こんにちは。
どうもワタクシです。
明日からまた地獄の日々が始まる。
もうヤダ。
引きこもりたい。
唯一の楽しみが株価だ。。。
というわけで今日はワタクシが大注目しているUMNファーマさんを紹介するぞ!
画期的なインフルエンザワクチンを開発!UMNファーマとは?
UMNファーマは2004年設立のインフルエンザ予防ワクチンを開発している会社です。
もともとはバリバリの創薬ベンチャーだったのですが、06年にアメリカのPSCという会社が開発したワクチンおよび製造の基盤技術「BEVS」の日本での独占的な開発、製造、販売権を取得しました。
このPSCが開発したワクチン「Flublok」はすでにFDAの承認を受け、アメリカでは販売されている商品です。
これまでインフルエンザワクチンは孵化鶏卵培養法というもの方法で製造されてきました。
これは卵の中でインフルエンザウイルスを増やす方法で、50年間もの長きにわたってこの方法でワクチンは作られてきたのです。
一方でBEVS技術はワタクシも難しすぎて分けわかめですが、昆虫細胞内で培養する方法だとか。
この技術の何がすごいのかって短期間で一気に培養できること。
卵からだと6か月かかっていたワクチン精製がBEVSなら2か月でできちゃうそう。
インフルエンザワクチンって翌冬の流行ウイルスを予測して培養してるわけなんですが、あくまでも予想なんで当然外れることもあります。
だけどBEVSを使えば3分の1に製造期間が短縮できちゃうので、ウイルスの状況を直近まで見定めて製造できるのです!
卵だと卵アレルギーを持っている人には使えないって問題もありますね。
というわけで効能も飛躍的に高まりそうですし、エボラとかノロとかインフルエンザ以外のウイルスが流行した場合も、迅速に大量にワクチンが製造できるのでは!?と期待されています。
UMNは製造も自前で行うんだぞ!
よくある創薬ベンチャーでは薬だけ開発して、後の製造権とか販売権は製薬企業に渡しちゃうんでお願いねー!売れたら何%かちょうだいねーってパターンが当たり前ですが、UMNさんはワクチン製造も自社工場でやっちゃいます。
やっぱりスピードを重視しているので、海外で作って日本に持ってくるってなると遅くなっちゃうし、国からも自社製造への期待を感じたのでそのような体制をとったとのこと。
もちろん資金も限られていますので、アピやIHIといった協力企業とともに製造体制を整備しました。
現在、アステラス製薬を通じてこのインフルエンザワクチン「UMN-0502」の承認申請を国に行っています。
【追記】……国内承認申請は取り下げられました。アステラスも撤退を決定。PMDAからは、「臨床の意義が極めて乏しく、審査の継続はできない」という強烈なストレートパンチ。これでUMNの経営は一気に厳しい状況に。下記の業績予想は完全に白紙になりましたが、今後の勉強のためにも残しておきます。
また、すでに米国で発売されているFlublokを本家のPSCに逆に輸出するぞ!って事業も進行中!
先日発表された中期経営計画では2019年に営業利益40億円化というトンデモ計画をぶち上げました。
これが実現されたなら……。
現在の時価総額は150億。
今後予定の増資分30億を考慮しても超割安株ということになります。
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営業利益40億は本当に達成できるのか!?
ただこのUMNも他のバイオに負けず劣らず度重なる遅延を起こしてきたという過去があります。
0502も承認がかなり遅れていますし、少なくとも来シーズンにはもう間に合わないんじゃ?という警戒が広がっています。
特に日本では3Dマトリックスの例などもありますから、なかなかこの時期にリスクをとってまで買いにはいきにくい。
PSCへの原薬輸出も2017-2018シーズンでの出荷に向けて会社側は自信を示していますが、この達成に向けてもFDAからの承認やPSCが良い条件で販売パートナーと契約できるか?などまだ超えないといけない壁は多々あると感じています。
バイオに遅延はつきものだし、多少はね!っていうのもことUMNに至っては当てはまらない。
というのも先述したように製造拠点も自前で持ってますので(これまたトンデモない設備……)、莫大な維持費がかかってるのです。
売り物もないのにお金だけが垂れ流しになっているってのが今のUMNの状況ですね。
今回の増資でしばらくはもつでしょうが、それでも自己資本比率はカツカツです。
倒産リスクも考えとかないといけない水準ではありそうです。
(まあIHIがついている限りは……と思ってはいるんですが)
まとめ
リターンしかない会社がこんなに安値で放置されてるわけはない!ってことでリスク承知で今のうちに買うのも一つかもしれません。
ただもう来季の出荷に向けてギリギリのこのタイミングで突っ込むのはかなり勇気がいりますねー。
会社は承認の可否が来期の利益には影響ないって言ってますが、これがかなり数字のマジックが入ってますし。
でも、日本もアメリカもうまくいけば確実に安い現在の株価。
もう一段株価が下がればリスク承知で突撃しちゃいそうな面白い銘柄だと思います。
(個人的には数年前にノロにやられたので、現在第一三共と共同で研究しているノロワクチンの進展に非常に期待……)
それにしてもなんでこんなに日本の承認は遅れてるんですかねー。
アメリカでも承認されてるのワクチンで、論文なんか見ても有効性も十分だと思うんですが。
ど素人にはわからない問題があるんでしょうか……。
遅延だけならまだあれですが、3Dのような一旦取り下げってことになるのが恐ろしいですね。
なんのせ工場の維持費がデカすぎる……今回の増資30億なんて軽くふっとんじゃうレベルです。
いずれにせよ今後の勉強のためにもUMNさんには大注目しています!
がんばれUMNファーマ!
そしてワタクシもがんばれ!
あ、たまにUMNに全額ぶっこんでる方がいらっしゃいますが、ワタクシは心からやめたほうが良いと思うぞ……。
失敗すると思ってるって意味じゃなくてね。
まあ、そういう人が億り人になれるのかもだけど。
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_
【追記】繰り返しになりますが、恐れていた最悪の結果になりました……。0502承認申請取り下げです……。
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