いつもお世話になっております!
今日は愛するメドレックスさんの2019年12月期の決算発表がありました。
帯状疱疹に苦しんでるんで、軽くだけ見ていくぞ!
メドレックスの2019年12月期決算
今期は16億円の赤字で着地しました。
今年もぎょうさん金使ったで!(^^)!
出典:メドレックス2019年12月期決算短信
当初見込みでは18億円の赤字でしたが、メマンチンとオキシコドンの治験がなくなったので、その分の赤字幅が縮小しています。
来期の業績予想はこれ。
出典:メドレックス2019年12月期決算短信
売上の多くはチザニジンテープのシプラからのフェイズ2開始マイルだと思われます。
本文では明記されていませんが、このことから上半期中に2相が始まるでしょう(……もちろん期ズレ常連企業であることには留意が必要)。
赤字は12億程度。
リドカイン、メマンチン、フェンニタルと3本治験(チザニジンはシプラ持ち)を走らせるので、もうちょっと赤字額が大きくなるかと思いましたが、会社予想ではこのくらい。
まあ誤差だけど……。
ダサい決算と言った2018年決算を大きく上回る超絶ダサい決算になりましたが、役員報酬などの減額は特になく。
ぼくなら怒りんぼのキミたちが怖いんで、気持ち10%くらい減額しちゃいそうだけど、松村社長はそんな小物じゃないから。
バイオベンチャーの社長になるには、これくらいの胆力がないとね!
オキシコドンは中断!
誰もが予想し、レポート経由では示唆されていましたが、メドレックスさんの最大パイプラインであるオキシコドンについては、訴訟問題から頓挫していることを会社側からはじめて表明されました。
出典:メドレックス2019年12月期決算短信
代わりにフェンニタルを推進するとのこと。
ただ「オピオイド系新薬について製薬会社の開発・導入意欲は大きく減退しています。なのでオキシコドンはとりあえずほっときます」とまで言っといて、同じオピオイド系のフェンニタルは承認取ったとしても導出できるの?って疑問はふつふつと湧いてくるんですが。
こちらも国の政策によってリスクが顕在化するかも……とは心に気にかけておきたいところです。
マイクロニードル治験工場はどっちつかず?
株価暴落のきっかけとなったマイクロニードル工場。
会社は12月末までに治験薬工場を建設するとしていましたが、まだ建設途中の模様です。
期末時点の建設仮勘定は2.5億円。
建設見込み額は4億円なので、まだ6割くらい?
というか、3Qから3,000万円しか増えていないので、会社としてもお金のない中、判断に迷っているのかなんなのか。
もともとマイクロニードルについては迷走しまくりなんで、今更だけど。
【追記】天才投資家motihamotioyaさんなどがIRさんに問い合わせされた情報によると、マイクロニードルについては工場の外側はできていて、現在は他社とも提携交渉中とのこと。提携後に機械装置を入れて、治験開始にもっていきたい模様です。
[ad#co-9]現預金残高は14億円
期末時点での現預金残高は14億円。
既存の増資が同時点で215万株残っているので、これが今の株価水準で行使されるとしてゲットできる金額が6億円ちょい。
合計20億円かー。
来期の赤字額12億円に、マイクロニードル工場建設を進めるならその分の投資CFのマイナス1.5億円も加わるので、来期中の追加増資の確度はかなり高い。
今の増資中にリドカイン申請やチザニジンやメマンチンの治験開始などで少しでも調達額を増やしたいところですが、インパクト的にはあんまり強くなさそうだもんなあ。
ただーし!
基盤技術を持っているのと時価総額的にも低いので、ワンチャンどこかの製薬会社との提携期待はあるかも。
ってか期待感ってこれくらいしかないよなあ。
「いやいや第一三共や武田に切られた技術だぜ! ないないないない!!」って話はあるんですけど……。
確かにぼくもそう思うんですけど……。
でもさ、よく考えてごらんよ。
ぶっちゃけ、第一三共と武田には技術供与したけど一円ももらえてないじゃん。
社長は「日本を代表する製薬会社に評価されて、イノベーティブな技術に自信を深めている!」ってドヤってたけど、結局1円ももらえなかった。
えへへ。ぬか喜びさせやがって。まったくかわいいぜ。
だからさあ、あんまりこんなこと言いたくないけど、メドレックスにとっての提携って「実はハードル低めなんじゃないの?」って気がしないでもない。
とりあえず試してやるかに毛が生えたレベル(実際どうか知らないですよ。そこは個人の判断で)なら、提携もない話じゃないかと。
まとめ
今回の短信では会社がイベントを整理してますよ。
出典:メドレックス2019年12月期決算短信
はあ分かりやすい。
毎年増資を乱発されると長期投資はしずらいのが正直なところ。
ぼくはマイクロニードル増資で懲りちゃったんです。
さらに帯状疱疹がたまたま袋にまでできちゃったから、辛いんです。
2020年のメドレックスについてはキャッシュフローと上記のイベントを見ながら投資していきたいと思います。
本ブログは特定の銘柄の売りも買いも推奨するものではありませんし、記載内容は100%事実とも限りません。投資判断の参考にしないよう、よろしくお願いします。
今日、メドレックスの株主総会に行ってきました。コロナウイルスの影響で、本社が会場でした。参加人数は8人くらいの寂しさでした・・・
Qオキシドコンが魅力なしなのに、同じオピオイド系のフェンタルニに期待できるのか?
Aオキシドコンは飲み薬、フェンタル二は貼り薬、という違いがある。
Qフェーズ3まで行っているリドカインは、国内上市はしないのか?
A国内は類似医薬品たくさん&単価が安い。米国は単価が国内より高い。(なんか夢がない・・・)
Q議案1号で、発行済み株式数を4倍にするのは、度重なる増資や、マイクロニードル工場増資失敗もある中で、あまりに乱暴では?
A短期では報えないが、長期で株主に報いて行きたい。ブロックバスターを作っていきたい。
Q大株主2番目のMMってどんな会社?
A会長の会社
確かこの4つの質問ぐらいでした。
会場で、ペットボトルのお茶と、メドレックスのロゴ入り扇子がもらえました。
もうちょっと、株主が声を荒げると思ったけど、質問は初めの3つをした男性と、最後の質問をした男性の合計2名だけでした。
メドレックスの株主、もう少し声を荒げよ!!!!!と言うのが自分の感想です。
「ブロックバスターを」と言うわりに、具体的ビジョン、強いて言えばパッションが感じられず、誰かがメドレックスのお尻を叩くべきです。
yukiyukiさん、お願いします!