終わったわけじゃない!

今回の結果はメドレックスの経皮吸収技術を否定するものではないと思っています。

実際、客観的な血液濃度の増加については実証されています。

エトリートの失敗は「アメリカ人は痛みに弱く、プラセボが出やすかった」ことに起因するっていう会社の言い分も、まぁ間違ってないないかと。

本当に上市一歩手前という感じで、惜しかったし。

 

というわけで、次なるパイプラインも期待をしてよいと思います。

メドレックスの残りのパイプラインで最も進んでいるのが、「MRX-5LBT」。

局所麻酔剤であるリドカインの張り薬ですが、フェイズ1の結果は十分にメドレックスの技術の素晴らしさを示すものでした。

 

その後に続く3つのパイプラインも市場性は高いと思いますし、なによりこの3本のパイプラインは血中濃度が薬効と相関すると言われています。

仮に、血中濃度の数値だけで承認が認められるのならば、エトリート失敗の要因となった「プラセボ」も関係ありません。

もちろんFDAが認めてくれたらだけど……。

 

ただ、エトリートと比べれば早い進展が期待できます。

というか、上場廃止基準となる売り上げ1億を突破するためにも、急がなくては……。

 

あと、何気に心配なのが、松村社長。

高齢だし、今回の失敗で経営へのモチベーションがなくなっちゃった、とかはないですよね。

決算説明会でも、なんだか元気がなかったのが心配です。

質疑にはほとんど息子の専務が答えてましたし。

こんなときこそ、松村節を炸裂させてほしいです。

【追記】メドレックスが社長交代を発表しました。松村米浩専務が社長に昇格し、松村眞良社長は代表権のある会長となりました。

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今後、あってほしい好材料は?

・MRX-5LBTのライセンスアウト

⇒上場廃止を回避するためには、契約一時金でひとまず1億以上の売り上げを確保するしかないと思います。

残されたパイプラインで最も進んでいるMRX-5LBTの進展は大きなカギでしょう。

 

・MRX-4TZTのフェイズ1結果

⇒来年あたりに出るでしょう。POCが取得できれば、こちらもライセンスアウトの芽が出てきます。

【追記】無事出ました。安全性、有効性とも良好です。大成功といえるでしょう。会社側もライセンスアウトを進展させると決意を述べています。

【さらに追記】MRX-4TZTのライセンスアウトが実現しました! これで上場廃止の危機もひとまず回避されました!

関連】https://yukiyuki13.net/2017/04/06/medrx-3/

 

・MRX-10XTのフェイズ1開始

⇒松村社長の期待度の高さが窺えるオキシコドンの貼付剤。来年中のフェイズ1開始を計画していますが、こちらもフェイズ1の結果が良ければ、再来年にライセンスアウトの話が出てくるかも。

 

まとめ

・エトリートの失敗は織り込み済み。次がんばれ。

・上場廃止を回避するにはライセンスアウトを急ぐしかない。

・そのためにもパイプラインの臨床の進展を注視すべし

 

今回の発表で株価は下がっても一時的でしょう。

その後の株価の行方は、他のパイプラインがフェイズ1で良い結果を出して、技術的な優位性を改めて示すことができるか、そしてライセンスアウトが実現して、他社からの客観的な評価を得られるか、だと考えております。

 

地方の小さな創薬ベンチャーがアメリカンドリームを掴むのか?

はたまたこのままじり貧になっていくのか?

 

今後とも注目していきます。

それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_

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