こんにちは。
どうもワタクシです。
いつもお世話になっております。
愛する3Dマトリックスさんが特許取得IRを出しましたよ。
3Dマトリックスが核酸製剤TDM-812に関する特許取得を発表!
本特許は、siRNA 核酸製剤等が、がんの悪性化に関与する「がん幹細胞」を制御する遺伝子「RPN2」を抑制する効果が示されたもので、当社基盤技術の界面活性剤ペプチドと siRNA の複合体が、がん細胞内に効率よく導入できる製剤となることが示されたものです。
核酸医薬とはがんの増殖や転移にかかわる遺伝子の働きを抑える次世代医薬品のことで、新たながん治療法として近年非常に注目されています。
しかし、これまでの核酸医薬には課題がありました。それは体内に入ると素早く分解されてしまい、肝心のがん組織に必要な量が届かないというものです。
そこで核酸医薬が分解されるのを防ぎ、目的の部位に到達させるためのDDS(ドラッグデリバリーシステム)の開発が世界中で行われています。
現在、3Dマトリックスはがんセンターと共同で核酸製剤TDM-812の開発を行っており、現在治験に入っております。
3Dが担当しているのはまさにこのDDS。
3Dの界面活性剤ペプチドが、核酸製剤が体内に吸収されることを防ぎ、がん細胞に効率よく到達できることが示されたのです。
動物実験では非常に高い効果も実証されています。
今回の特許取得は新たながん治療の可能性を大いに広げるものだと考えています。
特に私が注目している点は、この界面活性剤ペプチドは止血材をはじめとする主要パイプラインの基盤となるペプチドとは異なるものであるということです。
これは大いに意味があると思います。
長期的な成長に基盤技術の進化は欠かせない!
というのも特定の基盤技術に依存している企業というのは、その技術が陳腐化したり、あるいはその技術を凌駕する新しい技術が生まれたときには、会社のビジネスモデルが一気に崩壊するという危険を孕んでいるからです。
今回のニュースは将来的な収益の可能性はもちろん、3Dの経営リスクを多少なりとも低減させるものといえるのではないでしょうか。
現にメニコンが開発した自己集合性ペプチドはほとんど3Dのパイプラインに応用可能なものです。
ちなみに3Dマトリックスはメニコンに特許侵害をされたとして提訴していましたが、残念ながらメニコンの特許は有効と判断されてしまいました。
今のところメニコン側にはゲルを使った製品開発の動きは見られませんが、今後も本格的な製品化に乗り出さないという保証はありません。
また、メニコン以外にも今後同様のものが出てこないとは限らないわけで。
そういった意味で、3DのDDSの進捗を示す今回のニュースは非常にグッドだったと思います。
puramatrixを基にした開発品以外にもパイプラインを拡充することによって、ビジネスリスクの低減を図ることができると考えています。
TDM-812の可能性!
TDM-812はsiRNAと3DのペプチドA6Kはを混ぜたものです。
このTDM-812にが成功すれば、核酸医薬品開発に取り組む他の製薬会社からもA6Kへの引き合いが来るであろうことが期待されます。
核酸医薬品は次世代の医薬品として非常に注目されています。
仮に……まだまだ先の話ですが、A6KがDDSのファーストチョイスにでもなっちゃったりしたら……。
これはもう大変なことになるでしょう。
現在はまだまだフェイズ1が始まったばかりで、まだまだ収益化うんぬんという段階ではありません。
その不透明さについては会社側も理解していますので、中計にもこのTDM-812については含めていない状況。
だからこそ間違いなくこの実用化に成功できれば、会社の価値は跳ね上がることは間違いない。
3Dのパイプラインは豊富にありますが、止血材以外は正直言ってそこまでの大きな市場性があるものではありません。
ただとA6Kに関しては止血材以上のポテンシャルを秘めている可能性があります。
フェイズ1の終了予定時期は2017年の秋。
患者さんのためにもぜひ成功してくれることを祈っています。
まとめ
・TDM-812とはpuramatriとは違うタイプの自己組織化ペプチド
・次世代ペプチドの開発は3Dのビジネスリスクを低減する
・TDM812の成功は3Dの評価を大きく高める
というわけでTDM812の進展には大いに期待しています。
2017年。
ぜひとも良い結果が出れば良いですね。
それまでには止血材の販売も軌道に乗っていてほしい。
そんな状況で812のフェイズ1が成功すれば、上場来高値も……なんて妄想をしているんですが。
どうなりますことやら。
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました_(._.)_
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