こんにちは。
いつもお世話になっております。
どうもワタクシです。
今日はUMNさんに残念な材料が出ましたね。
0502の今期商用生産の見送りを決定!
注目していたバイオのひとつであるUMNさん。会社発展に向けての大きなポイントである0502の承認ですが、いまだ下りず。
ということで今期の商用生産には間に合わなくなりました。
0502の遅延による商用生産間に合いませんIRは昨年に続き、2度目。
その間、皮肉にも世界に誇る最先端工場の莫大な維持費だけが発生しています。
作る「もの」がないバイオには似つかわしくない巨大工場。。。
承認さえ下りればその瞬間から会社の「大きな強み」になるものが、今の時点では少ないキャッシュを食いつぶす「金食い虫」になっちゃってます。
会社の存続をかけて、アステラスとともに早期承認に努力しているんでしょうが、いかんせん結果が出ない。
3Dの悪夢がどうしてもちらついてしまう……。
ついに債務超過に転落!
そしてUMNさんはついに債務超過企業になっちゃいました。
債務超過とは会社の資産よりも負債が大きい会社のこと。会社の資産を全部うっぱらっちゃっても借金を返済できない企業です。
こうなると通常金融機関からの評価はガタ落ちです。バイオのような特殊企業の場合は知りませんが、そこらの中小企業がこれまで優しかった銀行から手のひらを返されるのもこのころから。
もっとも近年はまだ債務超過=融資否決、というわけでもないですが、ハードルが上がることは間違いありません。
倒産リスクが高い「危ない企業」と一般的には見られてしまいます。
ただUMNの場合は現在増資中ですので、この「債務超過状態」は一時的と考えられますが、それでも増資が完了したとしても今後の工場維持費を考えるとまだまだ安心できない金額です。
それだけ岐阜工場が大きすぎる。だからこそ工場を動かせるだけの材料、つまり0502の承認が、もっといえば承認によるアステラスからのマイルストーン20億がなんとしてでもほしかったところなんですが……。
今後の展開は?
とにかく今期の国内向けワクチン出荷は無理になったので、あとの収益源と言えば承認によるアステラスからのマイルストーンとPSCへの原液輸出。
原液のほうはひとまず順調な範囲内で進んでいるとして、それでも収益化には時間がかかる。
やっぱり0502。社長は下期での承認を見込んでいるとのことですが、これが本当に実現できれば当面の資金繰りも解消でき、来期にはなるが製品販売による大きな売上も見込め、さらには国外事業にも注力できる!
一気に黒字化が現実的になってきます。今の時価総額なら間違いなく安い!と思います。
一方でやはり承認されなかった場合、特に追加データの取得などを求められた場合は完全に計画を一から練り直すことになる。
3Dと同様、長く株価は低迷するでしょう。
それどころかPSCとの話もスムーズに進まなければ、冗談抜きで再び債務超過に転落することは間違いありません。
収益源がないのに莫大な工場維持費だけが垂れ流されていくだけなので当然ですね。
株価三ケタもあるとみています。
まとめ
残念な結果になりました。
UMNの関係者の毎日のプレッシャーたるや相当なもんでしょう。
一つの決定で天国に行くか地獄に行くか。
それでもまだUMNがまだ終わったわけじゃ全然ないです。
0502も終わったわけじゃない。明らかに審査期間が長すぎますので、今年度いっぱいまでくらいが勝負な気がします。
それでもダメならおそらくもう厳しいかと。
こんな状態でバックにアステラスやIHIがついていないんなら速攻で売りのところだと思うんですが、これらの会社がUNIGENを見捨てるか?ってのはありますからね。なんだかんだで資金面を含めて0502の結果が出るまでは面倒を見るような気がします。
問題は結局臨床のやりなおし、そこまでいかなくても追加データの取得、といったことになったとき、どこまで持ちこたえられるのか。
まあ本当色々シミュレーションはできるんですが、結局のところ最大のポイントである「0502の国内承認の行方」、これがもうまーーーーーーーーーーーーーーーーーーったく分かんないんで、伸るか反るかの投資になっちゃうんですよね。
間違いなく魅力的な銘柄ではあるんですが……。
とりあえずもう一度中計を読み返してみようかなあ。。。
【追記】アステラスが0502の国内申請を取り下げました。最悪の結果です。
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