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アンジェスがVicalへの出資を発表!本当に企業価値は上がるのか!?

こんにちは。

いつもお世話になっております。

どうもワタクシです。

今日はアンジェスさんの2Q決算の発表でした。

ワタクシの興味を持ったのは、想像通り?の大赤字決算ではなく、同時に発表された「Vicalへの出資決定」のIRです。

目次

アンジェスはとにかくお金がない!

今期も30億の増資を行ったアンジェスさん。

ところがこのお金もみるみる内に減っていっちゃってます。

2Q終了時で現預金残高は24億。それもそのはず2Qの簡易キャッシュフローが28億弱のマイナスですから。

必至に集めたお金もバケツの穴が大きすぎて流れ続けちゃってる状況でございます。

 

単純にこの状況が続けば、1年たたない内に資金ショートしちゃうのは想像に難くないわけで。

そんなカツカツのアンジェスさんが発表したのはなんと「他社への出資」!

ただでさえお金がないのに、他社にお金を払ってる場合かよ!っていうツッコミがしたくなるような……。

 

Vicalへの出資を決定!

増資資金30億の25%以上、8億がVicalに流れることになりました。

この会社はDNAワクチン開発を行うアメリカの会社で、アンジェスとはメラノーマの治療薬、アロべクチンの共同開発を行っていた会社でもあります。

ご承知の通りアロべクチンはフェイズ3で失敗。このことをVicalはアンジェスに事前通告することなく突如発表しました。アンジェスは思いっきり赤っ恥をかかされたことになります。

アンジェスも当時のIRでかなりの不快感をにじませた文書を発表していますね。

 

今回の出資は、アロべクチンの失敗からDNAワクチン事業に注力しているVicalへ出資するというもの。不義理を働いたVicalに出資するというもの。

 

まあそれはビジネスなので否定はしませんが……。

 

 

ところでアンジェスは先日DNAワクチン事業を将来の柱にしていくことを発表しています。本出資でアンジェスはVicalの経営資源が獲得でき、DNAワクチン事業の発展が期待できるとのことです。

経営資源とはDNAワクチンの製造設備であり、FDAとの交渉ノウハウ。

でもアンジェスはDNAワクチンについて2017年からオーストラリアで臨床試験を開始すると発表したばかり。

 

正直、製造設備だFDAとの交渉だ言われても将来の話しすぎて全くピンとこない

いや、将来のことを考えるのは悪いことじゃないんですが、これだけキャッシュがない苦しい状況の中で8億もの出資を「今このタイミング」で行うことに必然性があるのかなあと。

 

ちなみに今回の決算でも継続企業の疑義が生じていることに関して、

「開発の最終段階にあるプロジェクト、および早期に製薬企業等に導出することで一時金等の収入や研究開発費の負担削減が見込めるプロジェクトを中心に開発を行なってまいります」

と、言っています。

 

今回の出資とこの文章に無理やり整合性を求めるとしたら、「DNAワクチンは開発の最終段階にあるプロジェクト」、ではないので「早期に導出することで一時金の収入~」というところしかありません。

 

ただ7月8日発表のDNAワクチン開発に関する文書を見るに、自社単独で臨床にのぞむとしか読めないし、「新たな柱に育てていく」といったような短期的な話じゃないことを示唆するような文面になってるし、そもそもまずはオーストラリアでの開発ということだし、やっぱり今回の出資とは繋げようがない気がします。

 

結局のところ本当に明確な戦略に基づいた経営判断なのかなあと……。

 

まとめ

現在の状況から考えると、貴重な資金はコラテジェンに集中的に振り向けるべきで、収益化がはるか先のDNAワクチンに8億も使うべきではないと考えちゃいます。

もしかしたら今回の出資をきっかけに導出や提携といった話がこれから出てくるのかもしれませんが、なんかそんな予感も全くしない……。

 

もうちょっと詳しい説明を聞きたいですね。

企業価値が上がる出資なら良いんですが、さすがに「FDA」って言われちゃうと、うーん。やっぱり優先順位的にどうなのなかあと思わざるを得ません。

 

いずれにしても色んな意味でアンジェスさんには注目していきたいです。

ぜひワタクシの予想を上回る大逆転材料がでることを心から祈っています!

がんばれアンジェス!

【追記】いよいよコラテジェンが最後の砦です。
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