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MN工場建設に伴う大規模増資発表でメドの株価が暴落中!

いつもお世話になっております!

最近忙しいなぁ。

もう仕事辞めたいよ。

この1年で何か一人でできるビジネスがないか考えよう。

 

それよりもメドレックスさんが大変なことになっていますね!

*冒頭はメドラーの人には既知の情報しか書いてないのでスルーしてください……。

 

目次

メドレックスがMSワラントを発表【希薄化率24.8%】

きっかけはMSワラント(MSワラントってなんやねんて方は下記を)。

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基本的には増資をすると株価は下がります。

大谷の野球カードと一緒で、たくさん発行すればするほど価値は下がるからね。

で、どれだけ下がるかは、増資によって得るお金の使い道にもよるわけですが、一つの目安としては希薄化率が参考になります。

今回のメドレックスの希薄化率は24.8%。

 

ただーし。

 

4月10日に増資を発表してから、楽勝で希薄化率以上に下げちゃってます。

地合いの影響もあるでしょうが、今回の増資の理由がやっぱり評価されてないことは明白です。

メドレックスは増資で得た資金を「マイクロニードルの工場建設」に充てるとしています。

*マイクロニードルアレイ⇒剣山の針をめっちゃくちゃ細くしたようなイメージの貼り薬。針が細すぎるから皮膚にペタッて貼っても痛くないよ。

 

そもそもメドレックスは「マイクロニードル」の実用化に向けて、過去には帝人と共同研究。

それが帝人から提携を解消され、新たな協業先を探している状況でした。

今まで注射でやっていたワクチン投与を、マイクロニードルで投与できるようにするには、そもそも製品を作る「工場」が必要。

莫大なお金がいる。

そのためにも大手のパートナーを探していたんですが、中々決まらず。

 

今回の増資の理由でもその点が書かれています。

医薬品用途として世界初となるマイクロニードルアレイ事業において、ワクチンメーカーや製薬会社との協業を具現化するためには、商業生産まで責任を持って実行できる技術力及び財務基盤を早い段階で示すことが不可欠であると考え、マイクロニードルアレイの実用化に向けてその供給体制を整備すべく、第I相及び第II相臨床試験向けのマイクロニードルアレイ治験薬工場の建設・整備、並びに第III相臨床試験及び商業生産向けのマイクロニードルアレイ量産工場の建設・整備に必要な資金を得ることを目指して、今回の資金調達を企図しました。

出典:第三者割当による第13回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行及び第三者割当契約の締結に関するお知らせ

はてはて、なんでこれが低評価なのか。

 

「マイクロニードル工場」建設が不評な理由。

①工場を建ててくれるって会社がいなかった。

当初は、メドレックスも工場建設資金を出してくれる、もしくは一緒に出し合ってくれる会社を探していたと思われます。

例えばUMNファーマは、IHIなどから債務保証をしてもらったり、共同出資して子会社を作ったりして、インフルワクチン工場を建設しました。

結果、インフルワクチンは国からの承認を得られず、工場は売却。

 

今回の場合、メドレックスは「単独で工場建設をしないと提携先が見つかんない」って言っちゃってるんで、株主からすると「それって大した技術じゃねーんじゃねーの?」ですよね。

IHIやアステラスといったパートナーがいたUMNですら失敗したのに、メドレックスみたいな弱小企業が単独で工場保有リスクを丸抱えすることに、株主は反感を持つのは自然のことだと思います

 

②本当に工場さえ作れば、提携が結べるのか。

提携条件が工場建設(工場を作ることが提携の条件になっている)、ってことなら大分違ったんでしょうが、現実は……

当社としては、医薬品用途として世界初となるマイクロニードルアレイ事業において、ワクチンメーカーや製薬会社との協業を具現化するためには、商業生産まで責任を持って実行できる技術力及び財務基盤を早い段階で示すことが不可欠であると考え~中略

出典:第三者割当による第13回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行及び第三者割当契約の締結に関するお知らせ

と書かれているに過ぎません。

主語が「当社としては」なんで、工場作ればパートナー契約が結べると考えているのが、メドレックスだけで「見切り発車」なんじゃないのって疑問が湧くのもまぁ自然。

 

③上市は早くても2023年。

株価暴落に焦っちゃったメドレックスは、慌てて補足資料をホームページにアップ。

内容は下記。

MN最大のターゲットと考えているワクチンに関してはワクチンメーカーとの協業が必須であり、事業化計画はワクチンメーカーに依存する部分が大きく、当社として現段階で詳細な事業化スケジュールを示すことは困難ですが、2019年に臨床試験が開始され、早ければ2023年にも最初の製品が上市できると見込んでいます。

出典:マイクロニードルアレイ事業についての補足説明

2023年って書いてありますが、基本的にバイオベンチャーの上市までの計画って当てにならないので、どんだけスムーズに行ってもさらに数年かかると思います。

ってことは、その間の工場の維持費ってどうなるわけ?

売り物もないのに、維持費だけか掛かればさらに黒字化が遠のくよねー、って考えるのもまぁ自然。

 

④提携先も見つかって、さらに製品が上市したとしても売れるのか?

マイクロニードルは競合が激しい分野。

国内だけでも富士フイルムだ、ニプロだ、東レだ、がやってる中で、メドレックスの製品が果たして売れるのか。

メドレックスは自社のMNの優位性として「確実に刺さる」点を上げています。

この確実に刺さるっていうのは、意外と難しいらしい。

これは嘘じゃないんだろうと思いますが、大手企業も開発競争を進めている中で、この技術的な優位性は長期的に維持できるのか、と疑問を持つのもまぁ自然。

 

っていうことで、工場を建設したとしても、

そもそも提携できるか? 臨床試験をクリアして製品が上市できるか? 上市できたとしても売れるか?

 

と、何気に上記の高い壁をぜーーーーーーーーーんぶクリアしないと、工場建設のお金が回収できません。

 

果てしない。。

 

あと、何気に気になっているのが、松村親子の力関係がどうなっているのかという点。

未だに会長の経営権が絶大で、このMN事業もまっちゃん(パパのほうね)肝入りだとしたら、個人的にはちょっと怖い。

まっちゃんは大好きなんだけど、これについては怖い。

 

まっちゃんは繰り返し「1,000億の会社にしたい」と言っています。

上場当初から、ジョンソン&ジョンソンに150億ドルで買収された貼付剤の会社、アルザを引き合いに出して「こんな会社になりたい」って言ってるんですよね。

松村会長も今年で74歳。

ある種、焦りのようなものに突き動かされて、リスクを過少に評価して(ある種博打的な判断で)ワラントを決めたんじゃないかと、実はこの発表を見た瞬間、思ってしまった。

これは完全に個人の妄想ですが。

 

メドレックスが株価暴落に歯止めをかけるために必要なこと!

このままだと増資失敗にまでなりそうなメドレックス。

今すべきことを、これも完全に個人的な妄想を含みながら要望するぞ。

①量産工場建設の着手は、提携が決まってからやりますって言う。

まず、今回の資金使途は下記の通り。

見ての通り、まずは治験工場を作って、それから再来年に量産工場を作りますって言ってます。

当たり前ですが、量産工場の建設のほうが断然お金がかかりますね。

これを建てちゃったら維持費もかかれば、将来の莫大な減損リスクも抱えることになります。

今回の株価暴落の要因の一つ。

 

さて、ここで、さっきの今回の増資目的を改めて精読してみます。

 

これなんですが……。

「技術力と財務基盤」って言ってるんですよ。

 

協業のためには「技術力」と「財務基盤」を示すことが不可欠だと。

「量産工場を建設」することが不可欠とは書いてない。

 

「技術力」については、当然「量産工場」で示すものではなく、どちらかというと「治験薬工場」で示すものだと思います。

それと「財務基盤」なんで、量産工場を建設できるだけの「お金」があることを示すことさえできればOK。

 

さらに、さっきの今後のスケジュールに戻りますが、

ワクチンメーカーに依存すると言いながらも、2019年に臨床試験開始見込みって書いちゃってるんですね。

人によって読み方は違うと思いますが、ワタクシはやっぱり契約先はほぼほぼ決まってると思いました。

 

少なくとも、2019年までに提携が決まってから、量産工場の建設に着手するんだろうなと。

↑でも、「構え」を見せること、って微妙な言い方をしてます。

以上のことからも、やっぱりさすがに提携先も決まってないのに、40億弱もの量産工場を作るとは思えないんですが……。

 

そこでメドレックスには、相手先がいることなんで、提携の「条件」が治験薬建設と増資による資金確保になっている、とまでは言えないまでも、「提携が結べなかったら量産工場の建設には入らないです」くらいは言ってほしい。

そうすると多少の安心感は出てくると思うけどな。

 

②松村親子による自社株買いの発表!

これはなんとしてでもやってほしい。

個人株主にだけ押し付けすぎですよ。

しかも総会終わった直後に発表するって、相当な不信感。

少なくともまっちゃん親子ももっと株を買うべきでしょう。

楽天の三木谷社長のように、「株価は割安!」って個人のお金で自社株買いを発表してくれるなら、応援します。

 

……まぁやんないだろうけど。

 

まとめ

・会社は反省しろ!

ここまで来たら下限行使価格割ってくれても良いよ……。

増資成功に「高い蓋然性」があるって言ったメドレックス。

さすがにここまでの下げは予想してなかったでしょう。

 

だけどそれほど信頼を失ったことをもっと重く考えてもらいたいですね。

 

……それにしても下げ過ぎだけどな。。

 

はぁ。

明日もうどん食うか。

メドレックスは嫌いになっても、うどんは嫌いにならないでください。

うどん大好き。

ちなみにワタクシはかき揚げは別ザラに入れてほしい派です。

 

最後にまっちゃん大好きな言葉で、目標にもしているアルザの創業者の言葉!

We are going to fail,and fail again.

Until we succeed.

 

応援してるんだから、頼むで!!

頑張れ、メドレックス!

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