こんにちは。
いつもお世話になっております。
どうもワタクシです。
バイオは相変わらず安定しないですね。
昨日は後場からリバウンドしていきましたが、これが続くかと言ったら……。
とりあえずジーンを2600円台だ買い増ししましたが、なんかしばらくしたらそれ以上下がっちゃってそう。
まあいいや。
さてこの頃色々あったナノキャリアさんとこれから色々ありそうなメドレックスさんですが、サポインに採択されたようですね。
サポイン(戦略的基盤技術高度化支援事業)とは?
わりと有名で長年やっている制度なので知っている方も多いと思いますが、ひとまず概要から。
経産省のホームページからの抜粋です。
中小ものづくり高度化法の認定を取得した研究計画で、特に中小企業・小規模事業者が大学、公設試等の研究機関等と連携して行う、製品化につながる可能性の高い研究・開発及び販路開拓への取組を一貫して支援いたします。
出典:中小企業庁ホームページ
簡単に言えば中小企業の研究・技術開発向けの補助金と考えればよいでしょう。
補助率は2/3で、補助金額はこんな感じ。
1年目 4,500万円以内
2年目 1年目の2/3以内
3年目 1年目の半額以内
ナノキャリアやメドレックスの場合は楽勝で上限額以上の研究開発費を使っちゃうでしょうから、3年間で満額の補助金をもらうものと思われます。
はい足し算していくと9750万円(3年間)です。
まあこの2社からすれば全然大した金額じゃないですが、少しでも赤字縮小するために積極的に国の補助金を活用していこうという姿勢はよろしいかと思います。
メドレックスは以前も県の助成金を獲ってましたし、ジーンも近年話題だった「ものづくり補助金」をとってました。
バイオは研究開発費の調達が大きな経営課題の一つですからね
ちなみにサポインは中小企業を対象とした補助金としてはかなり難易度は高いほうです。
バイオ関係は先端性や革新性を打ち出しやすいので(少なくとも書面上は……)採択されやすいですが、地方の一製造業はなかなか取れないし、そもそも申請段階までもいけないっていうケースが多い。
もの補助の申請期間中は申請する中小企業や支援先の銀行などからは「申請書作成が大変だー大変だー」ってよく聞かれますが、はっきり言ってその比じゃないです。
というわけで担当者様お疲れ様でした。今後、公募者向け説明会があってそこでも枕にできそうな説明書類が渡されると思います。それでも批判があって大分簡略化されたんですけどね。
あとサポインは圧縮記帳の対象になりますが赤字で累損たっぷりのナノキャリアとメドレックスには関係のない話です……。
サポイン採択による研究開発の成果は?
サポインは3年事業です。
この調査によるとサポイン採択企業の3年間でのイノベーション創出率は32%とのこと。
出典:中小機構調査結果
低いのか高いのかよく分かんねーよ、って話ですが、通常の小規模・中小企業と比較すると明らかに高い数字だということです。
ただこの高い低いっていうのはあくまでも全採択企業と全企業平均との比較ですので、バイオだけ抜き出した数字じゃありません。仮にバイオだけ抜き出したとしてもサンプル数が少なすぎて無意味でしょうし。
それにこのアンケート調査自体、経産省所管の独法がやってるので、そりゃサポインは成果を出してるって強調せざるを得ないよなあということは考えちゃいます……。
なもんでサポインに採択されたからってナノの研究が大幅に進展したり、上市までの期間が短縮されたりってのは過度に期待できないかと。
当たり前ですけどね……。
まとめ
・サポインでナノキャリアとメドレックスには3年間で9,750万円の研究開発資金が国から入る。
まあほぼ確実に言えるのはこれくらいです。
それでもさっき言ったようにこれまで赤字が続いていて、株主から多額の資金を集めている以上、会社には早期の開発品の市場化と可能な限りの開発費の負担軽減を図る責任があると思います。
たいして金額じゃねーよって言わずに、バイオ企業にはこれからも積極的に、そして有効に補助金を活用していってほしいと思います。
バイオに限らず最近は本当に中小企業向けの補助金は充実してきましたんで、使えるものは使っていけばよろしいかと。
補助金が目的化するのは良くないですが。
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
がんばれナノキャリア!&メドレックス!
【追記】補助金とは直接関係ないですが、メドレックスに好材料が出ました。
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