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創業したい人が銀行からお金を借りるための事業計画書の書き方を考えるぞ!

こんにちは。

いつもお世話になっております。

どうもワタクシです。

 

さて最近はワタクシのような社畜生活に疲れはてて心も身体も限界に来ている人も多いよう。

診断士仲間でも日本企業のハードワークに嫌気がさして、診断士の資格をとって独立したという人もいます。

 

お前もそんなに嫌なら仕事さっさと辞めやがれという声も聞こえてきますが、そんな器もないんで組織にしがみついてるんですよー。

 

それはさておき安倍政権も創業者を増やそうと躍起になっていますね。

 

ただ多いのが創業したいけどお金がねーよ!っていう人。

 

そんなときこそ創業者向け融資があるじゃないか!というわけで今日は創業融資を借りるときに必要な事業計画書の書き方について解説するぞ。

 

目次

創業融資とは?

現在、創業者を増やそうという国の動きの中、各自治体や政府系金融機関である日本政策金融公庫でも創業者向けの融資制度を作っています。

昔は創業融資っていうと裏付け、つまり儲かるか儲かんないのかやってみないと分かんない的なところがあるので、金融機関としても結構慎重だったんですが、今はかなり積極的に融資をするようになってきています。

 

ワタクシが住んでいる自治体の制度融資(銀行と県とか市が一緒にやっている融資。自治体が保証料を補助するケースとか多いですね)でも経験が1年以上ないと申し込めないという要件があったんですが、今は取っ払われましたし、自己資金がいくら以上という要件も無くなりました。

 

とはいえ、申し込めば誰にでも出すのかって言ったらそういうものでもなく。

 

ちゃんとした事業計画書は必須になります。

 

というか必要書類はこれだけといっても過言じゃないです。

 

もちろん、設備資金の場合は見積り出せとか、飲食店の場合は営業許可証だせとか、納税証明出せとか、そういうのはありますけど、それは全部銀行なり市役所なりが「これ持ってこい」、「あれ用意しろ」って教えてくれますから。

 

繰り返しますがまずは事業計画書!それ以上でもそれ以下でもない!のです。

 

 

事業計画書記載のポイントを教えるぞ!

 

事業計画書は申し込む制度によって様式は異なりますが、だいたいどこも同じ感じです。おさえるべきポイントをおさえておけばどの制度であろうと対応できます。

 

前提として基本的なところをカッチリと記入する!

まずは申込人の概要を書きましょう。

名前や年齢、住所、連絡先は当たり前。

家族構成も書いておきましょう。家族が借入するわけじゃないんだから書く必要ないだろ!って人もいますが、そんなこと言わずに書いておきましょう。家族を始めとした協力者がいるか?っていうのは貸す側としてはやっぱり気になるものです。というかかなり気にしてきます。

 

あといくら借りたくて、何年で返すのかっていうのもちゃんと書いておく。

たまに「いくらまでなら借りられますか?」って聞く人がいますが、なんも考えてないんだなあと思われます。ちゃんとこういうものに使うので、これだけほしいということを整理しておくこと。

 

返済期間も月々の返済額は小さいほうがいいやーってことで軽く10年とかって言う人がいますが、どこの馬の骨とも分からない人にやっぱり銀行としては10年も貸しにくいですよ。

 

運転資金で5年、設備資金で7年が目安だと思います。

これより短くなる分には全然OKです。据え置きも基本的には使わないほうが無難かなあと。少なくとも平然と「1年間据え置きでお願いしまーす」っていうのはやめましょう。

これも貸す側の立場を考えれば、1年も元金が返ってこないのは不安になりますから。

 

また良く勘違いされるのが、例えばお店の改装に500万欲しくて500万貸してくださーいって言うケースがありますが、自己資金ってないんですか?って必ず聞かれます。

 

100万自己資金あるなら、じゃあ借入って400万だけでいいじゃんってことになりますので。

 

繰り返しますが融資申込金額の考え方としては、「この機械に500万と、最初の仕入資金に200万いる。で、自己資金が300万あるので、400万融資してくださーい」って感じです。

このように伝えれば銀行も「お、ちゃんと考えてるな!」と思って安心するわけです。

 

かなり重要視されるのが経歴!

大事なのが経歴であります。

特にこれからやろうとしている事業に関係のある経歴は全て書いておきましょう。創業者向け融資の事業経験の要件が緩和、あるいは撤廃されてきていると言っても「経験」が重要なのは間違いない

飲食店で勤務したこともない人が急に洒落乙なイタリアンをやりたいって言っても「失敗される」と思うのがオチ。

というか多分失敗します。

 

絶対ではないところが面白いところなんだけど。

 

というわけで創業融資は自己資金、経験、協力者の存在

この辺は絶対におさえておきたい情報になりますので、しっかりと銀行にも伝えましょう。

 

次からは計画書の具体的な中身に入っていきます。

 

創業しようと思った経緯について!

なぜ創業しようと思ったのかを具体的に記入しましょう。その際、「お金儲けしたかったから」とか「ペコリーマンが嫌になったから」、とかそういうのはなしね。

いや心の中でそう思っとくのは全然良いんですが対外的な書類にそうした「本心」を書くのはよろしくないので。

ポイントとしては自分の経歴と絡ませて考えていくと説得力が増します。

例えば飲食店なら下の感じ。

 

高校卒業後より、長く飲食業界で勤務してきました。大手ファミリーレストランチェーンでは、徹底したマニュアル研修やOJT研修により、基本的な調理や接客、レジ業務、コスト管理等、店舗運営全般について学びました。

平成23年からは将来のイタリア料理店の開設を目指し、著名なイタリア料理シェフである○○氏がオーナーを務める○○店を始め、県内のお店で料理人としての腕を磨いてきました。

また休日を利用してワインテイスティングに関する講習会に参加する等、飲食店を営む上での知識や人脈の拡大に努めています。

以上、本創業は①店舗運営全般に関する知識・技術が身につけられたことや、②地域住民などから気軽に通える家庭的なイタリア料理店へのニーズがあること、③会社員の夫をはじめ、近隣に住む両親など家族からサポートを約束されていること、④飲食業界での経験から仕入先や見込み客とのネットワークが形成できたこと、⑤さらに将来の創業を見据え○○万円の自己資金を貯めることができたため、決意しました。

 

繰り返しますが創業者は裏付けがありません。もうすでに何年も事業をやってきている会社なら、決算書を見ればちゃんと返済できるかどうかっていうのはある程度判断できるんですが、創業者の場合は過去の「実績」がないんです。

 

なので訴えるべき点としては①自己資金がいくらあるか!?②経験はどれくらいあるか!?③家族や周囲の協力は得られるか!?

繰り返しますが、ここはもう絶対なので文章にも強調して書いておきましょう。

 

 

店舗や取扱商品など、事業の概要について!

次に事業の概要について記載します。

ここでのポイントは4P【product(製品)、price(価格)、place(場所・流通経路)、promotion(販売促進)】を意識して記入することです。だいたいこれらをおさえておけば、銀行員は事業の流れを把握することができます。

 

例えば↓の感じで。

 

国道○○線沿い、○○地区の店舗を賃借し、イタリア料理店を構えます。

店舗前には6台の駐車スペースを確保しています。

店舗面積は○○㎡で、席数はカウンター4席に加え、4人掛けテーブル席が5台の計24席。当面の営業時間を午前11時30分~午後3時までのランチタイムと、午後5時30分~21時までのディナータイムとし、開店後に時間帯ごとの客数を見極めながら営業時間の変更も考えています。休業日は水曜日とします。

過去の勤務先における経験から、ランチは前菜とデザートに加え、数種類のパスタとピザから1つ選択してもらうことができるセットメニューを中心にし、ディナーは肉や魚のコース料理やアルコールに合う手軽な一品料理を提供します。平均単価はランチが1,300円、ディナーは2,000円を想定しています。

飲食業界におけるネットワークを活かし、ランチ・ディナーメニューとも、地元農家から規格外野菜を直接買い付けた食材を使用する等、価格を抑えながら高品質な商品を提供し、他店との差別化を図ります。

店舗コンセプトは「健康」・「美容」として、女性客をメインターゲットに設定します。アンケートの実施により顧客情報をリスト化し、店内の顧客サービスに活用するとともに、記念日や来店間隔に応じたメール配信を行うことで、販促費を抑制しながら効率的に固定客の確保したいと考えています。

従業員はアルバイト〇名の雇用を予定しています。うち1名は母であり、家族協力して事業に取り組んでいきます。

 

自分で書いておきながらまとまりがない気もしますが、とりあえずこれくらい書いておけばもう十分でしょう。

これも難しくはありません。なんとなく4Pを意識して書けばそれらしくなりますので。

 

そして次は数字の部分をカッチリと!創業した後も参考になるもんで!

まずは売上の計画を立てましょう。ザックリ月いくら!じゃなくてせめて客単価と客数くらいは出しておきべきです。

uriagekeikaku

 

これに加えて主要メニューの客単価と客数もあったほうが良いですね。実際にお店を開いた後に、全体売り上げの計画しか立てていないと修正のしようがありません。メニュー毎に計画を立てておけば、実績値と比較して「思ったよりこのメニュー人気がないな……」とか「想像以上に売れているぞ!」とか把握できるようになりますので、改良もしやすい。

そんな大変なことでもないので、イメージを持っておけば良いと思います。

 

 

次に経費の方です。

こちらもまあこんな感じで。家賃9万とか安すぎだろー!って言われそうですが、田舎じゃ普通にありますからね……。そうするとこんな感じ。

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分かる人は分かると思いますが、中小企業支援向けポータルサイト「J-NET」を参考に作っています。

 

個人事業主を想定しているので、人件費は従業員のものだけになっています。本人の給料というか、儲けというか、所得は売上から諸経費を引いた20万弱。

なんとなくあんまり儲からない計画になっちゃいましたけど、実際はこの数字を達成するだけでもむずかしいんですよね。。。

ちなみに300万円を借りて5年で返すとなると、所得から返済金額を引いて初年度は月15万位以内で生活しなきゃいけないことになります(とりあえず減価償却費は無視)。

 

この計画を見てそれでもやりたいと思うか、あるいは厳しいなあと思うか。

 

売上も平日の12人くらい楽勝で来るわ!と思うかもしれないですが、例えば日によって豪雨のときもあれば台風のときもあります。お客さんが0人のときもあるのです。そうすると他の日で穴埋めをしなきゃいけない。そんなことを考えると意外と大変だったりするものです。

 

特に飲食店は難しい。

タケノコのように新規店舗が出来ては消えていっちゃってます。特に借入をするとなると大きなリスクも抱えることになりますので、見切り発車でやっちゃうんじゃなく、出来る限り詳細に計画を詰めてから始めるべきです。

 

大きな借金をして半年持たずに事業を畳んじゃうなんてケースは山ほどありますんで……。

 

まとめ

創業計画書の書き方についてだいたいのイメージだけでも持ってもらえたらと思います。

 

基本的には誰に、何を、どのように、いくらで売るか。それでいくら儲かるか。

 

これをちょっと詳しく、説得力のある風(?)に書けば十分。あとは自己資金がそこそこあれば創業融資は通ります。

 

日本経済復活のためには意欲ある創業者が欠かせないと思いますので、少しでも参考になればと思います。

はあ……それにしても会社辞めたい。

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