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ジーンテクノサイエンスとはどんな会社?【バイオシミラー関連銘柄】

こんにちは。

どうもワタクシです。

今日はハイリスクハイリターンのバイオの銘柄の中でも、ディフェンシブな経営方針を貫き、そして徐々に成果は出てきているにも関わらず、相も変わらず不人気なジーンテクノサイエンスさんを紹介します!

目次

ジーンテクノサイエンスってどんな会社?

ジーンテクノは北海道大学発のバイオベンチャーです。

この会社はバイオ新薬の開発とバイオ後続品の開発という二本柱で事業を進めています。

【ジーンテクノサイエンスの概要】

会社名 ジーンテクノサイエンス
所在地 北海道札幌市
設立年月日 2001年3月1日
主なパイプライン 【バイオ新薬事業】
GND-001(免疫疾患、がん)開発研究中 科研製薬と提携
GND-004(眼科疾患、がん)開発研究中 導出先探索中
【バイオシミラー事業】
GBS-001(がん)上市済み 富士製薬工業、持田薬品工業に導出
GBS-007(眼疾患)千住製薬と提携

【企業理念】

当社は、「大学発ベンチャーであることの公共性に準じ、利益の追求に留まらず、希少疾患や難治性疾患を対象とする医薬品開発により、人々のクオリティ・オブ・ライフを向上させ、社会に貢献する」ことを経営理念に掲げ、より豊かな医療環境及び社会環境の実現に貢献すべく、企業活動を推進しております。

出典:http://www.g-gts.com/corporate/

 

【ジーンテクノサイエンスの株価の推移】

チャート引用元:(株)ジーンテクノサイエンス【4584】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

 

ジーンテクノサイエンスは堅実なのです

ご存知の通り新薬というのは開発してから実際に販売されるまでものすごい長い時間とお金がかかります。にも関わらず、ほとんどの新薬開発というのは途中で失敗しちゃいます。

 

当たればデカいけど、外れたら今までの開発費用が全部パー!ってのがバイオベンチャーです。

 

しかし!このジーンテクノサイエンスさんはリスク管理を徹底しているので、いきなり新薬開発に大きなお金を投じようとはいたしません。

 

失敗の可能性が高いですからね。

 

すばりジーンが注力しているのがバイオ後続品の分野。

 

 

ジェネリックというのはみなさん聞いたことがあると思います。

 

特許切れの薬と同様の成分で作られ、値段が安く設定されているお薬ですね。

 

バイオ後続品とはこのジェネリック同様、特許切れのお薬なんですが、大きな違いとして高分子の医薬品の後発薬のことを指します。

ジェネリックは低分子です。

 

なんだか難しそうですが、バイオ後続品(バイオシミラー)は分子構造が複雑なため、有効成分が同一という証明が技術的に困難なものと考えれば良さげです。

 

またジェネリックとは違い、製造方法もすべて自前で製造しなければいけません。

 

なもんで、ジェネリックよりもジーンテクノがやっているバイオシミラーのほうが開発から販売までハードルが高いということになります。

 

今世界中で医療費の拡大が財政の負担になっていますから、国でもこのジェネリックやバイオシミラーの浸透を強く推し進めています。

 

今後この分野の市場はさらに拡大していくことが予想されます。

 

てか、ジェネリックのほうが簡単ならジェネリックやればいいじゃんという話ですが、簡単すぎるってのもそれはそれで問題でして、ライバルが多い。

 

つまり参入障壁が低いとどうしても資本力に勝る大手が強くなっちゃいますんで、ジーンとしてはある程度ノウハウも必要なバイオシミラーの開発というのをビジネスの柱に据えています。

 

まさにジーンが言っているように、

従来のジェネリック医薬品と異なり、新薬開発に近い要件が求められるため、従来のジェネリック医薬品の開発企業やバイオ医薬品開発経験がない製薬企業では、バイオ後続品の開発は非常に高い障壁となる!

というわです。

 

とはいいながらも、完全な新薬と比べれば圧倒的にバイオシミラーのほうが成功可能性は高いため、リスクを抑えられますし、すでに売れまくっているいわゆるブロックバスターと言われるお薬をターゲットにバイオシミラー開発に乗り出せば、当然売り上げも見込ます

 

 

 

というわけで、ジーンテクノは抗がん剤(フィルグラスチムバイオシミラー)などのバイオシミラー開発を行っており、実際にすでに一本上市させています。

 

このG-CSFの売り上げは順調に伸びていますし、安倍政権も社会保障費の抑制に力を入れていますので、今後も順調な浸透が期待できます。

 

これからこの全世界でめちゃくちゃ売れている新薬が次々に特許切れを迎えますし、ジーンの対象マーケットは急激に拡大していくと言えるでしょう。

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ジーンさんはリスクの高い新薬開発には現在そんなに資金をかけていませんが、このバイオシミラーでの収益が上がってこれば、そのお金をもって新薬開発も加速させたいとしています。

 

ここまでくれば大化けするでしょう。

 

まだまだバイオベンチャーらしく赤字ではありますが、提携企業も増えていますし、パイプラインについても順調に進捗していますので、今後が非常に楽しみなバイオベンチャーといえます。

 

特に注目したいのが、日本以上にバイオシミラー市場が大きいとされる中国や欧米への展開です。

2017年には、「長生バイオ」との間で、関節リウマチや尋常性乾癬治療薬で全世界での売上高が1.7兆円の「アダリムマブ」のバイオシミラーについて、製造技術を移管し、今後共同で事業化していくと発表しました。

今後は長正バイオが中国で原液製造から上司に向けた臨床試験を行っていき、その進捗段階に応じてジーンにはマイルストーンが入ってきます。

将来の収益化に大きく寄与してくると思われます。

 

ジーンのバイオシミラー開発力の高さが改めて示されましたね。

堅実な経営戦略には非常に好感が持てますので、日本のバイオが盛り上がるためにも頑張ってもらいたいです!

ただいかんせん、画期的な新薬開発!っていう他のバイオと比べて地味な分、現在は人気薄……。

 

もう少し注目されてこればなあ……。

今後の展開

現在、ジーンが進めているバイオシミラーのパイプラインは10本以上

結構な数です。

 

コストを抑えられるバイオシミラーだからこそ!って感じです。

 

主要な6本だけでも市場規模は世界で1兆数千億

まあいきなり全世界市場に展開ってわけにはいきませんが、日本だけでも900億と言いますからね。

 

かなりの規模です。

さらにリスク管理が徹底しているなあと思うのが、積極的に他の製薬企業との提携を進めているところ。

これだけのパイプランの開発を、自社で全部やろうと思っても無理ですからね。

 

当社を核にして強固な外部ネットワークを構築することで、リスクを抑えながら開発、製造、販売の各プロセスを加速しようとしています。

これからも国内外の製薬企業らとの提携という材料が出てくると思います。

 

そして2018年には写真印刷機の大手で、新たに医療分野に事業展開をしているノーリツ鋼機が第三者割当増資の引受け及び公開買付けにより、ジーンを子会社しました。

先日、ノーリツ鋼機の傘下に入ったことで、経営基盤は強固になったと考えています。

 

まだまだ時価総額も安いですし、大化けの可能性は秘めている銘柄でしょう。

なにより一本上市していて、この販売は好調というのは大きな安心材料。

 

バイオには興味があるけど、パイプラインがポシャったら怖いよーって人にはおススメめかもしれません。

まあそれでもバイオはバイオ。

 

投資は余裕資金で行いましょう!!

 

まとめ

・ジーンテクノサイエンスの経営戦略は堅実だぞ!

・国の医療費削減を推し進めようという政策にもバッチリハマってるぞ!

・上市薬の販売も好調だぞ!

 

というわけで、他のバイオと比べて爆発には時間が掛かるかもだけど、長期的に見ればジーンはとても有望な銘柄と言えるでしょう。

ノーリツ鋼機の出資も実現し、財務体質も盤石なものになりました。

 

これからが非常に楽しみです!

それでは今日もお読みいただきありがとうございました。

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