いつもお世話になっております!
UMNファーマさん、すいません。
メディビックに次いで、上場廃止になる可能性を疑っていました。
以前、ワタクシはこんな記事も書いていたよ。
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今日発表された塩野義製薬との資本業務提携により、今期末での債務超過転落は回避されたぞ。
つまり株券紙屑リスクも回避。
発表後、低迷していた株価は寄らずのストップ高に。
おめでとうホルダー。
松井証券で1万株の買い注文を出したら、1枚だけ買えました……。
2回分の飲み代をありがとうUMN。。
*ザックリとUMNファーマさんがどんな会社か知りたい方は下記の記事をご覧ください。
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UMNファーマが塩野義との資本業務提携を発表!
パイプラインの柱であったインフルエンザワクチンの承認申請がPMDAから否決されたUMNファーマ。
インフルエンザワクチンの承認によって、一気に黒字化することを見込んでいた会社の計画は根本から崩壊します。
今まで比較的有望バイオとして注目されていたのが、発表翌日から株価は急落。
[voice icon=”https://yukiyuki13.net/wp-content/uploads/2017/06/face16.gif” name=”(UMN)” type=”l fb”]「俺は諦めねーぞ!!」[/voice]
って言っていたUMNですが、あっさりと提携先のアステラスからは
[voice icon=”https://yukiyuki13.net/wp-content/uploads/2017/06/face12.gif” name=”アステラス” type=”l icon_black/icon_blue/icon_yellow/icon_red”]いや、俺は降りるわ[/voice]
って切られ、
ワクチン原薬製造のパートナーだったIHIからも、
[voice icon=”https://yukiyuki13.net/wp-content/uploads/2017/06/face12.gif” name=”アステラス” type=”l icon_black/icon_blue/icon_yellow/icon_red”]俺も降りるわ[/voice]
って切られ、
UMNまさかの一人ぼっちに( ;∀;)
残されたのは製造するものがないデカい工場だけ。
当然、減損処理。
これによって債務超過に。
焦るUMN。
このままだと上場廃止になってしまうぞ!
とりあえず子会社株を売却して債務超過を解消します。
しかーし。その後もお金は垂れ流し状態。
苦難の道は続きます。
抗体バイオ後続品の共同研究をしていたヤクルトからも切られ、さらには本日、残されたパイプラインであるノロワクチンの研究パートナーの第一三共からも切られました。
数年前までは大幅な黒字化をする計画を立てていた会社が存続の危機に陥ります。
助けてー池井戸先生!!!
まさに天国から地獄へ。
当時を振り返ってみると、僕もこんな記事を書いていました。
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さらにこんな記事も。
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そんなUMNファーマを救ってくれる天使が現れました。
その名も池井戸先生!じゃなくて……
塩野義製薬だ!
資本業務提携を発表し、塩野義はUMNに16億拠出することを発表しました。
下記に今回の提携内容について整理しておきます!
[aside]・UMNと塩野義は感染症予防のワクチン創薬についての基盤技術整備を共同で実施。さらにUMNが保有するパイプラインに新規パイプラインを加え、基礎研究を行う(第1フェーズ) [/aside]
[aside]・第1フェーズがうまくいけば、有望な開発候補品を絞り込んで研究開発を加速化。上市を目指す(第2フェーズ) [/aside]
[aside]・上記の業務提携に伴う開発を行うために、塩野義はUMNの普通株60万株を取得。さらに転換社債型新株予約権490万株分を割り当て [/aside]
[aside]・UMNは新株発行等によって塩野義から16億をゲット! [/aside]
[aside]・さらに今後2年間、開発の進展によってUMNは塩野義からマイルストーンをゲット! [/aside]
ザックリいうとこんな感じ。
なお、普通株式の発行価額、転換社債の株式への転換価額はどちらも298円です。
転換社債っていうのは株価が特定の金額(転換価額)を超えたときに、株式に変換できる社債のこと。
例えばUMNの株価が400円になれば、塩野義は298円で社債を株に転換をして、市場で売れば102円の売却益を得られるイメージですね。
一方で、298円を下回れば、塩野義はそのまま社債を持っておいて、償還期限(今回の場合は平成33年11月15日)に返してもらうことになります。
とはいってもうUMNさんはお金がないので、塩野義と協議をして、随時社債は株式に転換されていくことでしょう。
塩野義だってそんなことは分かってるもんね(最悪、ワタクシたち個人株主が買わされることになります……。最悪ね)。
なので今回は「まず普通株60万株を発行。さらに転換社債型新株予約権490万株分を割り当て」と分けて記載されていますが、実際は、数年内にすべて株式化されることはほぼほぼ確定。
UMNの今日時点の発行済み株式総数は12,196,500株で、新たに5,500,000株が発行されることになります。
希薄化率40%!
単純に考えれば今の株券の価値は、新たに株券が大量発行されることで「4割低下(株価は4割下がる)」することになります。
[aside type=”warning”]注意
*上の例は新たに発行された株式が全て市場に売り出された場合です。塩野義は少なくとも業務提携期間中は株券を中長期的に保有するということですので、単純な希薄化率と同じだけ株価が下がるという考えは当てはまりません。あくまでも4割下がるっていうのはイメージね[/aside]
……が、株券紙屑リスクを抱えていたUMNが、それを回避したプラス材料のほうが希薄化というマイナス材料よりも大きいので、株価は寄らずのストップ高になったっていう感じですね。
今後の株価は?
最悪の結末はとりあえず避けられたUMN。
よかったよかった。
なんとかこの資金で事業の立て直しを図ってほしいと思います。
個人的にはインフルエンザよりもノロのほうが怖いので、こっちをぜひ実用化してほしいと思ってるんですが……。
塩野義さん、ノロワクチン残してよ。
とにかく今後の株価はUMNと塩野義との共同研究によって、ワクチン開発の技術基盤が構築できるか、そしてマイルストーンが貰えるか。
まずはこれに掛かっています。
今のところ開発パイプラインも決まっていないので、適正な時価総額がいくらかとか考える術もない感じ。
ちなみに今回の資金調達手段について、UMNは「短期間の希薄化を抑制することが可能になるメリットを有しております」と記載しています。
でもこれって裏を返せば「長期にわたってじわじわと希薄化が生じるデメリットを有しております」ともいえるということには留意が必要。
なお今回の業務提携はひとまず2019年12月(第1フェイズ)まで。
塩野義は業務提携期間中はUMNの意思に反して株を売れないですが、仮に第1フェイズで契約を切られてしまえばその時点で大量の株が売りに出されることになります。
いやぁ本当にこの2年間大事です。
UMNにとってはラストチャンスの2年間になるかも。
ワタクシが今日ストップ高で買えた100株は2年間、記念に持っておこうかな。
[aside type=”boader”]補足
*なお塩野義がついている限りは298円を割る可能性はかなり少ないと思います。
塩野義としては2年間の間に株に転換をして、UMNとのワクチン開発がうまくいけばもちろんOK! 仮に失敗しても、提携解消と同時に株を売りに出せばうまくいけば298円以上売れるし、少なくてもゼロになることはない⇒うむ、ナイスな投資だぜ!(繰り返しになりますが塩野義のリスクを既存株主が分散して負っているとも言える)
塩野義が「こりゃアカンな」と考えて株に転換せずに、2021年の償還期限に社債のお金を返してもらう方法も考えられますが、その場合はUMNが新たな資金調達先を探すこと自体がかなり困難だと思うので、塩野義もそんなリスクは犯さないはず……。
[/aside]
UMN、なんとか復活してほしい。
池井戸先生が書きたくなるような復活劇を演じてほしい。
頑張れUMN!
まとめ
・UMNと塩野義が業務提携!
・16億ゲットで債務超過を回避!
・今後2年間の提携の実績がどうなるか大注目!
上場廃止は見たくなかったんでとりあえずよかった。
塩野義という新たなビッグパートナーと、どんな新規パイプラインを開発してくるのか楽しみです!
GNIにも材料が出ましたし、バイオもようやく活気づいてきました。
そんな中、ワタクシの3Dマトリックスは全く動かないけどね……。
あーあ。
yukiyukiさん、UMNの記事を有難うございます。
UMNは私が最初に「損切り」した記念すべきバイオ銘柄です。
見事な復活ですね。
実質的には無価値の企業と思っていましたが、エンジェルはいるんですね。
塩野義には何かきっとキラリと光るものが見えたんでしょう。(当然、私には見えませんでした。)
このままなら、タイムオーバーで倒産するはずが、立派な大旦那が後ろ盾になってサポートしてくれるんやから、何よりも社長さん、社員の皆さんの喜びは大きいでしょう。(そして、ホルダーの皆様の喜びも大きいでしょう。)
塩野義の目利きが、医療の進歩につながることを期待しています。